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【こだわり別】戸建ての間取りおすすめ5選、失敗しないポイント

戸建ての間取りおすすめ5選を紹介します。家族との時間を大切にできる空間、明るさと開放感、家事の時短、プライバシー保護、ペットとの暮らしなどこだわりごとのおすすめを厳選してまとめています。失敗事例や押さえるべきポイントもピックアップしているので、戸建ての間取りを考えるときの参考にしてみてください。

家族の時間を大事にしたい

間取りを考える際、家族が仲良く暮らせる家にしたいと考える方は多いのではないでしょうか。子どもが成長するにつれて生活スタイルや家族の関係性にも変化が生まれて、成長とともに家族との会話が減ってしまう、といったこともあるかもしれません。
そんなときに、自然とコミュニケーションが増えるような戸建ての間取りに工夫してみませんか。家族との時間を大事にできるおすすめの間取りを紹介します。

仕切りのないリビング

柱や壁などの仕切りがないリビングは、戸建ての間取りの中でも近年人気があります。各々のしたいことがリビングで行えるようになるため家族が自然と集まり、好きなことをしながらお互いの気配を感じて安心できる居場所を作れます。子どもの成長によって簡単に使い方を変えられるところも魅力です。

仕切りのないリビングの中には、空間を見渡しながら料理ができる広々とした対面型キッチン、家族との食事や作業スペースとして使うダイニング、子どもが宿題する勉強机、家族でテレビを見られるくつろぎスペース、子どもの遊び場などが全てリビングに集約されているので、いつでも家族の笑顔が見られて自然にコミュニケーションが増えます。

家族の成長や生活スタイルによって簡単に使い方を変えられるのも、仕切りのないリビングならではの特徴です。子どもが生まれたての頃は常に見守りながら保育するスペースも、5年後にはおもちゃを使いながら思う存分遊べる広々空間に。さらに5年後には勉強机を置いて宿題を見守れるスペースを作り、大きくなってからは家族で季節の行事や誕生日パーティーを楽しめる思い出作りスペースとして活用するなど、成長に合わせて色々な使い方にカスタマイズできます。

リビング階段

2階に上がる階段をリビングに設置することで、家族が玄関から2階まで行く際にもリビングで必ず顔を合わせます。特に子どもがいる場合は、帰宅してから自然にコミュニケーションをとる機会が増えるでしょう。また、出かける際にもリビングを通ってから外に出るため、家族の動向を把握できるところもリビング階段のメリットです。

自分の部屋にいる時間が長い子どもの場合も、帰宅時や外出前にさりげなく様子を見られるので、何かあった際にも声がかけやすくなる間取りになっています。ただし、2階への来客が来た際にも必ずリビングを通ることになるので、常にリビングはきれいに保つ必要があります。

リビングの中に階段を作るという独特な構造で、スタイリッシュなおしゃれ空間を演出できるのもリビング階段の魅力の一つです。階段の下にある空間を有効活用すれば収納スペースを確保できるので、無駄のない構造になります。

明るさや開放感を大事にしたい

住まいづくりをする上で、広さは重要なポイントです。同じ広さ面積の戸建てでも、間取りを工夫することでより開放感が出て広く感じたり、部屋の中の明るさを重視することでさらに快適に住める家になります。

吹き抜け

高い位置に窓を設置することで外の光を室内に取り込みやすく、リビング全体が明るくなります。隣の家との距離が近い場合でも、昼間は自然光のみで部屋の中は十分明るいでしょう。

また、吹き抜けを作ることで天井が高くなるため縦方向にも視界が広がります。すると実際の部屋の大きさよりも広く感じられ、部屋全体が明るく広々とした空間になります。空が見える位置に窓を取り付ければ、さらに開放的な空間を作り出せるでしょう。

勾配天井

屋根の傾斜を活かして斜めに天井を作る戸建ての間取りも人気を集めています。勾配天井は屋根の下の位置にある部屋にしか作れないため、2階にある部屋やリビング、上に2階部分がない1階の空間などによく見られます。

勾配天井は吹き抜けと同じく高い位置にあり、縦方向に長くなるので部屋が広く見えます。一般的な天上の作りよりも視界的にゆとりを感じられるため、狭さを感じにくくなるのです。また、勾配天井にすることにより高い位置に窓を取り付けられるので、外の日光が入りやすく日当たりの良い家になります。

しかし勾配天井には天井裏のスペースがなく、屋根の構造部分に少量しか断熱材が入らないため、断熱性が低くなりがちです。戸建てをつくる段階で、可能な限り断熱性の高い建材を使用するなどの工夫が必要になります。

家事を楽にしたい・時短したい

日々の生活で家事は欠かせません。毎日行うことだからこそ、できるだけ時短できる間取りにしたいものです。家事の動線を考えずに設計してしまうと、重いものを持ちながら何度も往復することになったり、日常的な家事をするだけでも体力が消耗してしまいます。なるべく効率的に家事ができるような戸建ての間取りを紹介します。

ファミリークローゼット

家族みんなの衣類をまとめて収納できるファミリークローゼットは、玄関や廊下など家族の共有スペースに設ける家が多く、生活の動線上に設置することで家事の時短になります。家族全員の衣類を一箇所に収納できるので、洗濯物を洗い終わった後一人ひとりの収納スペースに分けるという手間が省けて家事の効率アップにつながります。

キッチン横のパントリー

パントリーとは、食料や飲料などを保管する収納場所のことです。パントリーを設置することで食料品や日用品のストックが一目でわかるため、それぞれの在庫や賞味期限をすぐに確認でき、買うべきものが簡単に管理できます。食品置き場や日用品置き場がいろいろなところに分かれていると確認するのが手間ですが、パントリーで一括管理することで時短にも繋がり便利です。

パントリーがあることでキッチンに置くものも減るので、いつもスッキリとしたキッチンを保てます。調味料などが多いと、普段整理していてもごちゃごちゃした雰囲気を与えてしまいますが、パントリーを利用するとキッチンの見た目をスッキリさせられるでしょう。

ランドリールーム

ランドリールームのメリットはなんといっても洗濯家事の効率化です。通常、洗濯が終わるとベランダに重い衣類を運んで干す、乾いた衣類はリビングに運んで畳むという動線が一般的です。ランドリールームを設けることで、洗濯時に必要な「洗う」「干す」「畳む」の作業が全て一つのスペースで行えるので、時短になり効率的に家事が行えます。

時間帯関係なく洗濯物を干せるのもランドリールームならではの魅力です。家族みんなが帰宅した夜に洗濯をしたいけれど、夜に洗濯物を干すと盗まれる危険性があることからできない方も多いのではないでしょうか。そんな時にランドリールームがあると時間関係なく洗濯物が干せるので、盗まれる心配なくいつでも洗濯が行えます。

プライバシーを守りたい

大家族や多世帯での戸建て暮らしでは、一緒に生活する人数が多い分、家族同士のプライバシーが守られてみんながストレスなく暮らせるようにしたいものです。普段暮らしていると見落としがちなプライバシーに配慮した戸建ての間取りを紹介します。

固定階段でのぼるロフト・小屋裏

通常、ロフトや小屋裏に上がる際にははしごを使うのが一般的です。しかし、はしごは出し入れが面倒なことに加えて、幅が狭くて急勾配なので重いものを持ちながらはしごを使うのは大変です。固定階段を使って簡単に上れるロフトを作ることで行き来が楽になり、自分だけの時間を快適に過ごせます。

空きスペースを活用した書斎

わずかな空きスペースを書斎にする戸建ての間取りも注目を集めています。近年、在宅ワークやWeb会議をする方が増えているので、自宅に書斎があることで集中できる空間を作れて作業効率がアップします。仕事だけではなく趣味を楽しむ空間にしたり、映画や音楽を楽しんだりと様々な使い方があります。

ペットも快適に暮らしたい

ペットも大事な家族の一員です。人間が暮らしやすいのはもちろんですが、ペットにもストレスフリーで快適に暮らしてもらいたいものです。注文住宅だからこそ叶えられる、ペットと過ごす毎日がより楽しくなる戸建ての間取りを紹介します。

アウトドアリビング

中のリビングと繋げるように作ることで外にある第二のリビングとして活用でき、家の中にいながら気軽に屋外の開放的な気分を味わえます。ペットも自由に遊び回れるので、ペットにとっても楽しく快適に暮らせる間取りとなっています。元気に遊ぶ姿を見守りながら、テラスで優雅なティータイムを過ごすのもおすすめです。ペットと遊ぶのはもちろん、屋外用のテーブルや椅子を用意して、おうちキャンプやグランピングを楽しむのも非日常気分を味わえておすすめです。

芝生デッキ

リビングの隣に芝生デッキを設ければ、愛犬専用ドッグランができます。晴れの日はもちろん雨の日でも天候に関係なく遊べて、思い切り遊んだ後はそのまま洗い場やお風呂に連れて行けるので飼い主としても効率的です。人工芝であれば手入れが楽なのも嬉しいポイントです。

戸建ての間取りの失敗例

おすすめの間取りを元に建てた戸建てのマイホームですが、実際に建てたら思っていた間取りと違った、といったことも珍しくありません。間取りは家族構成や自分たちの生活スタイルに合ったものを取り入れることが非常に重要です。ここからは、戸建ての間取りでありがちな失敗例を紹介します。

吹き抜けで電気代がかかってしまった

吹き抜けは、天井が高くなるので開放感があり、家全体を明るくおしゃれな空間にしてくれます。しかし、空間が縦に長いからこそ冷暖房効率が下がるので電気代がかかり、特に冬場は暖房をつけても暖かい空気がすぐ上にいってしまうので、温度をコントロールしづらくなります。吹き抜けを作る際は部屋の大きさや、戸建てをつくる段階で使用する建材の断熱性、気密性も確認しましょう。

2階にお風呂をつくったため老後の昇り降りが大変

2階にお風呂をつくることで寝室までの動線が効率的になったり、1階のスペースを有効活用できる一方、老後を考えた際に使い勝手が悪くなるデメリットがあります。足腰が悪くなると、毎日階段を行き来してお風呂に入ることが苦痛になる可能性もあります。長い将来も見据えて、老後も快適に住める間取りをイメージしましょう。

コンセントの位置が悪かった・量が少なかった

生活も家事も完璧な動線配置にしたものの、コンセントの位置を気にせず作った結果、家の中が延長コードやたこ足配線だらけになってしまった、といったことも。効率重視でカスタマイズしたキッチンダイニングや家族みんなが集まる素敵なリビングでも、コンセントの位置が悪かったり数が少ないと、快適な暮らしとは言いがたいでしょう。家電や家具の動線を考える際に、コンセントの位置や数の目安にも注意しましょう。

戸建ての間取りはおしゃれさと機能性を天秤にかけて

注文住宅は、自由に戸建ての間取りが決められるからこそ、それぞれの間取りのメリットとデメリットをしっかりと把握することが重要になってきます。見た目はおしゃれで理想通りだとしても、機能性がイマイチな間取りはあまりおすすめできません。

配線計画を立てずにコンセントを設置し生活動線や使い勝手が悪くなることや、吹き抜けの天窓を作ることで掃除の手入れが大変になるなど、思わぬところで快適な暮らしの妨げが出てくるかもしれません。実際に暮らしてからの生活をイメージして、おしゃれさと機能性どちらも考えた上で戸建ての間取りを決めましょう。

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トイエバ編集部

トイエバ編集部

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