【にんにくの王子様】富山市桜町のニンニク料理専門店

にんにくの王子様とは？

富山市にこの春オープンしたニンニク料理の専門店「にんにくの王子様」。

グルメにはいろんなジャンルの専門店があるが、考えてみると富山でニンニク料理に特化したお店は聞いたことがない。ニンニク好きにはたまらない新スポットの誕生だ。

期待に胸を膨らませて、いざ訪問！

にんにくの王子様⁉がお出迎え

お店は富山市桜町の繁華街にある。外観で目を引くのが「馬に乗った王子様」のイラストだ。
そうか、そういうことか。このニンニクを模した王冠をかぶるこのお方が、店名になっている「ニンニクの王子様」か。

ならばもしかして・・・お店に入るとこのイラストと同じ顔の店長さんが出迎えてくれたりして。
・・・そうなのか、どうなのか、改めて期待に胸を膨らませて、いざ入店！

大ビンゴだ！にんにくの王子様は店のオーナー兼店長の桶谷哲平さん。ご自身が無類のニンニク好きで「ニンニクをこよなく愛する仲間が集まれる場所を作りたい」そして「もっとニンニク好きを増やしたい」との思いからお店を開いたとのこと。

桶谷さんが「ニンニク王子様」なら、この店は「ニンニク王国」になる。店の壁に掛けられた肖像画がニンニクワールドの世界観を演出している。

にんにくの王子様のオススメメニュー

ごろごろニンニクヤバ増しの「ガーリックパスタ」

ニンニク料理専門店に来たからには、まずは王道メニュー「ガーリックパスタ」をいただくことに。

パスタの色とニンニクの色がほぼ同じで、ビジュアル的にはとてもシンプルで控え目。だが今は見た目は一切関係ない。ニンニクがもつ食材としてのポテンシャルを堪能できればいいのだ。

オリーブオイルでじっくり炒めたニンニクは、食欲をそそる香ばしさを放つ。これだけで「いい匂い〜！」となって気持ちた高ぶりがMAXに！

ガーリックパスタはシンプルがゆえにニンニクのうま味、オイルの風味、そしてパスタの食感がそのまま味わえる。

ニンニクの香りとコクは口に入れると少し遅れて感じられる。そしゃくするにつれて香ばしさと甘みがどんどん増していく。ツーンと鼻に抜ける香りでなく、ナッツのような風味に包まれる。

このガーリックパスタにはニンニク3つが使われているとのこと。メニューとしてはパスタなのだが「ニンニクの味をパスタを使って楽しんでいる」そんな感じがする一品だ。

山盛りニンニクの「ガーリックトースト」

続いていただいたのは女性に人気のニンニクメニュー「ガーリックトースト」だ。青森県産のブランドニンニクを100％使用し、香ばしいパンにたっぷりのニンニクバターが盛られている。

そう、塗られているのではなく盛られているのだ。ニンニクとタマネギを刻んで炒めたこの山をみよ。ニンニク好きならばこれは「登頂必至の聖なる山」だ。

パンと一緒に口に運ぶと、噛むごとに歓喜の雄たけびをあげたくなる。

「あ～キク～！」。

そう、ニンニクが体に効いているのを直に感じるのだ。

ニンニク好きとして少しうんちくを傾けさせてほしい。ニンニクには多くの言い伝えがあり、世界中で古くから「魔除け」や「生命力の象徴」とされてきた歴史がある。

ヨーロッパでは吸血鬼を撃退する力があるとされ、古代エジプトではピラミットの建設の労働者に滋養強壮の食材として支給された説があり、日本でも魔除けや邪気払いに使われてきた。それもこれもニンニクには人の心と体を元気にする力があるからだ。

ニンニクソースがかかった「バニラアイス×黒ニンニクソース」は、バニラの甘みとニンニクのコクが見事なマッチングを果たしている。このソースは、お肉につけて食べても合いそう。

他にも富山の海の幸をつかった「おまかせ鮮魚のカルパッチョ」も食べてみたい。

とっておきの美味しい秘密基地

ダークトーンの壁と温かみのある木製テーブルが、落ち着きと居心地の良さを演出する。

カウンターにはおしゃれなスツールが並び、バーのようなスタイリッシュさもありながら、どこかホッとできる空気感がある。

お店は1階はカウンター席とテーブル席を合わせて15席、二階は最大で一度に18人で食事ができ団体での利用も可能だ。

ニンニク好きはここに集まれ！

ひとたび火が通れば刺激的だった香りは芳ばしい甘みに変わり、口に入れた瞬間、ほろっと溶けて旨みを広げる。ただの薬味ではなく、料理の主役にも、名脇役にもなれる万能の存在、それがニンニクだ。

にんにくの王子様はあなたをパンチの効いた幸せで包んでくれるはず。

みんなもニンニク王国で叫ぼう「あ～キク～！」