【野村屋/射水市】内川で60年!地元民から観光客まで愛され続ける和菓子店

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港町の風情が漂う富山県射水市新湊・内川。「日本のベニス」とも称される美しい風景が広がるこのエリアに、和菓子店「野村屋」はあります。創業から60年以上にわたり、変わらぬ製法で作られるこだわりの餅や饅頭をはじめオリジナルの新商品まで、多彩な和菓子を作り続けています。地元の人はもちろん、観光客にも愛される「野村屋」の魅力をご紹介します。

内川エリアにある「野村屋」とは?

創業から60年。変わりゆく港町で、変わらない味を守り続ける。

「日本のベニス」と称され人気観光スポットでもある内川エリア

戦前からの港町の風景が残る「内川」は、富山新港から東西約3,420メートルにわたって流れる河川です。両岸に係留された漁船と、町家がひしめき合う川辺の風景に魅了され、近年では古民家をリノベーションした飲食店や一軒宿を営む人が増加中。知る人ぞ知る観光散策スポットとなっています。

この内川のほとりから路地を通り抜け、民家や商店が立ち並ぶ通りに「野村屋」はあります。初代から受け継がれた伝統の製法を大切に、のれんを守り続ける和菓子店です。

どことなく昔懐かしさを感じる外観にグッときます。

野村屋のバラエティ豊かなメニュー 

餅やおはぎなどの朝生菓子から、オリジナルスイーツまで。

ショーケースにはその日の朝に仕込み・製造される季節の和菓子などが並びます

昔ながらの定番商品である草餅やおはぎ、おこわ、季節の郷土菓子をはじめ、遊び心を加えたオリジナルスイーツまで、バラエティ豊かな和菓子を製造販売する野村屋。

現在お店を切り盛りしているのは、3代目店主の野村英隆さん。英隆さんはこの野村屋で生まれ育ち、横浜の製菓学校を卒業後、5年ほどの修行を経て、家業を継ぐため富山に戻ってきました。地元の人々に長年親しまれてきた味を守りつつ、若い世代にも喜んでもらえる新商品の開発にも力を入れています。「まずは自分が食べて『おいしい!』と思うものを。定番にひとアレンジ加えたオリジナリティのある商品を目指しています」と英隆さんは語ります。

野村屋3代目店主・野村英隆さん
©竹田泰子
夏の北陸の郷土菓子「ささぎ餅」151円(税込)

富山県産卵をたっぷり使ったなめらかな「白玉あんみつプリン」248円(税込)

ふっくら、しっとり。富山土産にもオススメの人気No.1「どらやき」

©竹田泰子

左から「富山ブラックどらやき」、「海王丸どらやき」、「ムズムズどらやき」いずれも270円(税込)

野村屋を訪れたら外せないのが、看板商品の「どらやき」です。 原材料には富山県産の小麦と卵、北海道産小豆を使用。しっとりと焼き上げられた皮と甘いつぶあんの織りなすバランスはまさに絶妙です。

ユニークなのはそのラインナップ。創業当初から愛される「名月」をベースに、地元の中六醤油さんとのコラボで誕生したのが「富山ブラックどらやき」。富山名物・富山ブラックラーメンをイメージした、コクのある醤油バター味のどらやきです。

さらに、和菓子離れが進む子供や若い世代に楽しんでもらいたいという思いから開発された「ムズムズどらやき」は、なんとホットケーキをイメージしたメープル味。これまでの和菓子の枠を超えた新しい味わいです。

また、地元・新湊にある海王丸パークにちなんだ「海王丸どらやき」も、スタンダードな商品として根強い人気を誇っています。

手土産としても需要が高い野村屋のどらやきは、富山駅の土産店や道の駅、高岡駅など、さまざまなスポットでも購入できます。日が経っても美味しく食べられるように工夫されているので、贈り物にもぴったりです。

贈答用には箱詰めがオススメ

一度食べたらやみつきになる!?「もっちゃのパイ」

もっちゃのパイ 237円(税込)コロンとした見た目もかわいらしい

知る人ぞ知る、和洋折衷の焼き菓子が「もっちゃのパイ」です。「もっちゃ」とは富山弁で「お餅」のこと。その名の通り、ミニ大福をパイ生地でくるんで焼いた新感覚のパイ菓子です。サクサクとしたパイの香ばしさと、もっちりと柔らかなお餅、そしてあんこの優しい甘さが調和し、一度食べたらハマってしまう美味しさです。

7年前に誕生して以来、そのユニークな味わいが話題となり、近頃はこれだけを求めて来店するお客さんもいるのだとか。もっちゃのパイの賞味期限は当日限り。店主いわく「パイならではのサクサク食感を楽しんでほしい」とのこと。ぜひ出来たてを楽しみたいですね。

個包装されているので手土産にも◎

まるでアイスキャンディー?夏を彩る新感覚スイーツ「涼しん棒」

内川で食べ歩きたい「涼しん棒」(マンゴー、ラムネ)

「野村屋の夏といえば、これ!」と言っても過言ではない、新たな人気商品が「涼しん棒」です。アイスキャンディのように見えますが、実は「葛」と「寒天」で作られているのが驚きです。時間が経っても溶けない魔法のアイスのよう。

ぷるんと透明感のある葛や寒天をベースに、色とりどりのフルーツが美しく散りばめられ、キンキンに凍った姿は見た目にも涼やか。つるりとしたのど越しと素朴な甘みで、夏の疲れを癒してくれます。

この涼しん棒が誕生したのはコロナ禍真っ只中のこと。「なかなか外出できない時期に、ぜひ家の中でも楽しんでほしいと思い開発しました」と店主の英隆さん。オススメの食べ方を尋ねると「半解凍で食べていただくのがおすすめ。モチッ、シャリッとした食感が楽しめますよ」。手軽に食べられるので、親子連れにも大人気。子供たちに圧倒的人気を誇るフレーバーは「ラムネ」だそうです。

販売は6月〜10月初旬にかけて。時期によってフレーバーの種類も変わるので、いろいろな味を楽しんでみてくださいね。

©竹田泰子

左上からラムネ、もも、マンゴー、いちごミルク、キウイ 270円〜324円(税込)

遠方の方に嬉しいオンラインショップも!

港町・内川の町で、変わらぬ味を守り続ける「野村屋」。どこか郷愁を感じる優しい味わいは、地元の人々はもちろん、内川を訪れる多くの観光客の心をつかんでいます。内川散策の際にはぜひ野村屋に立ち寄って、「地元の味」を楽しんでみてくださいね。心温まるひとときが味わえることでしょう。
遠方でなかなか行けないけれど気になる!という方には、嬉しいオンラインショップもありますよ。最新情報はインスタグラムをチェックしてみてくださいね。

※商品価格は記事掲載時の金額です。実際の価格とは異なる場合があります。

店名野村屋
住所射水市本町3-6-4
公式サイトhttps://nomura-ya.com
公式Instagramhttps://www.instagram.com/nomuraya.shinminato/
営業時間7:00〜17:00
定休日月曜・火曜
※月によって変動あり。詳細はSNSやお電話でご確認ください
駐車場店舗前に2〜3台
問合せ先0120-437-037
予約可否
決済方法現金、paypayなど
座席数

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まぼらぼのペン子

まぼらぼのペン子

湊町をこよなく愛する、デザイナー&ライターです

射水市の内川沿いに事務所を構える株式会社ワールドリー・デザインにて、デザインやライティングを手掛けるクリエイターです。せけん大好き!

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