富山市科学博物館とは?
富山の生き物や自然、様々な自然現象の裏にどんな科学の法則があるのか・・・富山市科学博物館では富山の時間、空間、宇宙の「なぜ」を体感しながら科学を勉強できる博物館です。
ナウマンゾウや動くティラノサウルスなどの大型展示に、ダイヤモンドダストや強風体験装置など富山の自然をリアルに体験できる展示がたくさんあります。またプラネタリウムでは360度、満天の星空を眺めることができます。
富山市科学博物館で見て触れて科学の面白さを体験してみましょう!
富山市科学博物館の見どころ!
富山市科学博物館は3階建てになっていて階層ごとにテーマが分かれています。1階のテーマは「とやま・時間のたび」です。昔の富山はどんな様子でどんな生き物がいたのか。遠い昔の富山を知れる展示がされています。まずは1階の見どころをご紹介していきます。
おおきなナウマンゾウ(1階)
エントランスに入ってすぐ迎えてくれるのがナウマンゾウの模型です。
高さがおよそ3mもある大きなナウマンゾウは圧巻です。子供たちはその大きさにはじめはびっくりしていましたが、長い牙とかっこいい骨をまじまじと見つめていました。
ナウマンゾウはその昔富山に生きていたそうです。ナウマンゾウの詳しい解説がイラストを使ってわかりやすく説明されているので一緒におでかけした大人も楽しめます。
博物館のアイドル「ティラちゃん」(1階)
恐竜好きな子供たちのお目当てといえばティラノサウルスのティラちゃんです。富山市科学博物館の一、二を争う人気の展示ではないでしょうか。その人気の理由はティラちゃんが動くからです。
ティラちゃんの前には足跡があり、そこに手をかざすとティラちゃんが動いて鳴き声を聞かせてくれます。全長6mの巨大な体のリアルな動きと大きな鳴き声に子供たちは大喜び!ぜひ一度会いに来てみてください。
振り子のサンドアート(1階)
常設展示として1階ロビーに「振り子のサンドアート」があります。
Y字形に吊るしたワイヤーの先に黄色いカップ状の振り子がついています。その中に砂を入れて揺らすとカップの底から砂が落ち模様を描く体験型展示になっています。揺れる振り子と落ちる砂が楽しくて何回も遊んだおすすめの展示です。
続いては2階の紹介。2階のテーマは「とやま・空間のたび」。
標高3000mの立山連峰から水深1000mの深海まで、さまざまな自然環境の中にはどんな生き物がいるのか、自然現象の裏にどんな科学や法則や原理があるのかを探る展示があります。
高山の強風体験(2階)
最大で秒速15mの強い風を体験できる装置です。バイクのハンドルのような装置があり、それをひねると徐々に風が強くなっていきます。本来は冬山に吹きつける自然の厳しさを体感することが目的ですが普段感じることができない強風に子供たちは大はしゃぎしていました。
水のいろんな姿を見て触れて体感(2階)
水にまつわる体験型展示が2階フロアに多数あります。身近にある水の様々な姿を体験することができます。
ウォータージェットカッターは勢いよく噴き出す水の力で物を切る装置。実際に機械で紙を切ることができます。子供がウォータージェットで切った展示物を見て「時計も切れとる。ヤバ」と水のすごさを学んでいました。
キラキラのダイヤモンドダスト体験。
演出時間はおよそ7分で、マイナス15℃くらいに冷やしたガラスの観察室内で氷晶を作り、光を当てキラキラと輝く現象を観察できます。その現象がダイヤモンドダストと呼ばれるそうです。
常設展示でダイヤモンドダストが見られるのは日本でここだけ!快適な館内で氷の世界を体験してみましょう。
2階フロアでひと際目立つ大きな装置「ビーズコースター」。自然や人工の水の流れをモチーフにしたコースを、ハンドルを回してビーズを動かす体験です。
コースには様々な仕掛けがあり工夫したり協力したりすることで水に見立てたビーズが先に進みます。パラパラパラと流れるビーズを追うのが楽しく、ハンドルを回せば仕掛けが動くので子供たちは必死に回していました。
それぞれ役割は違いますが4箇所に7本ハンドルがあるので順番をあまり待つ事がないのもポイントです。
リアルな動物や植物(2階)
展示のいたるところに富山に住む生き物のはく製や模型、標本などが展示されています。どれもわかりやすく詳しい解説があるので郷土の自然について学ぶ事ができます。字が読めない子供たちはリアルな生き物をみて怖がったり驚いたりと刺激がたくさん。
また自然の恵みをうまく利用していた里山の人々の暮らしについての展示もあります。囲炉裏を囲んだ昔の家の再現や、模型の井戸で水汲みの体験など里山の暮らしがわかります。
昔話が大好きな子供に「むかしむかしあるところのおじいさん、しばかりに行くときはこんな道具もっていったのかもよ」と教えると「へ~!強そうな武器」と目を輝かせていました。
またバケツに入った生木と炭の重さを比較できる体験があります。人々の暮らしと自然のあり方が身をもって感じられるのは科学博物館ならではではないでしょうか。
見て触れて学べるおもしろ実験広場(2階)
2階フロアには自分で試せる実験装置や展示室の各所には楽しい体験コーナーがたくさんあります。気分は科学博士!ワクワクが詰まった実験装置をご紹介します。
進め!リニアモータ
リニアモータの仕組みを学べる装置です。この装置ではレバーを動かすとレールの下に並んだ電磁石のN極とS極が入れ替わります。N極とS極が入れ替わることで磁石の乗った台車が動きます。左右のレバーをタイミングよく動かさなければなかなか前に進んでくれないので大人でも少し苦戦しました。
フレフレ!電気
発電装置のフリフリ棒をふって電気を溜める装置です。30秒フリフリして専用のソケットにセットすれば音楽が鳴り、ランプが光りプロペラが回ります。2つフリフリ棒があるのでどっちがたくさん発電できるか競争ができる楽しい実験装置です。
泡で遊ぶ
スイッチを押すと水槽の底から泡が出る装置です。普段何気なく見ている泡もよーく観察すると泡の大きさによって浮かび上がる速度が違う事がわかります。きれいな泡の流れを見るのも楽しいです。
マジックハープ
長さの違ったパイプが並ぶ装置です。パイプの口元で手を叩くとポンと音が鳴ります。一つずつ音を鳴らしていくと聞こえる音の高さが変わります。少しコツがいるので子供たちは「音鳴らん」と言いながら何回も挑戦していました。
この他にも体験装置はあります。見て触れるだけで自然と科学に接することができるので子供達にとっていい経験になるのではないでしょうか。各装置にはより詳しく説明もあるので一緒に訪れた大人も新しい知識が増えること間違いなしです。
プラネタリウム(3階)
さてお待ちかね!富山市科学博物館の最大の見どころ、3階にあるプラネタリウムのご紹介をします。
新しくなったプラネタリウム富山市科学博物館のプラネタリウムは2023年3月にリニューアルしました。最新の光学式投映機を導入し、デジタル映像システムも更新。ハイブリッド式となりました。
映し出される星の数はおよそ1億。1つ1つの星の明るさや色、精細な天の川の構造を再現し美しい星空を描きます。また、多数の星団や星雲も表現されているので双眼鏡をもってきて探すこともできますよ。
最新の宇宙観測に基づいて作られたソフトウェアによって、とても精細な地球や火星などの天体の姿、宇宙空間の飛行、様々な風景映像などが解像度4Kのレーザープロジェクターから美しく映し出され、これまで以上の没入感を演出します。
プラネタリウムホールの内装も一新し、小さい子供と一緒に座れる親子席や、ステージを拡張して寝ころびシートも設置できる「多目的スペース」も導入。寝ころびながら眺める星空はより格別です。
どちらも数に限りがあります。座りたい方は先着順なので開場前に順番を待たれることをオススメします。通常のイスも後ろの座席に気を使わず倒せることができるので快適な夜空の旅ができますよ。
黄色の座席が親子席です。通常投影では、前方の多目的スペース(ステージ)に寝ころびシート(4シート)を設置します。親子席と寝ころびシートは、数に限りがあります(先着)。
上映がはじまると場内はとても暗くなり危険なため開始時刻を過ぎてからの入場はできません。魅力的な展示がたくさんありますが時間に余裕をもって開始10分前にはプラネタリウム入口に到着されていることをオススメします。
また投映機の青い中央ベルトは富山の伝統工芸・高岡銅器の緑青発色仕上げでつくられた世界で唯一のオリジナルベルトです。上映のあと、スタッフに声をかければ投映機にスポットライトを当ててくれます。その時にじっくりご覧になってください。
富山市科学博物館のプラネタリウムは360度ワイドビューをフルに使って上映番組を見ることができます。
投影時間は各回45分です。通常の番組は、前半はその日の星空案内を15分程度見ることができます。その日富山で見られる星の解説が聞けます。後半は30分程度の宇宙をはじめとした自然科学に関連する番組が上映されます。この番組はどれも面白そうで恐竜の番組だったり人気アニメの番組だったりします。私がおでかけしたときは(2024年9月)子供がドはまり中のゲゲゲの鬼太郎でした。
定期的に上映番組は変わるのでホームページでチェックすることをオススメします。
また土日祝の16時台には、「学芸員と星空さんぽ」があります。学芸員による全編星空の生解説です。星空をじっくりと観察したい方はこの時間を目掛けて足をお運びください。
プラネタリウム観覧料金
富山市科学博物館観覧料(プラネタリウム1回分含む)
個人 | 団体(20名以上) | |
大人 | 530円 | 420円 |
高校生以下 | 無料 |
プラネタリウムを普段利用することがないので敷居が高く感じている方もいるかもしれません。私もはじめはそうでした。ですが、富山市科学博物館の入館料を支払えば1回だけ無料で観覧することができます。これなら気軽にプラネタリウムを利用することができますね。
1日に2回見る場合は、大人は追加1回につき210円追加料金が必要です。それでもとってもお手頃ですよね。
詳しくは富山市科学博物館公式サイト「来館案内」を確認してください。
お得なサービスデーも!富山市科学博物館へ行こう!
富山市科学博物館ではとっても素敵なサービスデーがあります。毎週土曜日高校生以上のカップルが無料になる嬉しいサービス!
無料になる方法は簡単で、入館料を支払う時にカップルで来たことを伝えるだけ!恥ずかしくて言えないという方でも受付の方が聞いてくれるのでぜひこのサービスを利用してみましょう。
また私が驚いたのは夫婦で訪れてもカップルが成立し入館料が無料になりました。1回分のプラネタリウムも無料になるのでぜひデートに!親子のお出かけに!この機会に富山市科学博物館を訪れてみてはいかがでしょうか?
施設名 | 富山市科学博物館 |
住所 | 富山市西中野町一丁目8-31 |
公式サイト | https://www.tsm.toyama.toyama.jp/ |
電話 | 076-491-2123(代) |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 年末年始、臨時休館日あり |
観覧料 | 大人:530円 団体(20名以上):420円 高校生以下:無料 ※プラネタリウム1回分を含む料金です。 |
アクセス | バス:富山駅から富山地鉄バスに乗車「西中野口」下車(約8分) 市内電車:「西中野」下車、西方向へ徒歩7分 自動車:北陸自動車道「富山IC」から3km、富山空港から6km |
駐車場 | 100台(無料)※2025年1月頃まで屋上防水改修工事のため北側駐車場の区画が減少。博物館南側の城南公園駐車場のご利用をオススメします。 |