ペットを飼っているとにおい消しは必須。どれほど清潔に保っていても、体臭や排泄物などペットを飼っていると臭いが発生してしまうのは致し方ないことです。しかし、臭いを強くしないための方法はたくさんあります。消臭対策のためのさまざまなグッズや方法について紹介するので、参考にしてみてください。
ペットのにおいはどこから?
ペット特有の臭いの正体は、主に体臭や排泄物臭です。
ペットには人間と同じく汗腺があり、汗腺からの分泌物が体臭となってにおってしまいます。ペットが室内を動き回ることで臭いが部屋全体に広まり、さらにペットが座ったり寝たりすることで、カーペットやカーテン、ソファなどの布製品に染みついて臭いの発生源となってしまうのです。
また、おしっこやうんち、お尻周りのにおいも臭いの原因になります。
一概に臭いと言っても犬は体臭が強く、猫は尿臭が強いなど、ペットの種類によって対策も異なるので、ペットに合わせた消臭対策が必要です。
簡単にできるペットの消臭対策5選
ペットのにおいは一度染みついてしまうとなかなか取れません。臭いが軽いうちに対処することが大切です。臭いが気になる前にできる対策を5つ紹介します。
こまめに換気する
こもった臭いを外に出すこまめな換気は、ペットの臭い対策に欠かせません。
特に湿度や温度が高い日は、臭いの原因となる微生物の働きが活発になり臭いが強くなるため、天気が良い日を狙って空気を入れ替えることが大切です。もし悪天候や梅雨の時期、アレルギーなどで換気ができないという時は、空気清浄機や脱臭機を使うのがおすすめです。
ペット用タオル・ウェットシートで体を拭く
体から臭いがするなとは思っていてもこまめなシャンプーは面倒で、お風呂嫌いのペットならなおのこと、シニアの子には体の負担にもなってしまいます。そんなときはペット用タオルやウェットシートで体を拭くことで、臭いは軽減されます。
また、被毛に直接スプレーできるタイプのペット用消臭スプレーもあります。直接吹きかけられるタイプのスプレーは手軽に臭いを取り除いてくれるので、ウェットシートとスプレーを上手に取り入れながらペットの体をいい匂いに保ちましょう。
布製品は月1回の洗濯とこまめな消臭スプレー
ペットが普段寝ているところや粗相をしたところは、こまめに消臭スプレーをかけて気になる臭いを解消しましょう。中でもラグ、カーテン、ソファなどの布製品は、臭いの発生源になりやすいため月1回は塩素系漂白剤を入れて洗濯すると効果的です。
消臭スプレーは、ペットが舐めても安全な天然由来の成分や植物系の消臭成分を配合している製品がおすすめです。ペット用消臭スプレーの多くは除菌効果もあります。こまめに消臭スプレーを使って消臭・除菌することで、洗濯の回数を減らすこともできます。
ペット用消臭スプレーにはさまざまな香りがありますが、ペットにとって負担になってしまうこともあるので香りのあるものは注意しましょう。
トイレやハウスは月1回の洗浄と定期的な消臭スプレー
ペットの排泄物がトイレのまわりについてしまうと、トイレの枠の下などにたまり臭いが蓄積されます。トイレの枠を外して消臭スプレーを吹きかけ、拭き取ると臭いが軽減されるので、こまめに拭くと効果的です。
ただし、消臭スプレーを吹きかける臭い対策はあくまで一時的なものに過ぎません。臭いをなくすためには、月に1回丸洗いが必要です。トレイの枠などをすべて外して、中性洗剤を使って隅々まで掃除することで、においを根元から絶つことができます。猫の場合は、砂やチップなども全部交換しましょう。
他にも、ペットが長い時間過ごすハウス、クレート、キャットタワーなども臭いが蓄積しがちです。これらもペット用消臭スプレーをかけてケアすると有効です。拭き掃除には、なるべく雑巾よりも捨てられるキッチンペーパーやウエスなどを使うことで手入れが楽になるのでおすすめです。
口と耳を定期的に清掃する
犬や猫は体臭だけでなく口や耳からも臭いが出てしまうことがあります。
歯みがきを怠ると、歯垢や歯石が溜まり口内環境が悪化して口臭となります。口まわりについた唾液や食べ物の汚れについても、そのままにしておくと雑菌が繁殖して臭いの原因となってしまいます。
口の中を清潔・健康に保つためにも歯磨きの習慣化は大切です。歯周ポケットまでケアできる歯ブラシが最適ですが、嫌がる子も多くいます。その際には、歯磨き効果のあるおもちゃやおやつなどを普段の生活の中で取り入れてみてください。
耳の中は湿気が溜まりやすく、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。特に耳が垂れているペットは湿気や汚れが溜まりやすく、蒸れやすいため注意が必要です。
耳の中の汚れは放置していると炎症の発症に繋がりかねません。ペット用のボディシートや耳掃除シートを指に巻いて、優しく撫でるようにして耳の中の汚れを除去してあげましょう。
おすすめのペット用消臭グッズ4選
気になるペットのにおい消しをするためには、消臭グッズを利用するのが効果的です。ただし、ペットが安心して暮らせるうえで消臭グッズを使用するのであれば、ペットに害のないものを選ぶのが飼い主の努めでしょう。ペットのにおい消しにおすすめのペット用消臭グッズを4つご紹介します。
ペレッティー(Peletty)獣医師が使うプロ用 ペット除菌・消臭剤 (500ml)
ペレッティーシリーズは、2013年に動物医療現場の安全な環境保全を目的として製品開発され翌年から医療現場へ導入されました。動物や獣医スタッフの体調及び環境に影響を及ぼさないことを目指して開発されたので、日常使いするのにも安心です。引火性がないのも、安心して自宅で使うのに嬉しいポイント。
そんなペレッティーシリーズの獣医師が使うプロ用ペット除菌・消臭剤は、東名阪エリアの動物病院での使用実績が豊富なアイテムです。ケージやトイレなど菌の繁殖や臭いが気になるところにスプレーし拭き取るだけで、簡単に清掃および除菌・消臭ができます。スプレー後少し塩素臭がしますが、約1分程度でほぼ無臭になるのでペットが側にいても安心して使用できます。
消臭力 イオン消臭プラス
消臭力イオン消臭プラスは香りでごまかさずに、臭いを本格的に消臭できる消臭剤です。イオン効果による化学的消臭で、ペットの匂いのほかタバコ、生ゴミ、靴、トイレなどのしぶとい悪臭をしっかり消臭します。クリアな消臭ビーズを採用した無香タイプなので、ペットがいるおうちでも安心して使用できるのはもちろん、ルームフレグランスの香りを邪魔しないのもポイントです。
たっぷり1.5kgの大容量なので、一度設置すれば通常4カ月から6カ月ほど効果が持続します。こまめに変える必要がないので、簡単ににおい消し対策ができます。さらに、詰め替え用の販売もあるため、一度容器を購入したら2回目からは詰め替え用のものを購入するだけで良いのも楽ちんポイント。
ほかにもサイズ展開があるので、購入される方は公式サイトもご確認ください。
Levoit (レボイト) 空気清浄機 脱臭強化モデル Core P350
Levoitの空気清浄機脱臭強化モデル Core P350は、約20畳に対応する空気清浄機です。ペットのにおい消しに特化したARC活性炭フィルターが搭載されていて、気になるペットの臭いをしっかり除去してくれます。
ペットがいると使用する際の安全性が気になりますが、Levoitの空気清浄機ならタイマーやチャイルドロック機能搭載で、ペットや赤ちゃんによる誤操作を防げます。さらに、浴びすぎるとよくないUVライトを採用せず、安全安心にお部屋の空気を守ることができます。
また、空気には多くのペットの毛やほこり、アレルゲンなどが舞っているため、空気清浄機を効果的に使用するには24時間稼働させるのがベストです。Levoitの空気清浄機のお休みモードの電気代は0.44円未満/1時間未満です。24時間つけっぱなしでも電気代が10円ほどなので、電気代を気にせずに使えるのは嬉しいポイントでしょう。
zeromist
zeromistは、動物看護士とトリミングサロンが共同開発したペット用消臭スプレーです。
ソファー、カーペット、ペットのトイレ周り、洋服、リードなど、臭いが気になる箇所はどこにでも使用可能な消臭スプレーです。また、犬・猫だけでなく爬虫類、観賞魚などにも効果的です。ただし針葉樹の成分が含まれているため、アレルギーが起こる可能性があるハムスターやモルモットなどの一部ペットには、使用は避けた方が良いでしょう。
zeromistは日本製の天然成分100%で、防カビ効果もあり、無臭でありながら強力消臭・除菌ができる消臭スプレーです。においに敏感なペットにとってもノンストレスでにおい消し対策ができます。
淹れた後のコーヒー・紅茶で消臭剤を自作することも可能!
淹れた後のコーヒー・紅茶を使って、お手軽に自作の消臭剤を作ることができます。
作り方は、コーヒーの粉や茶葉が溢れてしまわないように排水溝カバーなどに入れて口をしばるだけ!あとは臭いが気になる場所の側に置いておくだけです。コーヒー・紅茶の良い香りがするうえ、ペットにとって害がないのも嬉しいポイントです。
他にも、柑橘類のような香りが特徴のクエン酸も、手軽ににおい消しできるアイテムです。酸性のクエン酸は、ペットの排泄物などのアルカリ性の汚れを落とすのに効果的です。水とクエン酸を混ぜたクエン酸水をスプレーボトルに入れて、おしっこやうんちをした場所に吹きかけるだけで手軽に消臭できます。
においを防いでペットと快適に過ごそう
愛するペットでも、臭いが気になることがありますよね。臭いを放置していると不快感に繋がったり、不衛生になったりと生活に支障が出てしまいかねません。
ペットの臭いを防ぐ方法はさまざまで、簡単にできるものもたくさんあります。ペットも飼い主も快適に暮らせるよう、ペットのにおい消しをこまめにするように心がけましょう。