待ちに待った桜の季節が、今年も富山にやってきました。富山市中心部を流れる松川の桜、その魅力や歴史を探ります。また、桜並木の間をゆっくりと航行する富山の春の風物詩「松川遊覧船」、2026年の開花情報もお伝えしますよ。
富山市松川べりの桜を見に行こう!
日本の春を彩る美しい桜の季節がやってきました。富山の桜の名所といえば、真っ先に思い浮かべるのは松川ではないでしょうか。富山市の中心部に位置して、毎年たくさんの花見客で賑わう松川べり。
今回は松川の桜の魅力と歴史を深掘りしていきます。また、能登半島地震の影響も気になるところですよね。最新の情報もしっかりと紹介するので、お花見の参考にしてください。
日本さくら名所100選にも選ばれている松川の桜
「日本さくら名所100選」(公益財団法人日本さくらの会)に選ばれている松川の桜。正式には「松川公園」として登録されていて、富山県内では他に、高岡古城公園が選ばれています。
上流の磯部の布瀬橋から、いたち川合流点下流の宮下橋まで、3.9kmにわたる松川べりには右岸側と左岸側を合わせてソメイヨシノが530本植えられています。
遊歩道には、「水と緑のプロムナード」をテーマに28基の彫刻像が設置されていて、市民の散歩コースとして親しまれています。

桜と芸術作品との共演が見られるのはこの季節ならではです。桜を愛でながら芸術観賞をして豊かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
松川遊覧船で優雅な花見を満喫

松川の桜は水上からも楽しむことができます。優雅なクルージングを満喫できる松川遊覧船はおすすめですよ。
松川遊覧船の料金
料金は桜の開花状況によって異なります。詳しくは公式サイト(※2026年情報)をご確認ください。
| スプリングクルーズ期間 2026年 3/20〜4/25 【開花中、割増料金】 | 一般 | 大人と小人の合計が 15名様以上の団体 ※10%割引 |
| 大人 (12歳以上・小学生を除く) | 開花中 ¥3,000 開花中以外 ¥2,000 | 開花中 ¥2,700 開花中以外 ¥1,800 |
| 小人 (3歳〜小学生) | 開花中 ¥1,500 開花中以外 ¥1,000 | 開花中 ¥1,350 開花中以外 ¥900 |
水面に映る桜など船上からの景色は一味違った趣があり、新たな発見や感動が待っています。
また、船長さんが松川や橋などの建造物について、いろいろとお話してくれるのも魅力のひとつです。きっと楽しい旅の思い出となることでしょう。
桜と遊覧船が演出する風景は、とても絵になりますよね。松川には、思わず写真を撮りたくなる「映えるスポット」が満載です。
皆さんもとっておきの一枚を写真におさめてみてはいかがでしょうか。

2026年の松川遊覧船は、3月20日(木)から運行開始です。

富山観光遊覧船の中村珠太専務は、「皆さんに松川遊覧船を楽しんでいただきたい。安全運航に努めて頑張ります」と話していました。
ちょっと一服 松川茶屋で花より団子?

船旅を楽しんだあとは、遊覧船の発着場でもある「松川茶屋」で、ほっと一息ついてみてはいかがでしょうか。


松川茶屋では、コーヒーや甘酒などの飲み物のほか、ソフトクリームや団子、かき氷といった甘味、さらには、そばやうどんなどの軽食も楽しめます。


また、遊覧船が休止予定の6月以降も営業しているので、松川べりの四季折々の美しい景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしてはいかがでしょうか。
※記載料金は取材時点の料金です。
富山市の2026年桜満開予想は
日本気象協会の予想では、2026年の富山市の開花予想は3月29日。そこから数日かけて、4月3日ごろにはいよいよ満開の桜が私たちを迎えてくれそうです。 短い春の共演を逃さないよう、ぜひこのあたりを狙って足を運んでみてはいかがでしょうか。
(出典:日本気象協会 桜開花予想)
松川の歴史
まるで戦国時代へタイムスリップしたかのような桜と富山城の共演です。お堀に映る桜も美しいですよね。実は松川は、かつて富山城を守るための外堀だった神通川の名残なんですよ。
神通川の名残だった松川
もともと、神通川は富山市中心部を大きく蛇行して流れていました。
しかし、毎年のように市街地に洪水の被害をもたらしていたために、明治34年(1901年)から川の流れを直線化する「馳越線(はせこしせん)工事」が行われました。
その後、蛇行部にあまり水が流れなくなったため埋立工事が行われ、流路の一部は水路として残されました。この水路が現在の松川の一部となったのです。
それにしても、富山県庁や富山市役所が建っている場所が、かつては神通川だったなんて驚きですよね。
松川の一部でもある磯部堤の桜並木

松川の桜は場所によって樹齢が違うのはご存じでしたか。
磯部堤の桜は、大正5年(1916年)に大正天皇の御大典記念樹として植えられました。
一方、松川の桜の一部は昭和20年(1945年)8月2日の富山大空襲により焼失したため、昭和25〜28年にかけて、新たに植えられました。富山城とともに戦後復興のシンボルである松川の桜並木には、人々の平和への願いが込められています。
長年、私たちの心を癒やしてくれている松川の桜ですが、富山市公園緑地課によりますと「ソメイヨシノは適正に手入れを行えば、100年以上寿命が続きます。富山市では、今後も桜の保全を中心に維持管理していきます」とのことでした。
「日本さくら名所100選」にも選ばれている松川の桜。これからも鮮やかに咲き誇る満開の姿を楽しみ続けたいですよね。
そのためには行政だけではなく、私たちも松川の桜を大切に守らなければいけません。桜の枝を折ったり遊歩道にゴミを捨てたりするのは絶対にやめましょうね。
震災の復旧作業を経て、再び芽吹く桜並木

2024年1月の能登半島地震により、松川べりでは約700mという広範囲にわたって護岸が損傷しました。市民の憩いの場を取り戻すべく、発生から半年後の7月に復旧工事がスタート。しかし、重機搬入のため数カ所の桜を伐採することとなりました。

護岸工事の完了に合わせ、2025年3月、かつて重機搬入のために惜しまれつつ伐採された場所へ、桜の若木が新たに植樹されました。植えられたのは、高さ約6メートル、樹齢10〜20年ほどの瑞々しい苗木たちです。
およそ30年近くかけて、かつてのような見事な枝振りに育っていきます。毎年少しずつ増えていく花びらが、私たちの心を癒やしてくれることでしょう。若木たちの成長を、街の成長とともに温かく見守っていきたいですね。

2026年も桜の開花時期に合わせてライトアップが開催されます。公式サイトで開催期間が発表されるのでチェックしてみてください。
松川は、さまざまな魅力に満ちた桜の名所です。春風にそよぐ柔らかなピンク色の花びらを見るだけで、心がほころぶような温かな感情が湧いてきますよね。
ぜひ、皆さんも松川に足を運び、桜の美しさに触れながら心温まる時間を過ごされてはいかがでしょうか。
| 店名 | 松川遊覧船乗り場(松川茶屋) |
| 住所 | 富山県富山市本丸1−34 |
| アクセス | ■富山駅(JR・あいの風とやま鉄道)から 徒歩約10分 ■金沢駅(JR・IRいしかわ鉄道)から 北陸新幹線で富山駅まで約23分。 あいの風とやま鉄道で富山駅まで約1時間。富山駅から徒歩約10分 ■北陸自動車道 富山ICから 車で約15分 ■富山きときと空港から 車で約20分(富山駅行きのバスで「城址公園前」下車) カーナビ検索の場合 076-441-8001(城址公園駐車場) を入力して下さい。 |
| 公式サイト | https://matsukawa-cruise.jp/ |
| 問合せ先 | 【富山観光遊覧船株式会社のりば(松川茶屋)】 TEL.076-431-5418 【お問合せ・予約センター】 平日 9:00〜17:00(12:00〜13:00を除く) TEL 076-425-8440 Mail contact@matsukawa-cruise.jp |
| 営業時間 | 【桜開花中】 平日 9:30〜17:00 土日 9:00〜17:30 いずれも、15〜45分間隔で随時運航 |
| 定休日 | 詳しくはホームページの2026年運航カレンダーをご覧下さい。 |
| 駐車場 | なし (近隣の有料駐車場利用) |
| 料金 | 一般・団体・大人・小人・スプリングクルーズ期間と期間外などで料金が違います。 また、身体・知的・精神障害者、被救護者の方の料金も設定しています。 詳しくは、料金表をご覧ください。 https://matsukawa-cruise.jp/about/price-2026/ |