観光・お出かけ

今、注目が集まる「富山・八尾エリア」の魅力と楽しみ方をご紹介!

富山県民でも一度は訪れてみたい「八尾エリア」は他に類を見ない優美な祭り「おわら風の盆」や、石畳の坂が続く情緒あふれる町並み、全国的にも注目のリノベーションショップなど幅広い世代から注目が集まっています。

富山に訪れる観光客のみなさんをはじめ、富山県民の皆さんにもおすすめの八尾町おでかけスポットを要チェックしてみてください。

ハイセンスな大人にも大人気!富山市八尾町とは

富山市の南部に位置する八尾町(やつおまち)は、かつて養蚕(ようさん)や和紙、生糸製造などで栄えた町。今も町内には格子戸の旅籠宿、造り酒屋、和紙製造所など当時の名残を感じることができます。

毎年9月1日から3日まで行われる「越中八尾 おわら風の盆」は県内外から約20万人の見物客が訪れ、その哀愁ある音色と踊りは多くの人を魅了し続けています。

そして、そのおわら風の盆が披露される一角でもある、石畳が続く諏訪町の本通りは「日本の道100選」にも選ばれるなど、富山の観光地としても人気の高い町です。

また、最近では蔵をリノベーションしたカフェや着物店も人気で、歴史と情緒を感じることができる八尾町は富山を訪れるうえで欠かせない町のひとつになっています。

八尾エリアの魅力1「江戸情緒溢れる街並み」

飛騨山脈に伸びる8つの尾根に開かれたことに由来するといわれる八尾町。

その山道が集まる場所は度重なる水害に見舞われ、その被害から逃れようと江戸時代に高台へ町を開いたのが町内をひしめく石垣と坂の始まりと言われています。

整然と並ぶ石垣

山間部に位置する八尾町は積雪も多く、緩やかな傾斜を持つ道の特徴を生かして道の側溝から雪を流す用水を「エンナカ」と呼び、そのエンナカを流れる水音は「エンナカの水音とおわら風の盆」として「残したい日本の音風景100選」にも選ばれています。

当時の暮らしの工夫や、今なお格子の家が連なる町人文化が色濃く残る八尾町は、町を歩くと様々な歴史や文化に触れることができ、そして何より八尾町の人たちの温かい人柄は、きっとこの町をまた訪れたくなる町です。

八尾エリアの魅力2「おわら風の盆」とは

三百余年の歴史を持つ「おわら風の盆」は五穀豊穣を祈る行事として八尾町で受け継がれてきました。柔らかな胡弓、太鼓と三味線の鳴り物に合わせた唄と踊りで町中を流し歩く様子は、哀調漂うお祭りとして全国的にも人気が高く、数々の演歌やドラマの題材にもなっているなど富山県を代表する行事のひとつで、一度は訪れてほしいおすすめ観光スポットです。

越中八尾 おわら風の盆 概要

開催時期9月1日/2日 17:00~23:00
9月3日 19:00~23:00
※各支部によって時間帯は異なります
開催場所八尾町内11支部(東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、今町、下新町、天満町、福島)の町内で開催
アクセス期間中は交通規制があります。駐車場は数に限りがありますので電車やバスなどの公共交通機関の利用をおすすめします。期間中は臨時バス/臨時ダイヤの運行があります。詳しくはおわら風の盆ガイドマップ(https://www.yatsuo.net/guidemap)をご確認ください。
注意事項雨天中止となります。休憩所や喫煙所はありません。詳しくは越中八尾観光協会のホームページをご確認ください。
・越中八尾観光協会ホームページ
https://www.yatsuo.net/kazenobon

おわら風の盆 見どころ

おわら風の盆は八尾町内が11地区(おわらでは「支部」と分類)に分かれ、各支部で構成された踊り手と歌い手が「町流し」と呼ばれる形で町内を唄い踊りながら練り歩きます。

町並みはもちろん、各支部で着物のデザインが異なるので支部ごとに特徴や見どころがあるのも魅力のひとつです。

また、静かな町に響くおわら節と賑わいはこの時期ならではの雰囲気で、訪れたことを人に自慢したくなる「おわら風の盆」。現地に赴いて目で、耳でも楽しめるおわら風の盆に触れてみてください。

八尾観光協会さんによれば「ぜひ音のしない歩きやすい靴でお越しください」とのことでした。石畳や坂が多い町なので、事前に回る町内を欲張らずに決めておくのもおすすめです。

石畳が続く八尾町

八尾エリアの魅力3「洗練されたおしゃれなお店」

八尾には古い蔵や店舗をリノベーションしたおしゃれなお店があるのも魅力のひとつです。リノベーションとはいえ、当時の意匠や設計を活かした店舗から趣を感じることもできるのは都会では触れることのできない新しいおしゃれさがあります。

八尾エリアの楽しみ方・モデルコース

初めて八尾町を訪れる方も、富山県民の皆さんも気になるであろう八尾町の観光スポットを紹介します。なお、おわら風の盆の時期は各店舗ともに営業時間が異なる場合や、休業している場合がありますので事前にご確認ください。

モデルコース1:若宮八幡社

若宮八幡社 入り口

八尾町の旧町(きゅうちょう)と呼ばれるエリアの奥に位置する東新町には若宮八幡社が鎮座します。この八幡社は八尾町の基礎産業として隆盛し繁栄の礎となった蚕を祀る蚕養宮(さんようぐう)として1781年に建立し、八尾町を200年以上に渡って守り続けています。

若宮八幡社 手水

境内にある手水鉢は蚕の繭の形をしているところからも当時から蚕を祀り、大切にされてきたことがわかります。

八尾町の養蚕業は、当時蚕の卵の出荷が町の基幹産業となっており、かつて江戸時代には日本全国の4分の1にあたる17の国へ出荷、さらに幕末から明治にかけては海外にも出荷していました。町の生活文化を支え、形作ってきたその伝承を象徴するものがこの若宮八幡社です。

そして、この若宮八幡社の入口からは石畳の町並みを望むことができるところも、おすすめのひとつです。

モデルコース2:味噌醸造元 水上芳一商店

若宮八幡社から歩いて10分ほどの場所にある、西新町の水上味噌(味噌醸造元 水上芳一商店)さんでは、「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒をいただくことができます。富山の名水と、富山県産コシヒカリを使った麹をベースにした甘酒はノンアルコールなので、旅行の栄養補給にもピッタリです。

引用:水上味噌公式サイト(https://mizukamimiso.com/kodawari

そして、水上味噌さんのお味噌は代々受け継がれてきた木桶を使い、1年をかけてじっくりと熟成させた手作り味噌。完全無添加の味噌はまろやかで深みのあるお味噌で、お土産としてもおすすめです。

住所富山県富山市八尾町西新町3949
電話番号076-454-2311
HP水上芳一商店

モデルコース3:玉旭酒造

八尾の老舗酒造店「玉旭酒造」さんは創業から200年以上、県内外に多くのファンを持つ人気酒蔵です。
酒造りには北アルプスの恵みである軟水地下水を使い、富山県産のお米をすべてのお酒で採用する、オール富山産のお酒です。
大量生産はせず、一本一本まごころを込めた手造りのお酒は、飲んで納得。長く愛される味であることがきっとわかります。

提供:玉旭酒造

そんな玉旭酒造さんに伺った人気日本酒ベスト3を紹介します。

玉旭酒造 人気No.1 大吟醸「おわら娘」

提供:玉旭酒造

玉旭酒造といえば「おわら娘」。パッケージにはおわらの踊り子がデザインされ、上品なしつらえは自分へのご褒美や贈答にもぴったり。

玉旭酒造 人気No.2 酒母搾り純米生原酒「玉旭 ECHOES」

提供:玉旭酒造

「玉旭 ECHOES」は米の甘味・旨味・酸味が一体となった絶妙なバランス感を持つ日本酒。白ワインのような軽やかな旨味と酸味があり、日本酒初心者の方やワイン好きの方にもおすすめです。

玉旭酒造 人気No.3 純米吟醸「玉旭 BLACK」

提供:玉旭酒造

さらりとした柔らかい香りとふくよかな旨味があり、のど越しも良く軽快で爽やかな味わいの日本酒です。料理との相性も幅広く、魚介類はもちろんチーズやお肉などにもあいます。

(トイエバ編集部おすすめは「玉旭 BLACK」です!)

提供:玉旭酒造

玉旭酒造さんの人気の日本酒ベスト3でした。ちなみに玉旭酒造さんの店舗では試飲サーバ(有料)で味見することも可能です。ぜひご自分の口でマイベスト玉旭を見つけてみてください。

住所富山県富山市八尾町東町2111
電話番号076-455-1331
HP玉旭酒造オフィシャルオンラインショップ

モデルコース4:越中八尾ベースOYATSU

引用:越中八尾ベースOYATSU (https://8-base.chu.jp/

明治5年に建造された蔵をリノベーションして生まれたカフェ「越中八尾ベースOYATSU」はカフェ営業と1日1組限定の1棟貸しスタイルの宿泊施設も兼ねています。
古民家ならではの雰囲気はゆったりとした時間を過ごすことができ、地元の人たちの憩いの場にもなっています。

住所富⼭県富⼭市 ⼋尾町上新町2701-1
電話番号076-482-6955
HP越中八尾ベースOYATSU

モデルコース5:桂樹舎

八尾町の主要産業であった養蚕業に使われる紙や、「富山の売薬」に使われる包装紙の生産で繁栄した八尾町の和紙作り。その歴史は古く始まりは室町時代とされています。
昭和初期、大量生産化していく製紙産業。八尾の和紙産業は徐々に衰退の一途をたどるなか「和紙の良さを伝えたい」と創設されたのが桂樹舎でした。

引用:桂樹舎

ひとつひとつ手造りで丁寧に染め、作り上げられた桂樹舎の商品は独自の防水・防汚加工が施され、紙とは思えない耐久性とデザイン性を持っています。

桂樹舎では、紙漉き体験(予約制)も可能です。お土産を買ったついでに、親子で思い出作りなんかも良いですね。

住所富山県富山市八尾町鏡町668-4
電話番号076-455-1184
HP桂樹舎

「日本の道100選」にも選ばれた石畳の町を楽しんで

歴史と文化が色濃く残る町、八尾町。

日本の道100選にも選ばれた石畳の八尾町は、これまで紹介したとおり五感を使って楽しめる観光スポットとしてもおすすめです。ぜひ、富山県のみなさんもたまには日常の喧騒を離れ、ゆったり八尾で過ごしてみませんか?

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クルミさん

クルミさん

私の体の80%は犬、10%はお酒でできています。もうほぼ犬です。

神奈川県生まれ、富山に移住して約30年。今や富山弁をネイティブに操ることができる生粋の富山人。富山の米と酒と犬が生きがいです。趣味は愛犬を吸うことです。

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