【MicT COFFEE ROASTERY 】富山発・香りと学びが広がるコーヒー好き必見のお店

お気に入りの服を着て、今日はちょっとだけ遠回り。白い外観に誘われて、ふらりと立ち寄った先に広がるのは、豆の香りとぬくもりに包まれた空間。

2025年春、高岡市に新たなカフェ『MicT COFFEE ROASTERY（ミクト コーヒー ロースタリー）』がオープンしました。ここは、あなたとコーヒー豆との新しい出会いの場所です。

富山に新しいコーヒー文化の風を吹き込む「MicT COFFEE ROASTERY」。その魅力をご紹介します。

MicT COFFEE ROASTERYとは？

コーヒー愛好家から親しまれているMicT（ミクト）」が高岡市に新たな店を立ち上げました。
店の名は『MicT COFFEE ROASTERY（ミクト コーヒー ロースタリー）』。
富山店とはひと味違う、新たな魅力が詰まったお店です。

MicT 高岡店『MicT COFFEE ROASTERY』がある場所は高岡市姫野です。
国道415号線沿いの利便性のよい場所にあり、白い建物が目印です。

ずらりと並ぶ豆の中から、あなたのお気に入りを見つけて

明るく清潔感のある店内には、おなじみのミクトブレンドに加え、高岡店だけのオリジナルブレンドも。
ずらりと並ぶ約20種類の豆を前に、どれにしようか迷う時間さえ楽しくなりそうです。

数あるコーヒー豆から今の季節におすすめのコーヒー豆をご紹介

「コロンビアファンマルティン」は、スミレやレモンを想わせる爽やかな風味です（ 50g1,200円(税込)）。
「ホンジュラスラストレス」は、エキゾチックな風味とリッチな味わいが特徴です（50g1,820円(税込)）。

「サマーブレンド」は、南国の熟した果実を想わせる風味と軽い甘みの後口です（250g2,020円/500g3,370円(税込)）。

好みに合わせてコーヒーマイスターが豆選びをサポート

店内にはコーヒーマイスターの資格を持つスタッフがいて、香りや味の好みに合わせてぴったりの豆を選んでくれます。どれを選べばいいか迷ったときも、気軽に相談できます。

ミクト高岡店「MicT COFFEE ROASTERY」を任されている舘盛いずみさんは、アドバンスド・コーヒーマイスターです。

香りや味の違いを楽しめる試飲コーナーがあるのも、うれしいポイント。コーヒー初心者でも安心。好みの一杯に出会えるうれしいサービスです。

コーヒーがもっと好きになる。気軽に学べる教室

「ミクトの2号店ですか？」と尋ねると、代表の富川義隆さんは少し笑って、こう答えてくれました。

「いえ、2号店という感じではないんです。ここには喫茶スペースはありません。焙煎所としての機能と、豆の販売、そしてコーヒー教室を開いています。
コーヒーが好きな人たちが自然と集まり、学び合える場所にしたいと思っています。さらに、これからお店を持ちたいと考えている若い人たちが、一歩を踏み出すきっかけにもなれたら。そんなふうに考えているんです」

営業日にはほぼ毎日、気軽に参加できるコーヒー教室も開かれています。学びながら、コーヒーの奥深さをもっと好きになれそうです。

内容はレベル別にステップアップできる構成で、初級・中級・上級と進むごとに、豆の選び方や抽出器具の選定、さらに粉の挽き具合を調整する“メッシュ調整”といった実践的なテクニックまで学べます。

テイスティング（カッピング）では、香りや色、味の違いを見極めながら、自分の「おいしい」を言葉にできる感覚も身につきそうです。

ラテアート教室では、2つの描き方を体験できます。ひとつは、エスプレッソにスチームミルクを注いで、チューリップなどの模様を描く「フリーポア」。

もうひとつは、ピックなどの道具を使って人物やハートを描く「エッジング」。カップの上に、小さなアートが生まれるその瞬間、心までふんわりとほころびます。

あなただけのラテアートを描いて、世界にひとつだけのコーヒーを味わってみませんか。

「正直、体験型の“お楽しみ教室”は世の中にたくさんあります。でも本当に役に立つ技術を教えてくれる場所は、意外と少ないんです。」（富川さん）

富川さんが目指すのは、「自分の店だけがうまくいけばいい」ということではありません。同じ富山でがんばっている若いロースターやカフェの店主たちにも、惜しみなく技術を伝え、そっと背中を押しています。

そして「コーヒーを愛する人が、この街にもっと増えてくれたら」

そんな想いを胸に、今日もコーヒーと向き合っています。

“おいしい”には理由がある。ミクトのコーヒーは、学びから生まれる

取材の日、店内では今年ミクトに入社したばかりの新人スタッフが研修を受けていました。

ミクトでは、日本スペシャルティコーヒー協会認定の「コーヒーマイスター」の資格を、スタッフ全員が取得することを目指しています。

学び続ける姿勢も、このお店のコーヒーのおいしさのひとつかもしれません。

コーヒーについての知識や基本の技術をしっかりと学び、お客さんに、より豊かな“コーヒーのある暮らし”を届けられるプロを育てています。

ミクト高岡店の名前『MicT COFFEE ROASTERY』からもわかるように、店の一番の特徴は焙煎所です。しかし、日本でも導入している店舗はごくわずかというドイツ製の最新式焙煎機は、注文を受けてから製造されるため、取材時にはまだ届いていませんでした。

8月頃には到着し、その後、ミクトのコーヒーの味がしっかりと表現できるようになるまで調整を重ね、デビューする予定だそうです。

『MicT COFFEE ROASTERY』の焙煎所に火が灯るのが今から待ち遠しいですね。

店内でのイートインはできませんが、テイクアウトのコーヒーは用意されています。お気に入りのコーヒー豆を見つけたあとは、こだわりの一杯を片手に、ドライブに出かけてみてはいかがでしょうか。

コーヒーの香りに包まれながら、ちょっと特別な時間を過ごしたい。ミクト高岡店『MicT COFFEE ROASTERY』は、そんな気持ちにそっと寄り添ってくれる場所です。

ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。お気に入りの豆との出会いも、きっと待っています。