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黒部ダム放水|期間やおすすめの観覧スポットを紹介

富山の観光地として有名な黒部ダムの放水について詳しく解説します。大迫力の観光放水やおすすめの観覧スポット、期間限定の楽しいイベントまで黒部ダムを楽しめる情報が盛りだくさん。オリジナルのお土産や黒部ダムがモチーフの絶品料理まで、見どころを厳選して紹介します。

黒部ダムの放水とは

黒部ダムは3000m級の山々が連なる富山県立山町にあり、中部山岳国立公園内を横断する立山黒部アルペンルートに位置しています。富山県と長野県の県境付近にあるため、両県からアクセスしやすいのも特徴です。そんな黒部ダムでは、大迫力の放水が見られる「観光放水」を見るために多くの地元民や観光客が訪れます。

日本一の高さから毎秒10t以上の水が放水されるダイナミックな光景は黒部ダムならでは。毎年多くの観光客を楽しませる黒部ダムの観光放水について、詳しく解説します。

放水の期間

黒部ダムでは、黒部峡谷の景観維持を目的に毎年決まった時期に放水しています。観光放水は例年6月下旬から10月中旬頃まで実施しており、2024年の開催期間は6月26日(水)〜10月15日(火)です。放水時間については、6/26~7/31は6:00~17:30、8/1~9/10は6:30~17:00、9/11~10/15は7:00~16:30と決められているため、行かれる際は放水時間も事前に確認することをおすすめします。

放水の観覧スポット

黒部ダムにはいくつかの観覧スポットがあり、エリアごとに見える景色が異なります。場所によって迫力や印象も様々なため、複数の場所から観覧を楽しんで景色の違いを味わってみてください。

ダム展望台

引用:https://www.kurobe-dam.com/kankou/mirutanoshimu04.html

黒部ダムと自然に囲まれた雄大な景色全体を上から眺めたい方にぴったりなのが、黒部ダムの中で最も高い位置にある「ダム展望台」の観覧スポットです。黒部ダム駅を出て右に曲がり約7分、220段の階段を登ると標高1,508mの展望台にたどり着きます。展望台からは、万葉集の歌の中でも詠まれた富山を象徴とする立山連峰をはじめとした北アルプスの絶景が目の前に広がります。

ダム展望台は、富山ならではの自然とともに黒部ダム全体を見下ろせる贅沢な観覧スポットです。

放水観覧ステージ

引用:https://www.kurobe-dam.com/kankou/mirutanoshimu06.html

小さい子ども連れやベビーカー、車椅子をご利用の方におすすめの観覧スポットが「放水観覧ステージ」です。1階にある黒部ダムレストハウスからスロープを上がるとたどり着きます。階段がなく緩やかな坂になっているため、どなたでも安心して観覧スポットまで行けるのが嬉しいポイントです。

放水観覧ステージはえん堤とほぼ同じ高さにあり、外にせり出す形で作られたスポットになっていて、えん堤から勢いよく出るダムの放水をより近くで感じられて迫力のある景色を楽しめます。天候状況などによっては放水観覧ステージを利用できない日もあるため、ベビーカーや車椅子ご利用の方がいる場合は事前に確認した方が良いでしょう。

新展望広場・レインボーテラス

引用:https://www.kurobe-dam.com/kankou/mirutanoshimu07.html

ダムの観光放水を一番近くで見たい方には「新展望広場・レインボーテラス」での観覧がおすすめです。ダム展望台から1階まで続く長い外階段を下った最終地点に位置しています。毎秒10t以上の水が勢いよく放水するところをほぼ真横から眺められ、大迫力の光景を目の当たりにできます。

新展望広場とレインボーテラスは、えん堤を見上げるような位置にあるスポットのため、ダムが勢いよく放水された際の水しぶきが風で噴き上がるミストシャワーを体感できるかもしれません。そして新展望広場にはベンチが設置されているため、一息つきながら観光放水や富山の絶景をゆっくりと眺められます。

ダムえん堤

引用:https://www.kurobe-dam.com/kankou/mirutanoshimu11.html

観光放水を真上から眺められる観覧スポット「ダムえん堤」で大きなダムを見下ろすのもおすすめです。黒部ダム駅を出て左に行き60段の階段を下りると、ダムえん堤にたどり着きます。全長は492mあり、右岸(黒部ダム駅側)と左岸(黒部湖駅側)で観えるダムの景色が違います。長く続くえん堤を歩きながら、左右での景色の違いも楽しめることでしょう。

えん堤の高さは186mあり、日本一高いえん堤から眺める大迫力のダムは圧巻です。えん堤から見て東側には後立山、西側には立山連峰を眺められるため、富山の壮大な大自然を体いっぱい感じながら身も心も癒されること間違いなしです。

写真スポット

複数ある観光放水スポットには、それぞれ絶景が撮影できる写真スポットがあります。黒部ダムの中で最も高い位置にある「ダム展望台」では、空気が澄んでいることや人の出入りの少なさなどから午前中の撮影がおすすめです。天気のいい日には、勢いよく放水されるダムの水に虹が見え、運が良ければ二重に重なって見えるダブルレインボーを撮影できます。

「放水観覧ステージ」ではバリアフリー環境が整っているため、えん堤とほぼ同じ高さから臨場感のある写真が手軽に撮れます。
ダムの観光放水を一番近くで見られる「新展望広場・レインボーテラス」では、黒部ダムの中で最も迫力のある写真が撮れると言っても過言ではありません。水しぶきを肌で感じながらの撮影は、写真を見るだけで実際に行っているかのような大迫力を感じられる写真が撮れることでしょう。

観光放水を真上から眺められる「ダムえん堤」では、全長492mあるえん堤の長さを強調しながら、奥に広がる立山連峰の景色とともに撮影すると、黒川ダムでしか撮れない絶景が写真に残せます。また、ダムレストハウスでは黒部ダムの石碑と雄大な立山連峰を一緒に撮影できます。石碑の隣に立って撮影すると、素敵な記念写真が撮れるのでおすすめです。

新展望広場とえん堤の右岸には、大迫力記念写真システム「ふぉっとダム」が設置されており、1枚1,200円で黒部ダムの放水をバックに自分と黒部ダムの迫力あるアングル写真が撮影できます。A4サイズの写真とスマートフォン等にデータダウンロードの両方が可能です。

黒部ダムには、観光放水スポット以外にも素敵な写真が撮れるスポットがあります。ダムえん堤を黒部湖駅方面へと向かい、遊覧船乗り場へと進んだ後、116段の階段を下りると待っている「黒部湖遊覧船ガルベ」では、大人1,200円、小人600円で30分間の船上ツアーを楽しめます。
満水時には湖面の標高が1,448mとなる黒部湖を周遊できる、日本一高所の遊覧船です。周囲に広がる大自然はもちろん、ダム湖から黒部ダムを眺められる贅沢な景色は、黒部湖遊覧船ガルベならではの体験です。
素晴らしい絶景に思わずたくさん写真を撮りたくなることでしょう。

撮影は、出航5分のダム側を向いての撮影がおすすめです。

黒部湖遊覧船ガルベ乗り場のさらに奥、カンパ谷のつり橋から黒部湖畔沿いに整備されているのが「湖畔遊歩道」です。高低差がない道のため小さな子どもやお年寄りでも安心して歩けます。季節によって様々な顔を見せてくれる富山の大自然を間近に感じながら森林浴が楽しめるため、カンパ谷のつり橋や大自然の撮影にぴったりの写真スポットです。

服装と持ち物

黒部ダムの観光放水は春から秋の過ごしやすい期間中ではありますが、標高1500m級の高地であるため日中と朝晩の気温差が激しい場所です。そのため、気候や天候、季節に合わせた服装で行きましょう。服装は、色々なスポットを歩き回るため、動きやすい服と着脱しやすい上着を準備するのがおすすめです。

基本的な服装

引用:https://www.kurobe-dam.com/kankou/fukusou.html
引用:https://www.kurobe-dam.com/kankou/fukusou.html

季節ごとの基本的な服装として、春は暖かくなり日中歩くと暑くなるため、着脱しやすい上着があると便利です。日中は日差しが強い可能性があることから帽子も必需品となります。

夏は通気性や速乾性のあるシャツと動きやすいズボンスタイルがおすすめです。気温が高く日照時間も長いため、ツバの大きい帽子を選ぶと良いでしょう。黒部ダム駅では混雑時トンネル内で長時間待つ場合があります。トンネル内の気温は夏でも10℃前後のため上着を持参しておくと安心です。

秋は、春と同じく着脱しやすい服装がおすすめです。保温性の高い上着や、ツバの大きい帽子が役立ちます。

その他の持ち物として、靴は季節問わず歩きやすいスニーカーがおすすめです。晴れた日は紫外線、熱中症対策として日焼け止めや帽子も忘れずに。また、4月と11月は気温が氷点下になる日があることや、夏でもトンネル内は10℃前後であることから防寒対策も十分にしてください。また、山の天気は変わりやすいため、携帯用のレインコートなどを用意すると急な天候悪化の際に役立ちます。

黒部ダムのイベント

黒部ダムでは、期間限定のイベントが多く開催されています。

4月15日~11月30日には黒部ダムレストハウス1F黒部ダム案内所にて「黒部ダムカード」の配布が行われており、黒部ダムでしか手に入らない貴重なカードとなっているため期間中黒部ダムに訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。

また、黒部ダムえん堤にて黒部ダムのマスコットキャラクター「くろにょん」がお散歩するイベントも開催されています。黒部ダムに住んでいるというくろにょんはヘルメットとシャベルを身につけていて、頭の後ろのハートマークがチャームポイントです。くろにょんに会えた際は一緒に写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

4月下旬〜11月上旬は、黒部ダムえん堤右岸と新展望広場にて記念写真撮影システム「ふぉっとダム」の機械が設置されています。一回1,200円で黒部ダムを背景に一緒に写真が撮れる、黒部ダム限定の記念写真撮影システムです。えん堤右岸では黒部ダム全体を背に、新展望広場では観光放水を背にして撮影できるため、旅の記念になること間違いなしです。

5月上旬〜10月下旬は、黒部ダムを舞台にした映画『黒部の太陽』の撮影セット(トンネルレプリカ)等の展示が黒部ダム新展望広場特設会場にて行われています。2017年8月末に閉館した石原裕次郎記念館で展示されていた展示品を、黒部ダムの会場に移して展示しています。
天候により展示期間が変更となる場合があるため、行かれる際は公式ホームページを事前にご確認ください。

2024年6月15日(土)、7月6日(土)、7月25日(木)、8月22日(木)、9月7日(土)には、黒部ダムにある関電トンネル内の破砕帯区間(約80m)を歩いて見学出来る「関電トンネル破砕帯見学ツアー」が開催されます。時間帯は17:30~18:50の間で、各回60名参加の応募制(応募多数の場合は抽選)です。
見学ツアーでは一般の方は行けない関電トンネル内を歩き、破砕帯から出る湧き水に触れるなど、黒部ダム見学ツアーならではの貴重な体験となるでしょう。応募は黒部ダム公式ホームページの応募フォームから行えます。

2024年7月23日(火)、8月19日(月)、9月8日(日)は、ガイドとともに黒部湖畔沿いの遊歩道を散策しながら歩いたり、遊覧船ガルベに乗船したりと豪華なツアーが楽しめる「黒部ダム湖畔ウォークツアー」が開催されます。各回20名参加の応募制(応募多数の場合は抽選)となっており、黒部ダム公式ホームページの応募フォームから応募できます。

4月15日〜11月30日は、黒部ダム駅待合室にて「くろよん60周年クイズ」のクイズイベントが開催されています。クイズを解いた後は黒部ダム駅の駅長室に行くと景品がもらえます。気になる景品の中身は、クイズを解いてからのお楽しみです。

黒部ダムでは、毎年夜に開催される「黒部ダムナイトツアー」も人気があります。夜の月明かりに照らされた幻想的な黒部ダムと、天気が良い日には綺麗な星空が見えるロマンチックなイベントです。2024年度の実施日は現時点で未定です。

4月15日〜11月30日は、スマートフォンでQRコードを読み込んで気軽に行える「黒部ダム デジタルスタンプラリー」が開催されています。5つ全てのスタンプを揃えられたら、オリジナルグッズの景品がもらえます。

黒部ダムの外せないグルメ&お土産

黒部ダムには、観覧スポットの他にもおすすめのグルメやお土産があります。

昭和40年代初めにレストラン扇沢で発売され、今も地元の人々に愛され続けている富山の名物、元祖「黒部ダムカレー」は黒部ダムを訪れたら外せない定番グルメです。

引用:https://www.kurobe-dam.com/kankou/mirutanoshimu09.html

地元のB級グルメとして各地の飲食店で販売されている黒部ダムカレーが、黒部ダムでも味わえます。
扇沢・黒部ダムレストハウスのダムカレーは全部で3種類あり、人気定番メニューはダム湖をモチーフにした緑色のルーが特徴の「黒部ダムカレー」。
ルーにはほうれん草が使われている少し辛口で、開発当初の昭和40年代から変わらない見た目でどこか懐かしい味がします。そして、辛いのが苦手な方や小さな子どもでも食べられる「甘口ダムカレー」も人気です。ライスには旗が立っていて見た目も可愛らしいカレーは、野菜たっぷりの甘口ルーが特徴です。

黒部ダムには、訪れた記念にぴったりのお土産も豊富にあります。
中でもおすすめなのが、自宅で簡単に黒部ダムカレーが再現できる「黒部ダムカレーライス型」。ライスを黒部ダムのアーチ型にすると黒部ダムカレーのような見た目になり、気分が上がること間違いなしです。
「黒部ダムカレーレトルト」もお土産で販売されており、辛口でココナッツ風味との相性抜群な黒部ダムカレーが簡単に自宅で食べられます。

その他にも、ダムの建設工事に使われる3種類のスコップをイメージした「スコップスプーン」のお土産もおすすめです。スコップスプーンで黒部カレーを食べると、より気持ちが高まることでしょう。
その他にも黒部ダムならではの限定グッズやお土産がたくさん販売されているので、黒部ダムを訪れた際はお土産が販売されている扇沢駅、ダムレストハウスにぜひお立ち寄りください。

一度は見てみたい!黒部ダムの放水を見に行こう

今回は黒部ダムの観光放水について紹介しました。迫力満点の観光放水や人気の観覧スポット、期間限定のイベントまで黒部ダムには素敵な魅力がたくさんあります。
友人や恋人、おひとり様での観光はもちろん、小さい子ども連れやお年寄りでも安心して楽しめる場所となっています。

人生に一度は見る価値のある黒部ダムにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

住所富山県中新川郡立山町芦峅寺
公式サイトhttps://www.kurobe-dam.com/
営業時間4月15日~11月30日 7:30~17:00
※関電トンネル電気バス 黒部ダム行運行時間による
※レストハウス、レストラン、ふぉっとダムほか
それぞれ営業期間・時間が異なるため公式サイトをご確認ください。
定休日毎年12月1日~4月中旬
2024年は12月1日~4月14日
問合せ先0261-22-0804
アクセス〈富山から〉「立山駅」からケーブルカー等を乗り継ぎ約3時間半、「黒部湖駅」で下車
〈長野から〉「扇沢駅」から電気バスに乗車し16分、「黒部ダム駅」で下車
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トイエバ編集部

トイエバ編集部

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