【黒瀬谷特集】つながる!楽しむ!「きらり倶楽部」サポーター募集

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黒瀬谷ってどんなところ?

富山市八尾町の静かな山あいにある黒瀬谷地区。

およそ1,000人ほどの人たちが暮らす小さな集落ですが、豊かな恵みを活かし、黒瀬谷を大好きな人たちを巻き込みながらの“お楽しみ”づくりが、とても盛んです。

黒瀬谷の新鮮な農産物が並ぶ「菜菜こられ市」の手打ち蕎麦のおもてなし、季節野菜の収穫体験やホタルやカブトムシが潜むビオトープ作り…。

手打ち蕎麦  提供:黒瀬谷きらりネット

クワガタ・カブトムシの里づくりプロジェクト  提供:黒瀬谷きらりネット

中でも、特産の芍薬の摘み取り体験や、親子で参加できるワークショップなどの開催は“黒瀬谷ファン”のアイディアからうまれたもの。

芍薬の摘み取り体験 提供:黒瀬谷きらりネット

黒瀬谷は、そこに暮らす人々と、黒瀬谷に魅了された人たちが一緒になって楽しむアクティブな里山です。

「きらり倶楽部」って何?

黒瀬谷の豊かな自然、そこで培われてきた伝統や暮らす人たちに惹かれ、関心を寄せる人たちがいます。

黒瀬谷の出身ではないけれど…
「きらり倶楽部」は、“お楽しみ”イベントを企画したい!農業に興味がある!とにかく一緒に楽しみたい!といった“黒瀬谷ファン”が参加するサポーターグループです。

例えば、「菜菜こられ市」と同時開催されるワークショップで、子どもたちと一緒に楽しめる「キッズネイル」などのイベントを企画してみたり。黒瀬谷で育った野菜や果物の収穫体験のお手伝いをしながら自身でも満喫してみたり。マルシェに自分が出店してみたい!というのもアリです。

また、こうした黒瀬谷の魅力をSNSを使って発信するなど、自分の得意分野で参加できる「きらり倶楽部」サポーターの関わり方は様々です!

この特集では、黒瀬谷とつながる「きらり倶楽部」のメンバーを紹介します。

わたしの“聖域 がうん天蚕の森”

一つの繭に導かれた「友咲貴代美」さん

友咲貴代美さん

「富山県がうん天蚕の会」 会長の友咲貴代美(ともさき きよみ)さん。

「がうん」は、黒瀬谷地区の樫尾集落内にある外雲(がうん)という地名、天蚕(てんさん)とは、日本固有の野生のカイコのこと。

天蚕は、里山の広葉樹クヌギを好んで食べ、その繭は、光沢のある薄い黄緑色をしています。この繭から取れる天蚕糸は「繊維のダイヤモンド」とも「繊維の女王」とも呼ばれています。

提供:富山県がうん天蚕の会

今から17年前。日課のウォーキング中に友咲さんは、たまたま公園の木の下に落ちていた“緑色の繭”を見つけます。

「初めて見たの。緑色していて、繭には見えるけど、知ってる繭よりはなんだか大きい」

調べるうちに、貴代美さんの師匠となる井野下堅佑(いのした けんゆう)さんに辿り着きます。

八尾は江戸時代より養蚕で栄えた地。井野下さんは八尾の富山県農業技術センター山林特産指導所で働いた後、引き続き20年以上に渡り、ひとり外雲地内で天蚕の研究をしていました。

井野下さんに電話をかけた貴代美さんは、2日後には彼を訪ね、天蚕糸で作った美しい帯締めを見せてもらいます。

「こんな世界があるんだ!私も天蚕を育ててみたい!」


提供:富山県がうん天蚕の会

井野下さんから養蚕の流れを教わってわずか1年後、井野下さんは、その年の天蚕の卵と130本のクヌギの木を残して他界します。

貴重な天蚕文化の継承を決意した貴代美さんは、2009年に「富山県がうん天蚕の会」を発足。以来、毎日黒瀬谷に通い、開墾とクヌギの植樹、養蚕を重ね、今では1,330平米の天蚕の森に育ちました。

提供:富山県がうん天蚕の会

また、貴代美さんは天蚕を通して、黒瀬谷の森の再生と保全、天蚕の森ウォークなどの自然体験活動の企画にも力を注いでいます。

提供:富山県がうん天蚕の会

「私にとって、ここは“聖域”。ここに来たら、悲しい時でもモチベーションが上がるし気持ちがリセットされる。“天蚕の黒瀬谷”ってみんなが言ってくれて、楽しく交流できるようになっていったら嬉しいな!」

黒瀬谷は“富山の新鮮な空気を一番感じられる場所”

土壌の豊かさを香りで発信!「安藤真理恵、安藤紀子」さん

安藤真理恵さんと紀子さん  提供:HERBAL8

「初めて訪れた黒瀬谷は、静かで空気が澄んで、鳥のさえずりや水の流れる音までもが美しくて。同じ富山でありながら、こんな場所があるのか!と思いました」

そう語るのは、天然植物由来の香りの調合と空間演出を手掛ける、「HERBAL8(ハーバルエイト)」の安藤真理恵(あんどう まりえ)さん、紀子(きこ)さん姉妹。

日本古来より親しまれてきた“紫蘇”の香りに注目し、その栽培に適した場所として出会ったのが、黒瀬谷でした。富山の街なかで育ったふたりにとって、黒瀬谷は“富山の新鮮な空気を一番感じられる場所”に思えたそう。

黒瀬谷の紫蘇畑

富山県内で、紫蘇の無農薬栽培の農家さんを探していた安藤さんたち。

2020年の冬、栽培のことならと紹介され訪ねたのが、当時、富山県農林水産部農業技術課 課長で黒瀬谷在住の大島 晃さんでした。

左から 安藤真理恵さん、大島 晃さん、安藤紀子さん   提供:HERBAL8

そこで黒瀬谷の土壌の豊かさを知り、確かな素材を手にするため、栽培方法を大島さんに学びながら自分たちで紫蘇を育てることに決めます。

「毎年、気候も変化するので、育成方法や作業効率、収穫のタイミングが本当に難しい」

黒瀬谷に通いながら、紫蘇の栽培を始めて5年。畑で香る、爽やかで清涼感のある、やさしい紫蘇の香気を精油で表現したいと、土づくりから取り組み、常にブラッシュアップさせているそうです。

黒瀬谷産の紫蘇から作る精油で、HERBAL8では空間用フレグランスミストなどの商品を作っています。

                                 

大島さんとのつながりから「きらり倶楽部」を知ったというおふたり。倶楽部のメンバーに加わり、「菜菜こられ市」へも足を運ぶようになったそうです。

「黒瀬谷の方々は、みなさんポジティブで。本当にあたたかく応援してくださるし。それに『菜菜こられ市』の様子はマネジメントの勉強にもなるんです」と、真理恵さん。

また、紀子さんは「まるで私たちが、ここで暮らしているかのように、コミュニケーションが取れる黒瀬谷の人たちが大好き」と話します。

今後は、紫蘇だけでなく豊かな環境の中で“黒瀬谷の香り”を見つけて、商品化してみたいと意欲的です。

黒瀬谷をあなたのもう一つの居場所に

「きらり倶楽部」は、どなたでも参加いただけるサポーターグループです。

黒瀬谷の食を味わいたい!
黒瀬谷の自然の恵みを堪能したい!
黒瀬谷で自分の夢を実現させたい!

黒瀬谷との関わり方は、無限大。
「きらり倶楽部」が、あなたのもう一つの居場所になるかもしれません。

ぜひ一度、新しい発見や出会いを探しに、黒瀬谷を訪れてみませんか?

お問い合わせ
黒瀬谷きらりネット事務局
富山市黒瀬谷公民館 電話076-455-1074(平日 午前9時~午後5時)

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ちあき

ちあき

食べる専門!富山県産・野菜ソムリエです♪

消化力の衰えに抗いながら…、富山の美味しいものを探しに西へ東へ。 『おもしろ・おいしく・ためになる』をテーマに野菜活動に励む 食べる専門の野菜ソムリエです♪

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