【とやまテロワールベジ】知って食べよう!話題のお宝野菜

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土地の個性”を感じられる野菜「とやまテロワールベジ」が今、注目を集めています。

富山の多様でダイナミックな自然環境と、それに基づく伝統的な栽培技術により、個性豊かな野菜が栽培されています。「とやまテロワールベジ」は、富山県が誇るお宝野菜について、改めて知る取り組み。

多彩な「とやまテロワールベジ」の最新情報と、“おいしいフェア”について、野菜ソムリエの私が紹介します。

「とやまテロワールベジ」とは?

テロワールって、何?

なんとも優雅な響きをもつ言葉“テロワール(Terroir)”

これは、農産物が栽培される土地の風土や土壌、気候や地形などの「自然環境」と、そこで育まれた「栽培者の技術や伝統」が紡ぎ出す“土地の個性”を意味するフランス語です。

おもにワインの世界で使われますが、その考え方は、茶葉やコーヒー、チーズ、チョコレートなどの農産物にも広がっています。

農産物の品質や味わいに大きく影響を与える重要な要素として、“テロワール”は注目されているんですよ。

「とやまテロワールベジ」って、こんな野菜!

標高3,000メートル級の立山連峰から流れる豊富な雪どけ水と肥沃な土壌。

夏の湿度や冬の降雪など、気候の厳しさに向き合い生まれた栽培技術。

おいしい富山の野菜が育つ“テロワール=土地の個性”には、富山特有のダイナミックな地形と自然環境、そして伝え継がれてきた技は外せません!

黒部川扇状地の土壌で育つ、ねばりの強さと濃厚な味わいが特徴の「黒部丸いも」や富山県の新川地域で、50年以上にわたり受け継がれてきた、独自農法(一条高畝深層施肥)でつくられる超美人な「新川だいこん」

「黒部丸いも」  
「新川だいこん」

砺波平野の雪の下で育つ、肉厚でみずみずしい「雪たまねぎ」やミネラル豊富な庄川温泉で育つ「温泉もろこし」などなど…。みなさんは、どのくらいご存知でしょうか?

雪たまねぎ
温泉もろこし

こうした富山特有の魅力あふれる農産物を「とやまテロワールベジ」として、富山県ではブランド化を進めています。

「とやまテロワールベジ」に認定されている野菜や果物、花は、現在15品目。このほかに認定候補の野菜が、続々とひかえているそうですよ。

「とやまテロワールベジ」フェアを知ろう!

実は、旬の「とやまテロワールベジ」をつかった料理を楽しめるフェアが、季節ごとに開かれているんです!

このフェアは、和食やイタリアン、フレンチに韓国料理など、富山県内のさまざまなジャンルの飲食店で展開され、時にはホテルや民宿の食事メニューとして提供されています。

冬のフェア「とやまテロワールベジグリル」(dadada_)
夏のフェア「日替わりおむすび定食・五福オクラのお漬物」(つぶ屋)
夏のフェア「温泉もろこしの唐揚げ」(TOYAMA YAKITORI TSUKIDORI)

2025年2月の冬のフェアでは、県内20の店舗が参加。8月には夏のフェア、10月は富山の恒例イベント「Buono!#とやまイタリアン2025」にあわせて「とやまテロワールベジ」をつかった多彩なパスタやニョッキ、デザートが登場するなど、盛り上がりをみせました。

「牛岳高原ばれいしょのニョッキ」
(イタリアン食堂 ラディーチェ)
「牛岳高原ばれいしょのジェラート」
(ジェラテリアVoce)

「秋のとやまテロワールベジフェア」開催中!

そして、この秋。2025年11月10日(月)から12月9日(火)まで、「秋のとやまテロワールベジフェア」が開催されています。

参加飲食店は、20店舗。それぞれ趣向をこらしたオリジナルメニューを提供しています。その中から、洋食を得意とするホテルレストランが取り組んだ“お寿司”をご紹介します!

野菜が主役になる!「富山県産野菜寿司」

「富山県産野菜寿司」2,500円(税込)

ホテルJALシティ富山の『カフェ コントレイル』では、料理長と若手シェフの創意がつまった美しい「富山県産野菜寿司」が楽しめます。

料理長の中村博一さん(左)と富山県農林水産部の宮元史登さん(右)

「富山県産野菜寿司」では、秋から冬にかけて、まさに今、旬をむかえる「とやまテロワールベジ」を6品目を使用していますよ。

「黒部丸いものスライス 梅肉添え」 
「新川だいこんの柚子味噌」

「黒部丸いも」は、すりおろして、ねばりを楽しむことが多いのですが、ここではスライスに。サクリとした歯ごたえ、かむとねばりも感じられ、添えられた梅肉が「黒部丸いも」の甘みを引き立てます。

一方の「新川だいこん」は薄く切り、さっと茹でてあるので、しっとりと寿司飯をおおいます。柚子味噌の風味とともに「新川だいこん」のみずみずしさを楽しめる一品。

「雪たまねぎのロースト」 
「豆苗と切り干し大根」

驚いたのは「雪たまねぎ」の握り。一見、イカのようにも見えますが「雪たまねぎ」のローストです。皮つきのまま、ひと玉まるごとホイル箔で包み、150℃のオーブンで加熱すること1時間半。トロリとした食感と濃厚な甘さに感動のお寿司です。

「新川だいこん」の切り干しと「名水スプラウト」の豆苗をあわせた一貫は、『カフェ コントレイル』特製の醤油麹で味付けしたもの。醤油麹は、富山県南砺市の老舗『石黒種麹店』の種麹をつかい、普段はホテルの宿泊者に提供される朝食でしか味わえないものだそうです。

「名水神かぶらの昆布締め」
「入善・朝日町産カリフラワーの薄造り 生姜風味」

「名水神かぶら」のお寿司は、茹でた「名水神かぶら」を絶妙な加減で真空調理した昆布締めを使用。カブの甘みと昆布の旨み、素揚げしたカブの葉の香ばしさとほろ苦さを楽しめる、口福の味わいです。

「ゆきまる。」という愛称で親しまれている入善・朝日町のカリフラワーは、生のまま薄造りに。氷水にくぐらせた「ゆきまる。」は、生姜味噌との相性がよく、シャキッとした食感と甘い香りを楽しめます。

秋の「とやまテロワールベジ」を食べに行こう!

今シーズンとれたての「とやまテロワールベジ」をつかった料理は、お寿司にとどまりません。

「新川だいこん 鶏白湯おでん」や「名水神かぶらの炭火焼」、「黒部丸いもコロッケ」に「名水神かぶらとカリフラワーのカルパッチョ」などバラエティ豊か。

各界の料理人のアイディアが光る多彩な料理を、ぜひ、この機会に食べてみてくださいね!

とやまテロワールベジのInstagramはこちら👇
開催期間:2025年11月10日(月)〜12月9日(火)
https://www.instagram.com/toyama_terroir_vege

「とやまテロワールベジ」を知って、豊かな食生活を!

知らず知らずのうちに食べていた、身近な富山の野菜が、とんでもないポテンシャルを秘めていた!

そんな気づきにつながった、富山県がすすめる「とやまテロワールベジ」の取り組み。富山に暮らす人だけでなく、全国や世界から富山を訪れる人たちにも、ぜひ知ってほしいもの。

どうして、富山の野菜はおいしいのか?

その秘密を知ることで、私たちの食生活は、もっと豊かになるはずです!

とやまテロワールベジについて
公式サイトhttps://www.pref.toyama.jp/1613/enngei/2025-03-27.html
公式Instagramhttps://www.instagram.com/toyama_terroir_vege/
お問合せとやまテロワールベジフェア広報担当(大石 )
TEL:080-4354-5203
MAIL:oishi@too-inc.co.jp

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ちあき

ちあき

食べる専門!富山県産・野菜ソムリエです♪

消化力の衰えに抗いながら…、富山の美味しいものを探しに西へ東へ。 『おもしろ・おいしく・ためになる』をテーマに野菜活動に励む 食べる専門の野菜ソムリエです♪

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