喫茶「ばろっく」とは
富山市のレトロ喫茶を語る上で外せないお店の一つ「ばろっく」は1972年創業。
富山の中心街、古鍛冶町の一角にあり、隣接する「島川あめ店」は、ばろっくの店主 唐澤さんのご実家でもあります。
ばろっくのおすすめ「焼きスパ」で至福のランチ
ばろっくを語る上でかかせないランチが「焼きスパ」と「ばろっくごはん」ですが、今回は「焼きスパ」を紹介します。
25年ほど前に誕生した「焼きスパ」は店主のお母さん、内山雅子さんが考案したオリジナルメニューで、グラタンのようで実は中にスパゲティが入っている説明書きだけでもお腹が鳴るマイベストグルメです。
(お値段は今後変えることがあるそうなので、お店の公式インスタグラムをご確認ください!)
なかなかのボリューム感があり、男の方でも満足感たっぷりです。
ばろっくの焼きスパはお母さんが考案したものをご家族やスタッフでブラッシュアップし続け、現在の形になったそう。
ホワイトソースとスパゲティが絶妙に絡み合い、そして中央の卵もまた良いアクセントにもなり、あまりのおいしさに最後まで無言で食べきってしまいました。
ばろっくのサラダも恐るべし
完全オリジナルドレッシングで、オリーブオイルと鰹節、醤油などがブレンドされた絶妙な味付けになっていて、これも気がついたら空になっていました。
ばろっくの店主のご実家でもオリジナルドレッシングが当たり前で市販のドレッシングを買ったことが1度もないそうで、なるほど。こんなに美味しければ市販のものは食べられないだろうなときっとみなさんも感じます。
ばろっくの名スイーツ「アイスのせホットケーキ」がすごい
ばろっくといえばもう一つ、ホットケーキも外せません。
「映えるのはアイス乗せかな」と出していただいたバロックの「アイスのせホットケーキ」は昔は小さくて2段だったものを店主の唐澤さんが分厚くて大きい1枚にしたそうで、理由を伺うと「特に何も考えてなくて、そっちのほうがいいかなと思っただけ」と楽しそうに笑いながら話をしてくれました。
このホットケーキは当初、黒蜜がかかっていたそうですが、スタッフやお客さんの声から今は黒砂糖に変えたそうです。その黒砂糖のビターな風味とアイスとホットケーキの甘さのバランスが絶妙で、カロリーのことをすっかり忘れてしまいました。
そして、アイスとホットケーキにかかっているのはシロップではなく、ばろっくの店主のご実家でもある島川あめ店の「水あめ」が使われています。
島川あめ店の水飴はでんぷんと麦芽で作られていて、砂糖は使っていません。
大事なことなのでもう一度いいます。水飴に砂糖は使っていません!
江戸時代から作られている伝統ある島川の水あめは、甘さに深みとコクがあり優しい舌触りで、食パンに塗ってもとっても美味しいです。ばろっくの隣にある島川あめ店。ぜひ帰りはお土産に買うことをおすすめします。
心地よい明るさと人柄で満たされるばろっくの店内
初代店主でもある父が経営していたころのばろっくは「お客さんがおじさんばっかりで堅いイメージがあるお店だった」と話す2代目の綾子さん。
「若い人だけではなく、おじいちゃんおばあちゃんも来やすい、誰でも入りやすいお店にしたいと思っていた」という店内は明るく、ほど良い装飾もあり思わず長居してしまうくらい心地よい喫茶店です。
そして取材の最後に「ぜひ見て行って」と案内されたばろっくの2階には、店主の母、内山雅子さんが45年前からセレクトショップを開いています。
自分が好きなものを集めて売っていて、楽しくて仕方がない、と嬉しそうに話す雅子さん。商品に愛着を持ちすぎて売れたら寂しくなることがあって困る、とも話していましたが、私にゾウの皮を使った財布をものすごく勧めてくださいました。
家族のようなお店、ばろっく
取材時は私のお腹具合や飲み物など、常に気を遣ってくださり、某有名コーヒーチェーンの客層の話や世間話でも盛り上がって、最後は「また遊びに来てね」と声をかけてくれたばろっくのお二人。
店名「ばろっく」の由来を聞くと二人は声を合わせて「よくわかんない。父が響きで決めたみたい」と顔を合わせて豪快に笑っていた空気が心地よく、また遊びに来たいと思わせてくれる素敵なお店です。
店名 | ばろっく |
公式Instagram | https://www.instagram.com/baroque_1972/ |
住所 | 富山市古鍛冶町6-6 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 水曜、第1木曜 |
駐車場 | 4台(店舗前1台、店舗向かいに3台) ※乗り合わせをおすすめ |
問合せ先 | 076-425-8383 |
決済方法 | 現金のみ |