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富山の米といえば!コシヒカリだけじゃない銘柄4選

富山はお米が美味しい県でもあります。富山と言えば海の幸というイメージや日本最大の米どころ隣県の新潟に隠れがちですが、気候風土や土地、水の条件は新潟に負けず劣らず好条件な富山。知る人ぞ知る米どころとして、美味しいお米づくりに取り組んでいます。今回はそんな富山のお米の銘柄から4種類を紹介します。富山県産のお米の特徴や美味しさの秘密もお伝えするので、お米選びの参考にしてみてくださいね。

富山の米の特徴・美味しさの秘密

富山で生産されているお米は、コシヒカリ、てんたかく、てんこもりの3銘柄が主流です。このうち「てんたかく」と「てんこもり」は富山生まれの銘柄でもあります。それぞれのお米の特徴は後ほど詳しくお伝えしますが、富山のお米はうま味や甘みがあり、品質、食味ともに高い評価を得ています。

富山のお米の美味しさ、その1番の秘密は立山連峰を源流とする清らかな水です。北アルプス・飛騨山脈の北部、中部山岳国立公園に位置する立山連峰は観光名所としても知られる3000m級の大きな山々です。

冬に積もった雪は春になるとゆっくりと雪解け水となり、7大河川を主とするたくさんの急流・河川を通って富山平野に流れ込みます。立山連峰からの雪解け水は山岳地帯にある花崗岩で不純物が吸着されます。平野部に近い丘陵の堆積岩からミネラルが溶け出すため、きれいで豊かな水質になるのです。ミネラル分を豊富に含む雪解け水は、人だけでなくお米にとっても美味しいお水です。豊かで清らかな水を吸い込んで富山のお米は美味しく育ちます。

ゆっくりと溶けて流れ出す雪解け水は、大きな貯水池のような役割も果たしています。そのため真夏でも豊富に水を供給できるのです。雪解け水は暑い夏でも冷たい温度(約15℃)を保ち、稲の生育に良い影響をもたらします。

また、立山連峰からの雪解け水が含む豊富なミネラルは、大地を潤すだけでなく栄養素をたっぷり含んだ大地をつくります。富山県のコシヒカリは8月初旬に穂が出て9月中旬頃に熟しますが、この時期の富山の平均気温は25℃前後で、お米の生育にも良いとされています。

コシヒカリ

言わずと知れた有名銘柄「コシヒカリ」。コシヒカリは漢字で「越光」と書き、「越の国(北陸地方)で光輝くように」という願いを込めて作られた福井県産まれのお米です。お米の甘みを感じられる食味と、もちもちと粘りのある食感が特徴で長年消費者から愛されてる銘柄でもあります。

富山で作付けされるお米の7割はコシヒカリです。富山の気候風土がコシヒカリのおいしさを引き出しやすかったこともあり、昭和47年には県の奨励品種にも指定されました。コシヒカリの生育と相性の良い富山県では、味・コシ・つや、いずれも高品質のコシヒカリが収穫できます。

和食でも洋食でも合うコシヒカリは、冷めても美味しいのでお弁当やおにぎりにも最適です。コシヒカリはさまざまな地域で栽培されている銘柄でもありますので、いろんな県のコシヒカリと食べ比べをするのも良いかもしれません。

富富富(ふふふ)

公式サイト:https://fu-fu-fu.jp/#1

平成30年にデビューした「富富富」は、富山県が開発したお米です。あっさりとした口当たりと、噛めば噛むほどにうま味と甘みが口の中にやさしく広がるのが特徴です。炊きたてはもちろん、冷めても固くなりにくく美味しさが続くのでお弁当にもぴったり。食べる人も、つくる人も、どちらも笑顔になれる普段使いにおすすめなお米です。

富富富は「高温に強い、草丈が短い、いもち病に強い」という3つの特性をコシヒカリに交配し、お米の品質低下につながる夏の猛暑に負けず病気にも強い美味しいお米として開発されました。富山産のお米としては2024年現在、一番新しい銘柄です。

富富富という名前は「富山の水」「富山の大地」「富山の人が育てた」という富山づくしのお米という意味と、ごはんを食べた人に「ふふふ」と微笑んで幸せな気持ちになってほしいという願いが込められています。

富富富の公式サイトでは、プロの料理人やお米マイスター監修のおすすめお米レシピが紹介されています。そのままはもちろん、さまざまなアレンジや好きなおかずと合わせて食べてみてください。きっと思わず「ふふふ」と微笑む美味しさを味わえるはずです。

てんたかく

てんたかくは、富山県で誕生した早生品種です。コシヒカリよりも早く収穫できるので、富山米の中では1番最初に新米を味わえる銘柄でもあります。てんたかくは暑さに強い品種で、暑さの厳しい夏でも品質のいい美味しいお米が収穫できます。

粒が大きく透明感があるので、見た目も美しいお米として人気です。一粒一粒がしっかりとしていて炊いても崩れにくいため、炊きあがりはふっくらきれいに仕上がります。食感は軽やかで、ご飯の味をあまり主張しないためどんなおかずとも相性が良いお米です。

「てんたかく」という名前は一般公募で名付けられました。「秋に実った稲穂が美しくなびく風景や空をイメージさせ、食欲の秋を連想させる」「格調が高い」などの点から選ばれました。「高々とそびえる立山連峰のように、全国にその名前や評判がとどろくように」、との願いが名前の由来です。

また、全農とやまでは受験シーズンになると「点数が高く取れますように」という願いをこめて「合格祈願米てんたかく」を販売して受験生を応援しています。普段使いはもちろん、受験生への贈り物としてもおすすめのお米です。

てんこもり

てんこもりは高温に強い晩生品種のお米で10月頃に収穫されます。てんたかくに続いて富山県で誕生した品種で、米にはツヤや透明感があります。

炊き上がりはつやつやとして美しく、ご飯が立っているのでベチャっとしにくいのが特徴です。冷めてもモチモチとしているので、お弁当やおにぎりにもピッタリの品種です。食感は粘りと硬さのバランスが良く甘みもたっぷり。粒がしっかりしているため食べ応えがあると高く評価されています。「白米をしっかり味わいたい」という方におすすめの銘柄です。

てんこもりは「富山のきれいな水」「肥沃な大地」「生産者の情熱」などを“てんこもり”に詰め込んで、最高のおもてなしをするという意味で名付けられました。「てんこ」は富山弁で「てっぺん」「頂」という意味で、お米の頂点になるようにとの願いも込められてられています。

また、てんこもりは食味ランキングで2016年と2018年に最高の「特A」評価を獲得しています。ぜひ一度は食べてもらいたい富山が誇るお米の1つです。

富山の米を愛する「とやま米ファンクラブ」とは?

公式サイト:https://www.zennoh.or.jp/ty/toyamamai/

富山県では豊かな水と大地、そして優れた技術のもと美味しく高品質な米づくりを推進しています。そんな富山には、富山のお米を愛する「とやま米ファンクラブ」という組織があります。

「とやま米ファンクラブ」は、全国の富山米をこよなく愛する富山県在住の方や富山にゆかりのある方々に、富山米をより身近に感じてもらい、もっと気軽に購入して食べていただけるよう、会員と産地、そして会員相互の情報交流の機会づくりを推進しています。富山米の消費拡大に寄与することを目的とした会員組織です。

富山米に関心のある方、ご意見・ご要望をお持ちの方は、ぜひ会員としての登録を検討してみてください。

富山の4銘柄を食べ比べよう!

今回は富山県で生産されているおすすめのお米の中から厳選した4つの銘柄を紹介しました。同じお米という食べ物でも、銘柄や品種、栽培する土地によって、その味は大きくかわります。どの銘柄も富山の美味しい水と豊かな自然に育まれた自慢のお米たちです。ぜひ、いろんな銘柄を食べ比べてお気に入りのお米を探してみてください。

富山には美味しいご当地グルメや海の幸がたくさんありますので、ごはんのお供や総菜などを買って、一緒に富山のお米を味わうのも良いですね。

「ほおばる幸せ」がコンセプトの富山県産のお米。ぜひ富山米を大きなお口でほおばり、幸せな食事の時間をお過ごしください。

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トイエバ編集部

トイエバ編集部

様々な富山の情報をお届けするトイエバ編集部です!

地域情報メディア、toiebaでは「グルメ」「住宅」「防災」「ペット」「観光」をテーマに、富山を知り尽くした地元のライターや防災に関する専門家、ただただペットを溺愛する飼い主など、多様なライターが集まるtoiebaが楽しくにぎやかに、そしてためになる情報をお伝えしていきます。

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