【最新版】富山のオムライスといえばここ！人気のお店6選

子どもから大人まで大好きなオムライス。ご飯に鶏肉や玉ねぎなどの材料と、ケチャップを混ぜて作ったチキンライスに焼いた卵を上にのせる料理で、いたってシンプルです。しかし、これはあくまでも定番で、各お店では個性的で様々なバリエーションのオムライスが登場しています。

富山のオムライスのお店おすすめ6選

あなたはレトロなオムライスが好きですか？それともガッツリ食べられるオムライスが好きですか？卵は薄焼き派？それとも、ふわとろ派？シンプルだけれど奥が深いオムライスの世界。
今回は、富山で長く愛され続けているお店やランチが魅力的なお店、驚きの超特大オムライスなど、各店それぞれの個性が光る富山のオムライス6選を紹介します。

ふわとろオムライス「ダンデリオン」

家族やお友達、みんなで楽しめる豊富なメニューとアットホームな雰囲気の洋食屋「ダンデリオン」

豊富なメニューの中でも一番人気があるのが、卵たっぷりのふわとろのオムライス。口の中に入れた瞬間から、まさにとろけるような優しい味です。見た目も美しくインスタ映えするので、写真をたくさん撮りたくなりますが……。

「この半熟卵のとろとろ感は出来たてが一番なので、できるだけ1口目は早く召し上がって、ふわとろ感を味わっていただきたいと思います」とお店の方からのメッセージ。手早く写真を撮ったら、美味しいオムライスを味わいましょう。

どうして、こんなに「ふわとろ」になるのか気になりますよね。今回は特別に厨房へ入らせていただきました。

「秘密なんてないですよ。本当に普通です。高い食材を使ってこだわり過ぎるよりも、普通の食材で普通に美味しい料理を作るのが一番」と店主の平田晃久さんは話します。生クリームや牛乳は入れずに、塩とコショウのみで調理しています。そのため固まりやすく、強火で手早く仕上げるのがコツです。

ご飯は、チキンライスではなくバターライス。とは言っても塩・コショウ・コンソメ・バター・玉ねぎを入れて炊き、仕上げにベーコンを加えて手間をかけています。

平日のランチタイムのオムライスメニューは「トマトソース」「きのこクリーム」「ハッシュドビーフ」「ステーキのせ和風ソース」の4種類で、フリードリンクのサービス付きです。平日の夜と土日は「カレーソース」が増えます。

オムライスはＳ・Ｍ・Ｌの3サイズです。店を始めた頃はＳサイズはありませんでしたが、小さなお子さんや、たくさんは食べられないといった方のご要望に応えてメニューに加えました。今では、それぞれのソースの味を楽しみたいというお客さんが、2種類オーダーすることもあるそうですよ。ちなみに平日のランチタイムはＭのみです。

好きなものを好きな時に、好きなだけ食べることが一番幸せだと思うから。できる限りその思いに応えてあげたい。柔らかめの卵が苦手で堅焼きにしてほしいという要望があれば、まずは気軽に相談してください。

店主　平田晃久さん

平田さんは料理の専門学校を卒業後、和食屋で働き和食を学び、その後、ホテルに勤めて洋食を作り、そして、パン屋でパンも作っていた凄い人なんです。

料理をすることが大好きな平田さんは、ときにはパティシエとなってデザートも作っています。

店内は、ついついおしゃべりして時間を忘れてしまいそうな居心地のよさです。

ダンデリオンはフランス語でタンポポという意味ですが、道端にそっと咲いている姿を見ると皆さんも笑顔になりませんか？　平田さんは、「日常を大切に」「ありふれた普通が一番」という想いが店の名前「ダンデリオン」と重なると話してくれました。

皆さんもぜひ、我が家のような居心地のいいダンデリオンで、美味しいオムライスを味わってみてはいかがでしょうか。

卵以外何も入っていない⁉︎　店主の情熱オムライス「ブラッセリエ」

富山市婦中町にある老舗洋食屋「ブラッセリエ」は、パスタやピザなど様々な洋食が楽しめるお店です。なかでもオムライスは看板メニューで、定番のトマトソースやカニトマトクリームなどバラエティに富んでいます。

店主一押しの「じっくり煮込んだ贅沢なビーフシチューソース」。お皿いっぱいにソースが広がり、とろけるようなお肉がたっぷりと贅沢に使われています。このお肉は頬肉で、何日もかけて臭み処理をした後に、丸二日間じっくりと煮込んでいます。

ブラッセリエは創業26年。オムライスは開店当初からの人気メニューですが、実はコロナ禍を機に大きく変わったそうです。

何が変わったのか？そのオムレツの秘密は…

なんと生クリームや塩などを一切使わずに卵だけで調理しています。「ポイントは空気を入れることと、卵のコシを全部切ることによって食感を柔らかくするんです」と店主の本多卓也さんが教えてくれました。

そして、ブレンダーを使い、空気を混ぜ込んで卵を柔らかくしているそうです。そのため卵が固まりにくく調理するのはとても難しくて、何度も練習したそうですよ。

この調理法で作ったオムレツは、食べ始めてから最後まで食感が変わりません。コロナ禍でテイクアウトが増えるなか、「家に持ち帰った後も、お店で食べるのと同じように美味しく食べられる方法はないか」と考案されました。

卵を割らずに、卵とライス、そしてソースを絡めて一緒に食べるのがおすすめです。

店主の本多卓也さん

店を始めて四半世紀。若かったお客さんが親になり、子どもと一緒に来店してくれたことが嬉しかったです。今度は半世紀、50周年をめざして頑張りたい。

店主　本多卓也さん

開業以来、変わらない店内。以前は夜の営業もしていて、お酒を楽しむ人も多くいました。

店の前に駐車場はありますが、道路に面していて入りにくいというお客さんもいるそうです。そのため、店舗裏にもたっぷり14台の駐車スペースが用意してあるので安心してください。

街中洋食レストランの絶品オムライス「Hete(ヘテ)」

洋食レストランHete（ヘテ）は、上滝線の不二越駅から徒歩６分ほどの富山市西公文名にあります。もともとは富山市西町で「八ぶんめ」という名前で営業していましたが、名前を変えて2024年6月に移転オープンしました。

Heteのオムライスは、2〜3名での取り分けがオススメの大きめサイズです。

具材がたっぷり入っているのに食べた感じは重くない。その理由は手の込んだ調理に秘密がありました。

使っている卵は、呉羽丘陵でのびのびと平飼いで育った「めひの野園」の鶏の卵。卵には塩だけで生クリームなどは使っていません。

ホワイトソースのバターは、水分や灰汁を取り除いた上澄み部分だけの「澄ましバター」を使用。雑味がなく、滑らかで、風味が豊かになります。そこにレモン汁と白ワインを多めに入れて、酸味を足して爽やかにしています。

天国に一番近い島と呼ばれるニューカレドニア産の「天使の海老」を使用。世界中の料理人が絶賛する至高の海老です。

Heteとは「ヘテロジニアス（異種）」という英語の言葉です。多種多様であったり色々な物が入り交じったりといった意味合いから店の名前にし、家族連れや友人など老若男女に来てもらい団欒の場になってほしいとの願いが込められています。

「ただ食事をしてすぐに帰るだけ」という店ではなく、「大切な誰かと一緒に過ごす場所」にしたい。

店主　木戸健仁さん

カウンター越しに調理の様子が見えます。

調理場で最後までは仕上げず、チキンライスにオムレツを載せた状態でカウンターに持ってきます。お客さんから見える場所で、たまごを割ると、とろとろ卵が出現。

そして海老やブロッコリーなどの具材がたっぷりなソースをかけます。お客さんに作るところも見てもらい、楽しんでほしいとの木戸さんの発案です。

オムライスは全9種類です。プレーンオムライスと、4種類のソースに対してソースのみか具材が入ったソースかを選べます。ボリュームがあるのでみんなでシェアするのがオススメです。もちろん、お一人で食べてもいいですよ！

Heteでは、オムライスの他にも様々な洋食を用意しています。どれも丁寧に調理するので時間がかかるため、予約がおすすめとのこと。普段は18:00〜23:00の夜の営業ですが、6人以上のコース予約で昼にも対応してくれます。オムライスコースもありますよ。

アツアツの石焼きオムライス「洋食day’s」

石焼きオムライスののぼりが！こちらでは珍しい「石焼きオムライス」を提供しています。

見た目はまさに石焼き！高温で熱した石焼きビビンバ鍋の中には、ぐつぐつと煮立ったオムライスが！
熱い石鍋を使うことにより、最後まで温かい状態で味わえます。

ランチタイムの石焼きオムライスは、「季節の石焼きオムライス」、旬の素材やアイデアで定期的に変わる「石焼きオムライス　スポットメニュー」の2種類です。ベースはすべてホワイトソースです。取材に行ったこの日は、「秋鮭ときのこ」と「粗挽き塩豚と韓国海苔」の2種類でした。

こちらは「粗挽き塩豚と韓国海苔」の石焼きオムライス。粗挽きの豚肉を塩、ごま油、生唐辛子などで炒め、味のアクセントに韓国海苔をトッピング。食欲をかき立てる味わいです。

こちらの「秋鮭ときのこの石焼きオムライス」は、9月〜11月の季節のオムライスです。旬の素材を使用し、エビの頭や殻を炒めて作ったアメリケーヌソースを合わせて旨味を持たせています。

この石焼きオムライス、食べ方にちょっと注意が必要です。早く食べたい気持ちはわかりますが、慌ててスプーンですくい、すぐに食べると火傷するかもしれません。まずは取り皿に移し、冷ましてから食べるのがおすすめです。

そして、鍋の底が見え始めると、ご飯がおこげになっています。こちらを卵と絡めていただくと、これまた絶品のお味です。

ランチは、スープ・サラダ・ドリンク・デザート付き。それぞれ、手が込んでいて、これだけでも満足しちゃいます。土日祝日のランチや金土のディナーには「たっぷりチーズとミートソース」の石焼きオムライスもあります。

入り口には来店ノートがあり、訪れた人が感想を書いています。

「洋食day’s」は、シェフの平野智弘さんと平野克憲さんの兄弟お二人で切り盛りしています。店名は「いつでも・どんなときでも・だれとでもご来店いただきたい」という思いからつけたそうです

2007年7月の開店当初、富山の冬は寒さが厳しく、提供したメニューも時間と共に冷めてしまうので、できるだけ温かいまま食べてほしいという思いで石焼きオムライスを始めたそうです。

冬限定の石焼きオムライスでしたが、お客さんから1年を通して石焼きオムライスを提供して欲しいとの要望がたくさんあり「季節の石焼きオムライス」を通常メニューにしました。皆さんもぜひ、季節折々の石焼きオムライスを味わってみてはいかがでしょうか。

超特大オムライスが名物「大衆食堂 島田」

 富山市上大久保にある「大衆食堂 島田」は、富山の方だけではなく、県外からもお客さんがやって来る人気のお店です。

大衆食堂 島田の名物といえば、こちらの超特大オムライス！その圧倒的な存在感に目を見張ります。サイズは縦15センチ、横25センチほどで、なんとお米を3合使用。

ケチャップライスと薄焼き卵のシンプルなオムライス。

超特大サイズは通常サイズ（中）の3倍です。この違い、凄いですね！オムライスは、並盛り（中）：800円、大盛り：1,000円、特大サイズ：1,200円、超特大サイズ：1,500円（各税込）の4種類です。

こんなに大きなオムライスは、なぜ生まれたのでしょうか？
以前、大衆食堂 島田の近くで社会人野球をしていた選手たちが、ちょくちょく食事に来ていました。その当時は「大盛り」までだったオムライスでしたが、選手たちの要望に応えて「特大」「超特大」と進化していったのです。

店主の島田淳次さんは「毎日、ひたすらオムライスを作り続けています」と笑顔で話します。

具材は鶏肉ではなく豚肉を使い、ケチャップをたっぷりまぜて炒めます。タマネギと豚肉の甘さが相まって食欲をそそります。超特大のオムライスの重さは1.8kgほど。フライパンは数ヶ月で壊れてしまうそうです。

1978年創業の大衆食堂 島田。昭和の香りが佇む落ち着いた店内に癒やされます。

これまでに、女性がひとりで「超特大」を2つ食べたことがあるそうです。ひとりで食べるもよし。友達や家族とシェアするもよし。見た目も味も大満足のオムライス。皆さんもぜひ一度、召し上がってみてはいかがでしょうか。

大衆食堂 島田では、島田さんご夫婦と娘さん。そしてスタッフの皆さん、力を合わせて美味しい料理を提供しています。

日本庭園を眺めながらオムライス「ティファニィ」

閑静な住宅街にある「ティファニィ」は1987年の創業以来、カップルや家族連れらに愛され続けています。

落ち着いた雰囲気の店内。

スパゲッティが有名ですが、実はオムライスも人気の商品です。その数、8種類。

お店の一押しはこちらのオムライス。とろけるようなたまごの上には2種類のソースが。

ハヤシソースとクリームソースの両方を食べたいという方にピッタリのメニューです。なかにはソース同士を混ぜ合わせて味変を楽しむ人もいるそうです。ティファニィの料理人は数人いますが、誰が作っても「ティファニィの味」になるように熟練の技で調理しています。

お子様やご年配の方など、あまりたくさんは食べられないという方のために「小さなお皿シリーズ」も用意しています。

ティファニィの自慢のひとつが、窓の外に広がる日本庭園。

美味しい料理を楽しみながら、日本庭園を眺めて至福の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、シンプルなものから個性溢れるものまで、富山の選りすぐりのオムライスをご紹介しましたがいかがでしたか。どのお店も見た目も味もバツグンで、店主の情熱とこだわりが感じられる素晴らしいオムライスでしたね。ぜひこの記事を参考に、お気に入りのオムライスを見つけて、特別なひとときをお楽しみください！