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富山でおすすめの観光列車!絶景に癒される特別な列車旅

観光列車とは、移動手段ではなく、鉄道に乗ること自体が旅行の目的となる列車のことです。本記事では、富山にあるおすすめ観光列車を紹介します。車窓からの絶景や車内での食事など、観光列車に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

観光列車とは?

観光列車とは、列車の内外装に工夫を凝らして、列車内での食事や車窓からの風景を楽しめる列車のことをいいます。鉄道事業者が、地域観光の発展や、利用客の増加を目的として運行を始めました。

公益財団法人 鉄道総合技術研究所「鉄道技術用語辞典」では、観光列車を以下のように解説しています。

「旅行をするための移動手段として鉄道を利用するのではなく、鉄道に乗ること自体が旅行の目的となるような、通常の列車とは異なる魅力的な外観や内装をもつ列車のこと」
(参照:公益財団法人 鉄道総合技術研究所「鉄道技術用語辞典」)

つまり、列車は移動手段であるのに対し、観光列車とは旅のメインになるほど充実した空間であるといえます。観光列車は、車窓から見える景色だけでなく車体のデザイン、車内のインテリアまで工夫されており、その魅力は今もなお進化し続けています。

富山でおすすめの観光列車

富山には、自然を存分に満喫できる魅力的な観光列車が数多くあります。
中でもおすすめの観光列車を紹介します。

一万三千尺物語

引用:https://www.13000story.com/about/

「一万三千尺物語」は、あいの風とやま鉄道が運行する観光列車です。一万三千尺とは、メートル法で約4,000mを意味しています。富山を代表する標高3,000mの立山連峰と、深海1,000mの富山湾との高低差が名前の由来になっています。

車体は、オレンジ色の朝日に色づく立山連邦と富山湾をイメージしながら、富山が生み出す雄大な自然を見事に表現しています。列車の内装には、天井、床だけでなくテーブルなどにも、富山県産の「ひみ里山杉」が使われているのがポイントです。列車の中には、ボックス席や大窓のロングカウンター席が用意されています。

運行ルートは、富山駅を出発後、新潟県の泊駅で折り返し、富山駅に到着する「富山湾鮨コース」と、富山駅発着で、黒部駅・高岡駅を折り返す「越中懐石コース」の2種類あります。列車が停車する駅周辺には、宇奈月温泉や黒部峡谷、魚津の蜃気楼など有名な観光スポットが多くあるのも魅力の一つです。

引用:https://www.13000story.com/map/

2つのルートは、食事の内容も異なります。「富山湾鮨コース」では、富山の職人がその場で握る富山湾鮨8貫を堪能できます。列車の中にいながら、富山ならではのきときと(富山弁で”新鮮な、活きのいい”)な魚介を楽しめるのが嬉しいポイントです。「越中懐石コース」では、富山湾の名水が育んだ農産物など、山の幸をふんだんに使った越中懐石料理を味わえます。料理の後は、どちらのコースにもデザートがついていて、引網香月堂の上生菓子を味わえます。

一万三千尺物語では、乗車後の特典があるのも特徴です。富山県美術館や富山市ガラス美術館などの観覧料が団体料金になる割引や、富岩水上ラインの乗船チケットが1割引になるなど、富山観光をさらに楽しめる特典ばかりです。

公式サイトhttps://www.13000story.com/
営業日程・時間営業日程:土・日・一部祝日
https://www.13000story.com/map/
運行時間の詳細はこちらをご確認ください
問合せ先0120-489-130
受付時間:平日10:00~16:00(土日祝を除く)

べるもんた

JR西日本 城端線・氷見線の観光列車である「べるもんた」。フランス語で「美しい山と海」を意味する「ベル・モンターニュ・エ・メール」を短縮し、べるもんたという愛称で多くの人々から親しまれています。

べるもんたの窓枠には、額縁をイメージしたゴールドが使われています。「車窓の景色を絵画のように見せ、まるでギャラリーのような空間を演出。」というコンセプトの通り、大きな車窓から見える山々の風景は、まさにアート作品を見ているかのようです。車内には、伝統工芸品である井波彫刻や、高岡銅器をイメージしたインテリアが置かれているなど、木を基調としたシックで落ち着く空間が広がっています。

べるもんたの運行は土日のみで、土曜は高岡・新高岡〜城端間、日曜は砺波・新高岡・高岡〜氷見間の2種類のルートがあります。車内では、寿司職人手作りのぷち富山湾丼セット・白えびと紅ズワイガニのお造り・富山鮨などが味わえます。富山湾の新鮮な海の幸を使ったグルメが堪能できるのも魅力です。

列車の沿線には、「氷見温泉郷」や「瑞龍寺」、ほかにも観光地として有名な「雨晴海岸」「五箇山」、「砺波チューリップ公園」があります。観光列車に乗った際は、さまざまな観光スポットをまわりながら楽しめます。

公式サイトhttp://berumonta.jp/
営業日程※城端線(高岡〜城端):毎週土曜
 氷見線(高岡〜氷見):毎週日曜
※2024年10月~12月は一部月曜も運転
 氷見線:10月7日、10月21日、11月4日、11月18日、12月2日、12月16日
 城端線:10月14日、10月28日、11月11日、11月25日、12月9日、12月23日

アルプスエキスプレス

引用:https://www.chitetsu.co.jp/?page_id=3838

「アルプスエキスプレス」は、大自然との調和をモチーフに作られた観光列車で、列車からは沿線に広がる雄大な景色を楽しめます。車内は木を基調としたテーブルや椅子が並んでおり、木のぬくもりを感じられます。

車両は、”ななつ星in九州”を手がけ、グッドデザイン賞やブルーリボン賞などを受賞した経歴を持つ、水戸岡鋭治さんがデザインしたことでも有名です。外観は西武鉄道時代の趣きを残しつつ、より観光を楽しむために車内は大きくリニューアルされています。

引用:https://www.chitetsu.co.jp/?page_id=3838

窓の外から見える風景を絵画に見立てた窓枠や、風景を楽しむための外側向きカウンターなど、観光を存分に満喫するための工夫が各所にちりばめられています。

アルプスエキスプレスの沿線では、「ほたるいかミュージアム」や「蜃気楼ロード」、「黒部峡谷」、「立山黒部アルペンルート」など観光スポットが充実しているのも特徴です。

また、富山地方鉄道では、京阪電鉄の特急2階建て車両を譲り受けたという「ダブルデッカーエキスプレス」も運行しています。2階席は、座席の視点が通常の列車よりも1m以上高くなるため、より新鮮に自然を満喫できることでしょう。

2つの観光列車は現在運転見合わせ中のため、新着情報は公式サイトをご確認ください。

公式サイトhttps://www.chitetsu.co.jp/?page_id=3838
営業日程4月中旬から11月下旬の土日祝日
※現在運休中(2024年12月1日時点)
問合せ先076-432-5540
※受付9:00〜17:00

レトロ電車

引用:https://www.chitetsu.co.jp/?page_id=12673

富山市内を走る路面電車で、レトロな雰囲気で人気の「レトロ電車」。2013年に富山軌車両のデザインは、アルプスエキスプレスやダブルデッカーエキスプレスと同様に、水戸岡鋭治さんが手がけています。

車両は、昭和40年製のものをリニューアル。列車内には運転手と同じ目線を味わえる踏み台があるため、小さな子どもはもちろん、大人も童心に帰ったようなワクワク気分を体感できます。

列車の沿線には、富山城、ますの寿司店街、高志の国文学館、松川べりなど多くの観光スポットがあります。また、レトロ列車でも貸切運行ができるのが魅力の一つです。仲間との旅行はもちろん、宴会や結婚式の二次会での利用もおすすめです。

アルプスエキスプレス、ダブルデッカーエキスプレスとは一味違ったクラシカルでモダンな雰囲気を感じたい方は、ぜひレトロ列車にぜひ乗ってみてください。

公式サイトhttps://www.chitetsu.co.jp/?page_id=12673
営業日程不定期(要問い合わせ)
南富山運転区:076-421-2631
問合せ先076-432-5540
※受付平日9:00〜17:00

黒部峡谷鉄道トロッコ電車

引用:https://www.instagram.com/kurotetu_official/

黒部峡谷トロッコ電車は、宇奈月〜欅平間を片道約1時間20分かけて走る観光列車です。黒部峡谷とは、黒部川が立山連峰と後立山連峰との間を侵食して形成されたV字峡谷で、日本三大渓谷・日本の秘境100選にも選ばれています。

列車は「普通客車(オープン型)」と「リラックス客車(窓付)」から選べます。より開放感を味わいたい方は普通客車、寒い時期などは窓付きのリラックス客車がおすすめです。毎年4月中旬から11月末の期間中に運行しており、季節問わず多くの観光客で賑わっています。2024年シーズンは、宇奈月駅~猫又駅までの一部区間折り返しで運行しています。

黒部峡谷トロッコ電車最大の魅力は、四季折々の自然がつくる車窓からの絶景です。黒部峡谷は、富山が誇る観光スポットでも知られています。春は美しい残雪と新緑、夏は黒部川の清流と爽やかな風、秋は紅葉の景色が黒部峡谷一面をいろどります。季節によっていろいろな顔を見せてくれる黒部峡谷は、見る人々に多くの癒しを与えてくれます。

黒部峡谷トロッコ電車では、季節によってさまざまなイベントが行われているのも特徴です。2025年1月11日・12日・13日・18日・19日・25日・26日の7日間と、2025年2月1日・2日・8日・9日・11日・15日・16日・22日・23日・24日の10日間に行われる「冬の黒部峡谷プレミアムツアー」では、リラックス客車に乗り、白銀の大パノラマを堪能する贅沢な観光ツアーが体験できます。

冬の時期にしかみられない機関車検修庫や、黒部川電気記念館の見学など、冬ならではの黒部峡谷を堪能してください。

公式サイトhttps://www.kurotetu.co.jp/
営業日程毎年4月中旬〜11月末まで
2024年4月20日(土): 宇奈月駅~笹平駅間(一部区間営業運転)
2024年5月1日(水) :宇奈月駅~鐘釣駅間(一部区間営業運転)
2024年5月10日(金):宇奈駅月~欅平駅間(全線開通)
問合せ先0765-62-1011(受付9:00〜17:00)

富山に来たら観光列車を満喫しよう

今回は、富山で体験できるおすすめの観光列車を紹介しました。

富山には、列車の内外装に工夫を凝らした魅力的な観光列車がたくさんあります。自然豊かな富山の観光列車は、一度体験すると忘れられない思い出になることでしょう。

地元の方はもちろん、富山観光に来た方は、車窓からの絶景や絶品料理を満喫しにぜひ観光列車に乗ってみてください。

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トイエバ編集部

トイエバ編集部

様々な富山の情報をお届けするトイエバ編集部です!

地域情報メディア、toiebaでは「グルメ」「住宅」「防災」「ペット」「観光」をテーマに、富山を知り尽くした地元のライターや防災に関する専門家、ただただペットを溺愛する飼い主など、多様なライターが集まるtoiebaが楽しくにぎやかに、そしてためになる情報をお伝えしていきます。

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