全日本チンドンコンクールとは?富山の春の風物詩を紹介

全日本チンドンコンクールとは、2024年4月で開催70周年を迎えた富山の春を代表する名物イベントです。本記事では、全日本チンドンコンクールとは何か、3日間の流れや見どころなどについて詳しく紹介しています。富山在住の方や、全日本チンドンコンクールに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

全日本チンドンコンクールとは?

全日本チンドンコンクールとは、毎年春に富山市で開催されている富山の春を代表する名物イベントです。毎年4月上旬の金曜日に前夜祭、土曜日・日曜日にコンクールと計3日間にわたってイベントが開催されています。2024年4月で開催70周年を迎え、地元の方はもちろん県外からも多くの見物客が訪れます。

全日本チンドンコンクールでは、全国から集結したチンドンマンが派手な衣装を着て鉦(かね)や太鼓を鳴らしながら街を練り歩き、にぎやかな音楽とともに市民を楽しませます。本コンクールは、毎年全国から約30組計100名ほどのチンドンマンが集結する大規模なイベントです。各チームが趣向を凝らした演技で、カラフルな衣装を身に纏いながら楽しく演奏します。

コンクールに使われる太鼓は、鉦(かね)と太鼓がついていることから「チンドン太鼓」と名付けられています。背中で十字に固定した縦長のチンドン太鼓は、鉦(かね)・締太鼓・大太鼓の3種類の楽器を一度に担げるデザインです。片方の手で太鼓を叩くバチを持ち、もう片方の手では鹿のツノで作られた撞木を持って鉦を鳴らします。

コンクールの審査では「基本の技術」のほか、ユーモアや独自のアイデアを活かし広告内容をお客さんにしゃべる「口上」、花道や舞台で人々を魅了する「練り歩き」、衣装や小道具のセンス・パフォーマンスの面白さなどの「専門性」の4項目が判断基準となります。また、全国から集まったチンドンマンには、事前抽選で決まった富山県内の1企業がスポンサーとしてつきます。各チームは背負っている企業のPRをパフォーマンス内に入れ込むことがルールとして定められており、最も魅力的なパフォーマンスをしたチームが優勝です。

コンクールの開催期間中は、屋台やキッチンカーのほか、富山名物ます寿司の食べ比べなど魅力的な出店が並んでいます。

全日本チンドンコンクールの歴史

富山のチンドンコンクールは、1955年に始まった日本唯一のチンドン屋の全国大会です。

富山は、1945年に起きた富山大空襲の影響によって甚大な被害を受けました。戦後復興の最中である1955年、地域に明るさや希望を取り戻すために富山市や富山商工会議所が中心となって「第1回全国チンドンコンクール」を開催したことが始まりです。

「チンドン屋」とは、人目につく派手な服装で太鼓や鉦(かね)、三味線などの楽器を鳴らしながら、商店や劇場などを広告宣伝する人々のことをいいます。富山市は、当時から庶民に親しまれていたチンドン屋の文化を、コンクールとして全国的に活かそうと考えました。第1回のコンクールには全国から約150人のチンドンマンが集結し、約20万人もの観客が広場や沿道を埋め尽くすほどの盛り上がりをみせました。

しかし、コンクール開催から5年ほどが経過した1960年代以降、チンドンマンの高齢化と後継者不足が問題となりました。次第に出場者が減少し、全日本チンドンコンクールの継続も危ぶまれたのだそうです。しかし、チンドン継続を願う市民の声や、チンドンマン達の活動を継続するうちに再注目され始め、徐々にチンドンは人気を取り戻していきます。

1990年代以降はプロのチンドンマンだけでなく若者のアマチュアチンドンマンもコンクールに出場するなど、今では世代問わず大きな盛り上がりをみせています。今後も、全日本チンドンコンクールは富山の伝統的なイベントとして人々に受け継がれていくでしょう。

全日本チンドンコンクールの流れ

全日本チンドンコンクールは、年によって細かな変更はありますが基本的には以下の流れで3日間に分けて開催されています。

・1日目(前夜祭)
金曜日は、前夜祭として富山駅周辺や松川周辺、桜木町(※桜木町は雨天の場合中止)などで「幽玄チンドン夜桜流し」が実施されます。全国から集まったチンドンマン達が、華やかな衣装を身に纏いながら歩きます。夜に行われるため、日中の明るい空間とは違った雰囲気でパレードを楽しめることが魅力です。幻想的にライトアップされた堤防や街灯で、道行く人々を楽しませます。

・2日目(予選)
土曜日は、グランドプラザでの「オープニングセレモニー」後、総曲輪通り・中央通りにて「まちなか練り歩き」が開催されます。午後からは、グランドプラザで「素人チンドンコンクール」と、「全日本チンドンコンクール予選」が開催されます。

全日本チンドンコンクールではプロのチンドンマン達が白熱した戦いを繰り広げる中、2日目はアマチュアの方々も腕試しにエントリーできる「素人チンドンコンクール」が見どころの一つです。素人コンクールは2025年で28回目を迎え、出場者は翌日のチンドン大パレードにも参加できます。プロのチンドンマンを目指している方や、全国のチンドンマンと楽しく交流したい方も気軽に出場できます。

コンクール予選では、全国から集まった28チームが4ブロックに分かれて、パフォーマンスを披露します。演奏技術・衣装・ユーモア・観客の反応のほか、ルールにあるスポンサー企業の宣伝などを織り交ぜていかに楽しく表現できるかがポイントです。予選で勝ち残った各ブロックの上位2チームは、本戦出場の切符を手に入れます。

・3日目(本戦)
日曜日は、1日目に勝ち残ったチームが激闘する、全日本チンドンコンクール「本戦」がグランドプラザで開催されます。第71回全日本チンドンコンクールの決勝テーマは「ます寿司」です。

本戦では、各チームによるチンドン芸の集大成が見られるでしょう。見事1位に輝いたチームには、チンドン日本一の称号と優勝賞金50万円が贈呈されます。

コンクール受賞チームの発表と表彰式が行われた後は、平和通りをチンドンマン達が演奏しながら練り歩く「チンドン大パレード」が開催されます。天気が良い日には、チンドンマンが練り歩く道から立山連峰を見られるのも魅力の一つです。運が良ければ、愉快に踊るチンドンマンと雄大な立山連峰のコラボレーションを写真に収められるでしょう。なお、雨天時にはパレードのルートが変更される可能性があります。

「第71回 全日本チンドンコンクール」開催情報

引用:https://www.ccis-toyama.or.jp/toyama/articles/chindon/articles_2246/

「第71回全日本チンドンコンクール」は、2025年4月4日(金)〜4月6日(日)に開催予定です。入場無料のため、富山在住の方だけでなく観光で訪れた方、買い物で会場周辺にいる方なども気軽に楽しめます。

毎年魅力的なポスターのデザインは、一般公募で決まります。第71回全日本チンドンコンクールは墨田 智美さんのデザインが大賞を受賞し、採用されました。

1日目から気になるチームを応援するのはもちろん、気軽に立ち寄ってチームごとの多彩なパフォーマンスや、同じ楽器を使いながら全く異なる演奏の違いを体感するのも一つの楽しみ方です。

詳しいスケジュールについては、公式サイトまたは公式Instagramをぜひチェックしてみてください。

【第71回 全日本チンドンコンクール開催情報】
開催期間2025年4月4日(金)~4月6日(日)
開催場所富山県民会館、平和通り、富山県庁前公園ほか
公式サイトhttps://www.ccis-toyama.or.jp/toyama/articles/chindon/articles_2246/
公式Instagramhttps://www.instagram.com/chindon.toyama/
問合せ先076-443-2072(富山市観光政策課)
駐車場県民会館:84台(1時間320円、以降30分ごとに110円)
※その他、周辺のコインパーキングをご利用ください

子どもから大人まで楽しめる全日本チンドンコンクール

全日本チンドンコンクールは、富山の街全体がチンドン文化に包まれる3日間の祭典です。チンドン太鼓による伝統的な演奏はもちろん、チンドンマンと観客の交流や、即興パフォーマンスなど、臨場感ある魅力が存分に詰まっています。

全日本チンドンコンクールは、おもわず通行人も足を止めて笑顔になるイベントです。伝統とエンターテインメントが融合したチンドンの世界を、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか?

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トイエバ編集部

トイエバ編集部

様々な富山の情報をお届けするトイエバ編集部です!

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