Vegetable Kitchen Uuma(ベジタブルキッチンウーマ)とは?


旬の野菜をたっぷり使った〝う~まい”料理がいただけるお店が、富山市のまちなかにあります。総曲輪ビルの2階「パブ ラガジュース」では、ランチタイムは「Vegetable Kitchen Uuma」として営業をしています。

昨今の物価高は、野菜の仕入れにも影響を与えるもの。原価にあわせて値上げするよりは、安定した価格で料理を提供したいと、店主の山本さんは4年続けた根塚店をたたみ移転を決意。現在の営業スタイルに変えたそうです。
「Vegetable Kitchen Uuma」では、通常15~20種ほどの野菜を扱うため、日々、山本さんは新鮮な野菜を探し求めて富山市内の八百屋やスーパーを巡っています。
いったい、どんな野菜料理がいただけるのか、野菜ソムリエの私が紹介します!
とにかく迷う!Vegetable Kitchen Uumaの“ベジ盛り”メニュー
「Vegetable Kitchen Uuma」のランチメニューは、数の多さに驚きます。
オムライスやカレー、タコライスにグラハムサンド、キッシュと、これらの料理に各々デミグラスかトマトのソースがかかったり、お肉が添えられたり、まるっとチーズがのったりと、組み合わせ豊かに展開されるメニューは、なんと14品!

さらに「☆ベジ盛りは絶対に追加した方がいいです☆」と、メニューが強くオススメしています。
「ベジ盛り」には、1種、3種、5種の“選べる盛り”があり、「ビーツのポテトサラダ」や「本日のピクルス」など7種類ほどある「最近のベジ盛り」の中から、お好みでベジを選ぶシステム。
“最近の”とつくのは、旬の野菜に合わせてベジが変わるからで、ということは、いつ来ても新しい味わいに出会えるということなのです!
ベジ盛り5種で野菜総重量260グラム「焼き野菜と和牛ホホ肉のデミグラス煮込みプレート」

※写真はベジ盛り3種、16穀米に変更
今回は「焼き野菜と和牛ホホ肉のデミグラス煮込みプレート」をいただくことに。
ほぼ全てのランチプレートにつく「焼き野菜」は、常時4~5種類の野菜が添えられます。またサラダには、レタスや水菜、春菊などが、もりもりっと4~7品目。そこに「ベジ盛り5種」をチョイスすれば、締めて野菜の総重量、およそ260グラム。
なんと1日に必要とされる野菜の約7割をとれてしまうから、ありがたい!

食べた人のほとんどが、その甘さに驚くという「焼き野菜」のニンジン。私も驚愕しました。聞けば、焼いて塩を振っただけと至ってシンプル。
さらに「Vegetable Kitchen Uuma」では、前日に野菜を切って置いているとのことで、どうやら野菜の甘さを引き出す秘訣のようです。

驚くのは野菜だけではありません。和牛ホホ肉は箸で持つだけでもホロホロと、口の中でほどけるやわらかさ。火加減を変えながら、およそ10時間も煮込んでいるそうです。

かわいいピンクはビーツの色。このポテトサラダは、ジャガイモの風味が立っている。そして甘味が半端ない。
富山県産のビーツとジャガイモを茹でて、こちらも塩のみで味付け。マヨネーズは使わず、野菜の甘味を見ながらココナツミルクを加えたりしています。

意外な組み合わせの「ドライイチジクと長いもとおから煮」。
すりおろした長いもにおからとドライイチジクを加え、加熱しながら練り続ける。まるで、こし餡を練って作るようなイメージ。仕上がりまで鍋から離れられない、とても手間のかかる一品です。
長いもの水分を吸ってぽってりと柔らかくなったイチジクを、おからがやさしく包み込む。ふくよかな味わいに、うっとりするが、こちらの味付けも、塩のみです。
ペロリといけます「丸ごとカマンベールと焼き野菜のトマトソースオムライスプレート」

提供:Vegetable Kitchen Uuma
さすがにチーズを丸ごとは…、と思ってしまいますが、そこはトマトソースに秘密がありました。
「トマトの酸味を効かせているんですよ」と山本さん。さっぱりとしたトマトのフレッシュ感を残すため、煮込み過ぎないソースはさらりとしている。
トマトソースと合わせてチーズもオムライスも、ペロリと食べきれちゃうのでリピーターも多い一品です。
やっぱり外せないVegetable Kitchen Uumaの映えるキッシュ

提供:Vegetable Kitchen Uuma
お客さんが、やっぱりキッシュは外せない!と注文する「Vegetable Kitchen Uuma」の人気メニュー。
「どこの店も、やったことのないようなキッシュだと思いますよ」
最近、レモンにはまっているという山本さん。キッシュの具に「トマト&ピーマン&レモン」を入れたり、「ブロッコリー&ドライデーツ&レモン」を入れたりと独創的。また、焼き上がりの〝映え”にもこだわり、野菜の配置を工夫しているのだとか。
まちなかの喧騒からちょっと離れて、お昼だけどナイトな店内

パブで営業しているランチのお店と聞いて、どんな雰囲気なのかと、ちょっとドキドキ。細い通路を進み中に入ると、富山のまちなかの喧騒から離れた、隠れ基地のような空間が広がります。


ひとり静かにカウンターでいただくもよし。グループで仲良くテーブル席でいただくもよし。店内に流れるピアノのジャズも心地よかったです。
洋食は“完全独学”なんです

「もともと、東京で中華料理をやっていたんです。だから洋食は完全独学!」
野菜たっぷりの洋食メニューを提供している山本さんから、意外な経歴を聞いてビックリ!さらに中華料理界の大御所、孫成順さんの日本人一番弟子だったと聞いて、二度ビックリ!孫成順さんといえば、NHKの料理番組をはじめ、数多くのシーンでご活躍ですよね。
独立後、山本さんは中華や和食料理の世界で経験を積み、ご縁あって今は富山で洋食屋さんに。素材を見極める目と、その美味しさを引き出す確かな技は、これまでの歩みに裏打ちされたものだったのですね。
敢えて看板メニューは作らないという山本さん。いつ来ても、どの料理を食べても満たされる「Vegetable Kitchen Uuma」に、ぜひ、みなさんも訪れてみてください。
店名 | Vegetable Kitchen Uuma(ベジタブルキッチンウーマ) |
住所 | 富山市総曲輪2-8-21 総曲輪ビル2階 |
公式Instagram | https://www.instagram.com/vegetablekitchen_uuma/ |
営業時間 | 11:00~16:00 (Lo15:00) |
定休日 | 木曜日 ※祝日は営業 |
駐車場 | なし (付近のコインパーキング等を利用) |
問合せ先 | 080-5770-1545 |
予約可否 | 可 電話は前日まで・DMは3日前まで |
決済方法 | 現金のみ |
座席数 | カウンター6席 テーブル24席 |