明日からすぐに実践できる住宅まわりの節電方法や対策について紹介します。富山県に暮らしている方の節電に役立つ、富山の補助金事情についても解説しています。だんだん高騰する電気代に対して、少しでも対策や節電をして生活費を抑えたい、という人は必見の内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください。
世界情勢の変化により電気代が高騰
日本の電気代は原子力発電の稼働状況やロシアによるウクライナ侵攻による原油価格の高騰など、さまざまな要因から上昇傾向にあります。
特に2022年から2023年にかけての1年間の電気代の上がり幅は大きいものでした。
(画像引用:経済産業省 資源エネルギー庁)
上記は経済産業省が公表している家庭用電気料金の月別単価の推移を表したグラフです。このグラフを参考に2022年4月時点と2023年2月時点の1kWhあたりの電気料金単価を比較してみると、規制料金はやや抑えられているものの、自由料金は大幅に上昇しているのがわかります。
今後すぐに電気代等が安くなることは考えにくく、これからも各家庭で節電を心がけて生活費を抑えることで、毎月の支払い額を少しでも安くすることが大切です。
節電テクニック<キッチン編>
実際に電気料金を下げるための節電テクニックについて紹介します。
冷凍庫にものを入れるようにする
意外かもしれませんが、冷凍庫にものを入れておくことで節電効果につながります。冷凍庫に入っているものが凍ることで、保冷剤と同じような効果を発揮し、結果的に冷気を逃さないようにしてくれるためです。逆に言うと、あまり冷えていなかったり、温かかったりするものを冷凍庫に入れると、それを凍らせるために必要以上に電力を使うことになり逆効果になってしまうので、注意が必要です。
冷蔵庫と壁の間に隙間をつくる
冷凍庫と壁の間に隙間をつくることも、節電に効果的です。冷蔵庫と壁の間に、約5cmほどの隙間を作ることで、より放熱しやすくなり無駄な電力を使わなくて済みます。ちなみに、冷蔵庫の上に物を置くと空気の通りが悪くなり、より電力を消費してしまうので注意が必要です。
冷蔵庫を開ける回数を減らす
より節電を意識するなら、冷蔵庫を開ける回数を極力減らすことも大切です。冷蔵庫のドアを開け閉めするときに外気が入り、冷えている空気が逃げてしまい、再び冷やすためにエネルギーを消費するからです。経済産業省資源エネルギー庁の調査によると、冷蔵庫のドアを開ける回数を減らすことで、年間およそ10.40kWhも節約できるそうです。これは金額にすると約280円です。
出典: キッチン | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
節電テクニック<エアコン編>
続いて、エアコンを利用する際の節電テクニックを紹介します。
温度設定を調整する
当然ですが、夏は少し高めに、冬は少し低めに温度を設定すると節電につながります。あくまで目安ですが、夏は冷房の温度を1℃上げると約13%、冬は暖房の温度を1℃下げると約10%電力を節電できると言われています。
また、温かい空気は上部に、冷たい空気は下部に溜まる傾向があるため、風向きは冬に付ける暖房は下向きに、夏に付ける冷房は上向きに設定するのがおすすめです。
定期的にフィルターを掃除する
定期的にフィルター掃除をすることも、節電においては大切です。フィルター部分にゴミやホコリが溜まると、どうしても冷暖房の効果が弱まり、電気を無駄遣いすることにつながります。そのため、2週間に1回ほどのペースでフィルター掃除をするのが理想的です。
省エネ効果の高いエアコンに取り替える
ずっと長く同じエアコンを使用している場合には、新しいエアコンに取り替えることを検討してみてください。その際、省エネ効果の高い最新のエアコンを購入することで、より電力を節約できます。
使っているエアコンの種類や状態にもよりますが、最新のエアコンと10年前のエアコンの消費電力を比較すると、およそ10%もの違いがあるとされています。新しくエアコンを購入するのにもお金がかかるのは事実ですが、費用対効果を考えると早めに新しい省エネエアコンに交換するのもおすすめです。
窓やカーテンに断熱対策を取り入れる
窓やカーテンなどに断熱対策を取り入れることでも、多少の節電になります。冷気や暖気を逃さないための工夫として、夏には遮熱・遮光カーテンやすだれを、冬には遮熱シートなどを設置すると良いでしょう。
つけっぱなしとこまめに消すのどっちがいい?
結論から言うと、冷暖房はつけっぱなしのほうが節電効果につながるケースが多いです。理由として、部屋を暖めたり冷やしたりするとき、最初に最も電力を使うからです。
ただし、正確には時間によります。1時間以内の短い外出の場合には、つけっぱなしのほうが節電効果があると言われています。逆に1時間以上家を開ける場合には、一度電源を切るほうがよいでしょう。
節電テクニック<洗濯・お風呂編>
続いて、洗濯やお風呂に関する節電テクニックをいくつかご紹介します。
まとめ洗いで洗濯回数を減らす
洗濯をするときには、なるべくまとめ洗いをして洗濯回数を減らすようにしましょう。洗濯する回数が少なければ少ないほど節水にもつながり、結果的に電気代を抑えられます。
お風呂のお湯の温度を下げる
お湯の温度を下げるのも節電効果としては有効です。お湯を温めるのには当然ながら電力を使いますが、より熱い温度に設定しようとすると、その分より多くの電力を使うことになります。そのため、お湯の温度を下げることは微々たる効果かもしれませんが節電効果があります。
こまめにお湯を止める
お湯を出しっぱなしにすると、その分たくさん電力を消費します。身体や頭を洗うとき、こまめにシャワーヘッドを止めることで節電効果が見込めます。お湯を出している時間が半分になれば、その分お湯を沸かすために必要なガスや電気と水も半分になります。
節水のシャワーヘッドに取り替える
通常のシャワーヘッドから節水のシャワーヘッドに取り替えるだけで、簡単に水やお湯の使用量を減らせるため、節電効果があります。
節水シャワーと併せてこまめにお湯を止めることで、二重の節電効果が発揮されてとても有効です。節水のシャワーヘッドはインターネット、電気屋さんやホームセンターなどでも簡単に購入できます。
追い焚きを極力使わない
追い焚き機能をなるべく使わないことで、多少電気代を安く抑えられます。お風呂に入る前後のタイミングで時間が空くと、だんだんとお湯は冷めていきます。
そんなときに追い焚き機能を使えば再びお湯を温めるためにたくさんの電力が必要です。少しでも節電をしたい方は、なるべく追い焚きを使わないことをおすすめします。
富山には節電の補助金がある
ここまで節電対策について解説してきましたが、実は富山県には節電の補助金があるのをご存知でしょうか?
大きく分けると、2種類の補助金があります。ひとつずつ簡単にわかりやすく解説します。
電気料金負担軽減策
2023年1月から8月にかけて、富山県内に住んでいる低所得世帯または高齢者世帯に対して、電気料金の一部を補助してくれる制度が始まりました。燃料価格の高騰による電気料金の値上がりを受けて導入を決定したそうで、1kWhあたり¥7が各家庭に補助されます。これは、電力使用量が平均的な家庭だと、1ヶ月で約¥1,610相当にあたります。
(参考資料:https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/)
いったん2023年8月末でキャンペーンは終了しますが、再開する可能性もあるのでその後の動向に注目していきましょう。
とやま省エネ家電購入応援キャンペーン
電気料金の高騰に伴う家計負担の軽減および、家庭における省エネを目的に、2023年6月23日から2024年1月31日まで「とやま省エネ家電購入応援キャンペーン」が導入されています。
(画像引用:富山県公式サイト)
キャンペーン期間中に対象商品を購入することで、楽天ポイントやPontaポイント、JTBギフト券などと交換できるという、とてもお得なキャンペーンです。さらに、富山県内に本店がある地域協力店で対象商品を購入することで、もらえるポイントが2倍になります。
富山県に住んでいて、より節電を意識して生活費を抑えたい人や、家電の買い替えを検討している人はぜひこのタイミングで家電商品を購入することをおすすめします。
より詳しくキャンペーンを知りたい人は、キャンペーン専用ホームページ をご覧ください。
こまめな節電を心がけて、少しでも生活費を抑えよう
今回は明日から手軽に取り入れられる節電対策方法について解説しました。洗濯をする際にまとめて洗ったり、お風呂に入るときにはお湯の温度を少し下げたりなど、ちょっとした工夫で僅かながら節電効果があります。
その他、富山県に住んでいる方は電気料金負担軽減策やとやま省エネ家電購入応援キャンペーンなど、オトクな補助金やキャンペーンがあるのでぜひ、チェックしてみてくださいね。
本記事を参考に、ぜひ明日からこまめな節電対策をして、少しでも生活費を抑えていきましょう。