100年続く「やまふじぶどう園」とは?


富山市婦中町の国道359号線沿い。小高い丘に広がるぶどう畑「やまふじぶどう園」があります。
最初のぶどうの樹が植えられたのは1927年。

まもなく100年を迎える北陸最古のぶどう園は、栽培から醸造・熟成・瓶詰までおこなう、家族で代々受け継がれてきた数少ないワイナリー「ホーライサンワイナリー」でもあります。
ぶどうの摘み取り体験やぶどうの樹の下でいただくバーベキュー、ライトアップしたぶどう畑でワインを味わう「やまふじナイトナイト」など、“ぶどうを楽しむ”ための多彩なイベントで親しまれているぶどう園です。

現在、約6ヘクタールの畑で栽培しているぶどうは、生食用、ワイン用をあわせて約40品目。
全てのぶどうは量よりも質にこだわり、果実を大きく甘く育てるため一枝に一房だけを残し、手摘みで収穫するという昔から変わらないやり方を続けています。


「サマーブラック」や「クイーンニーナ」、「多摩ゆたか」に「シャインマスカット」などなど…。検査で残留農薬ゼロ(検出限界以下)となるよう徹底した栽培管理のもとで育ったぶどうは、8月中旬から続々と旬を迎えます。
これまでのカフェの営業スタイルを変え、8月からの“ぶどうオンシーズン”にあわせて、期間限定で登場する「やまふじぶどう園」のカフェでは、人気のぶどうから希少品種まで、ぶどう園だからこそ!の“ぶどうグルメ”を楽しむことができるんです!
「やまふじぶどう園」だからこそ楽しめる“ぶどうグルメ”
①ぶどう農家の家庭料理から誕生した「本日のぶどうピザ」

なぜ、ぶどうをピザで食べようと思ったのか!?
「家でトーストにぶどうをのせて焼いて。とけたバターとぶどうの相性がよくって、こども達が大好きでね」
そう話すのは、4代目園主の山藤智子さん。ぶどう農家ならではの食べ方です。

カフェで出すなら、チーズといただくピザはどうだろう?と、誕生したのがこちらのメニュー。
薄いピザ生地に4種のチーズ、旬のぶどうをたっぷりとのせて焼き、オリーブオイルと、アクセントにブラックとピンクのペッパーを散らしています。

濃厚なチーズとジューシーなぶどうの甘じょっぱさが絶妙で、スパイシーなペッパーが風味に深みを加えます。ぶどうの果実も一緒に焼くことで、皮がパリっと弾けて果汁もたっぷり。皮のコクもしっかり感じられるんです。
メニューに“本日の”とあるのは、その時いただける最旬のぶどうを使うから。ということは、来るたびに新しいぶどうピザを楽しめるということ!
ぶどうの品種にあわせて、チーズの種類を変えたり、ハチミツを足したり。使うぶどうと共に、味わい方も変化する「本日のぶどうピザ」です。
②贅沢な味わい!「やまふじぶどう園」の名物カレー

「やまふじカレー(赤ワイン・ぶどう使用)」1,650円(税込)
「やまふじぶどう園」のカフェ歴30年の中でも、大定番メニューといえるのが「やまふじカレー」。樽熟成の赤ワインと自家製ぶどうジュース、ワイナリー特製「肉と野菜のタレ」を加えた、とっても贅沢なカレーです。
この日のカレーに使われているぶどうは「サマーブラック」と「サニードルチェ」。カレーも他のメニューと同様、その時々で旬のぶどうが入ります。ジューシーなぶどうの甘味とカレーの相性がよく、ついつい具のぶどうばかりを食べてしまう一皿。
③ぶどうを100%楽しむスイーツ

「やまふじぶどう園」の人気No.1スイーツは、なんと言っても「ぶどうパフェ」。
トッピングに使うぶどうは、もちろん採れたてのもの!高糖度の「サニールージュ」に薄皮の「サマーブラック」など、常時3~4品種が使われるそうです。
自家製ぶどうソースと絡めながら、クリーミーな杏仁豆腐やナタデココの食感も楽しめます。
8月から9月にかけて、最旬のぶどうが順に登場するとあって、10日おきに再訪するお客さんもいるそうですよ。

ひんやりスイーツなら、濃厚なぶどうジュースをそのままアイスにした「ぶどうシャーベット」がオススメです。旬のぶどうがゴロリと入り、特製ぶどうソースがたっぷりかけられた、ぶどう尽くしの一品です!
ぶどうの園の自由な楽しみ方
①お店の中でも外でもワクワクしよう!


3年前に改装したカフェの店内は、明るく楽しくなるようにとの思いから黄色を基調にしたそうです。テーブルや椅子は、以前からのものを直したり張り替えたりしながら大切に使っていて、ビンテージのものが多いそうですよ。

また、雰囲気がガラリと変わる奥の新館は、大きなガラス窓から圧巻のぶどう畑が一望できます。外のテラス席や、ぶどうの樹の下のテーブル席でもぶどうグルメを楽しむことができます。

お店の中でも外でも「やまふじぶどう園」での過ごし方は自由!
ワクワクする場所で、おいしいぶどうグルメを食べれば、自分を取り戻す豊かな時間を過ごせそうです。
②ぶどうもワインも秘伝のタレ!?も


カフェと美しいぶどう畑で、おなかと心が満たされたなら、ぜひ隣接のショップに立ち寄ってみましょう。
採れたてのぶどうや、キャッチーなネーミングのワインの数々、1本に約1キロものぶどうを使う濃厚なぶどうジュースなどが並びます。


なかでも注目したいのが「ワイナリーがつくった肉と野菜のタレ」。

「やまふじぶどう園」が、これまで料理にバーベキューにと使い続けてきた自家製の秘伝タレで、商品化して欲しいという常連客の声を受けて登場したそうです。
驚くのは“オール国産”、“可能な限り富山県産”という、こだわりの原材料。
中でも隠し味に使われている沖縄県産の「カラキシナモン」は、沖縄に自生する希少なシナモンの一種で、柑橘?ジンジャー?を思わせるフルーティーな香りと爽やかな甘さ、独特のトロミが特徴だそうです。
リンゴや梨、タマネギ、ニンニクなど富山産の野菜や果物を使っているということで、野菜ソムリエとしては、かなり気になります!いわずもがなの自家製ぶどうジュースと熟成赤ワインを贅沢に使用しています。
ぶどうの楽園“蓬莱山”へ行こう!


ワイナリーの社名に使われている「蓬莱山(ホーライサン)」は、架空の山。
古く伝わる楽園“蓬莱山”のようにとの願いを込めて、初代と2代目園主が考え名付けたそうです。

まもなく100年を迎える「やまふじぶどう園」。
4代目園主の山藤智子さんは、桃源郷のように広がるぶどう園で、ぶどうを楽しみながら人々が集える場所を目指して、今後ワインの試飲会やイベントを企画していくそうですよ!
みなさんも、“ぶどうの楽園”に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
店名 | やまふじぶどう園・ホーライサンワイナリー |
住所 | 富山市婦中町みさご谷10 |
公式サイト | https://www.winery.co.jp/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/yamafujibudou/ https://www.instagram.com/yamafujicafe/ |
営業時間 | やまふじカフェ(期間限定:2025/8/9~10/13) 月~木:10:00~19:00(LO18:30) 金・土:10:00~21:00(LO20:30) 日・祝:9:30~19:00(LO18:30) |
定休日 | 2025年8月9日(土)~10月13日(月祝)の期間無 Instagramで確認ください |
駐車場 | 100台 |
問合せ先 | 076-469-4539 |
予約可否 | 不可 |
決済方法 | 現金、クレジットカード、PayPay |
座席数 | 店内 テーブル30席 屋外 テーブル100席 |