富山県の観光といえば、黒部ダムや立山連峰など、有名な観光地を場所を思い浮かべる人もいれば、海の幸や富山ブラックラーメンなど、グルメを想像した人もいるはずです。
本記事では、そんな魅力あふれる日本海に面した富山県の観光事情について、車で行けるおすすめスポットやドライブコースを中心に紹介します。
黒部ダムだけじゃない富山観光
富山県の観光といえば、あなたは何を思い浮かべますか?黒部ダムや立山連峰など、有名な観光地を場所を思い浮かべた人もいれば、海の幸や富山ブラックラーメンなど、グルメを想像した人もいるのではないでしょうか。
実際に富山県にはたくさんの観光地があり、日本海に面している県なので海鮮料理やお寿司がとても美味しいです。毎年3月にはホタルイカ漁が解禁され、ホタルイカが浜に打ち上げられる際に身体を発光させる「ホタルイカの身投げ」を見ようと多くの観光客が集まります。
本記事では、そんな魅力あふれる日本海に面した富山県の観光事情について、車で行けるおすすめスポットやドライブコースを中心に紹介します。富山県の観光について知りたい人、これから行く予定のある方は最後まで読んでいただけると嬉しいです。
最後まで読むことで、富山県のおすすめスポットやドライブコースを知ることができます。
富山は5つのエリアに分かれている
日本海沿いに面した富山県は、以下の5つのエリアから成り立っています。
- 高岡・氷見(ひみ)・射水(いみず)エリア
- 砺波(となみ)・五箇山(ごかやま)エリア
- 富山市周辺エリア
- 立山エリア
- 黒部・宇奈月(うなづき)エリア
そのなかでも今回は、富山県の中心である富山駅をスタートとして、モデルコースを紹介します。
車で行く場合のおすすめ観光コースとは?
スタート:「富山駅」
車で行く富山旅は、中心地にある富山駅からスタートします。まずは駅構内にある、「とやマルシェ」もしくは、駅のすぐそばにある「MAROOT」で朝食を食べましょう。
「とやマルシェ」や「MAROOT」内では、富山の海の幸が食べられる美味しい寿司屋さんや、国道8号線で創業したことから名付けられた、北陸に100店舗以上を展開する「8番らーめん」などがあります。ただし、営業時間がお昼前からのスタートなので、朝ごはんとしては食べられません。
富山駅の南口にある立ち食い式のお蕎麦屋さん「立山そば」がおすすめ。朝7:00〜営業しており、ほとんどのそばが¥500以下で食べられるリーズナブルな料金設定です。
そのほかにはチェーン店ではありますが、とやマルシェ内にある、マクドナルドやサンマルクカフェなどで軽く腹ごしらえするのも良いでしょう。
立山そばは、富山駅店を含めて富山県内の4店舗のみしかなく、富山県に来ないと食べられません。富山旅観光のスタート記念にぜひ、朝ごはんとして食べてみてはいかがでしょうか。
ドライブコース①「ひみ番屋街」
富山駅で朝ごはんを食べたら、「ひみ番屋街」へ向かいます。富山駅からひみ番屋街までは車でおよそ1時間。ひみ番屋街では、鮮度抜群で美味しい海鮮料理やお寿司をランチで堪能できるほか、無料で入れる足湯があります。
ひみ番屋街に着いたらまずはランチへ。ひみ番屋街はすぐ近くに漁港がある大きな市場とフードコートです。旬の魚がまるまる1尾売っていたり、パック詰めされたお寿司がたくさん並べられていたりと、何を食べようか迷ってしまいます。お寿司や鮮魚以外にも、焼き物や揚げ物なども充実していますよ。
中にはまだあまりお腹が空いていないという方もいるかもしれません。その場合には、軽く気になったお店でテイクアウトをして、食べ歩きをしながら市場を回ってみても楽しいと思います。
ドライブコース②「雨晴海岸」
ひみ番屋街でお昼を済ませたら、続いては雨晴海岸へドライブへ。雨晴海岸へは、ひみ番屋街から海沿いを15分ほど下ると到着します。
雨晴海岸は富山県と石川県を跨ぐ能登半島海岸を主体にした能登半島国定公園の一部でもあり、これまでには「日本の渚百選」や「白砂青松百選」、「日本の海水浴場88選」に選ばれたこともある日本屈指の景勝地です。波打ち際にたたずむ女岩(めいわ)と、海越しに見る3,000m級の美しい立山連峰のコントラストは、まさに絶景。思わず写真を撮ってしまいたくなるような美しさです。
雨晴海岸は時期を問わず常に美しい姿を見られますが、特におすすめの時期は冬。陸上の冷たい空気が海に流れ込み、その影響で発生する気嵐(けあらし)という自然現象が発生します。10月末から2月末の早朝に見られるので、次回来たときなどにぜひチャレンジしてみるのもおすすめです。
ドライブコース③「道の駅 雨晴」
雨晴海岸を満喫したあとは、海岸のすぐ横にある、「道の駅 雨晴」へ足を運んでみてください。「道の駅 雨晴」には「りん鐘(しょう)」という、青緑に輝く美しいおりんがあります。もともと仏具として使われる「おりん」ですが、道の駅にあるのはなんと高さ2.8mのステンレス製の鈴。写真映えするのはもちろん、美しい音色が心も身体も癒やしてくれます。
※おりん・・・木魚と同じく梵音具(ぼんおんぐ)という音を出す仏具の1つ
その他、道の駅の施設内には情報発信コーナーや観光案内所があります。また、地元の特産品を扱ったお店や工芸品など、さまざまなお土産が購入できるのも嬉しいポイントです。2Fへ上がると、富山湾を眺めながらひと息つけるカフェ「Cafe ISOMI TERRACE」があります。地元の食材を盛り込んだランチのほか、スイーツやドリンクも充実しています。休憩がてら、ぜひ立ち寄ってみてください。2Fには展望デッキもあり、雄大な富山湾を一望できます。氷見線を走る電車の撮影スポットとしてもおすすめなので、カフェのついでにぜひ立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。
ドライブコース④「海王丸パーク」
道の駅をめいっぱい堪能したあとは、海王丸パークへ向かいます。海王丸パークにある帆船海王丸は、商船学校の練習船として誕生した帆船で、これまで歴代で11,190名もの海の若人を育ててきた歴史ある帆船です。驚くべきことに、なんと当時の帆船をそのまま残して展示しており、船に付いている29枚の帆をすべて広げる総帆展帆(そうはんてんぱん)が1年に10回開催されています。海王丸の中は自由に見学可能で、世界の帆船模型を展示している日本海交流センターや大型の遊具で遊べる遊び場などがあります。
また、海王丸パーク内にあるカフェ「KAIWOMARU CREW CAFE」では、海王丸をモチーフに作られた「海王丸ブルーレモネード」をはじめ、バケットサンドやソフトクリームなど、軽食が食べられます。店内からは、海王丸はもちろん、日本海側最大級の斜張橋「新湊大橋」をパノラマで楽しめるなど、ロケーションは抜群です。
さらに、海王丸パーク内には四角のかわいいパン「B-CUBE」があります。「B-CUBE」は四角い見た目をしたキューブ型のパンが有名です。「あんホイップキューブ」や「ツナボテキューブ」などさまざまな種類のパンがあるので、ぜひお好きなものを選んでみてください。
海王丸パークの楽しみ方やおすすめポイントはこちらの記事でも紹介しています。
ドライブコース⑤「遊覧船(海王丸パーク)」
海王丸パークを満喫したら、同じく海王丸パーク内にある遊覧船に乗ってみましょう。3月〜10月は9:00〜16:00まで、11月〜2月までは10:00〜15:00まで営業しており、料金は1人¥1,800です。(小学生以下は¥900)所要時間はおよそ50分です。
遊覧船の切符を購入したら、万葉丸に乗り込み、「日本のベニス」と呼ばれるほどの風情がある内川と、内川にかかる橋を遊覧するゆったりとした船旅に出かけましょう。
運行中には、デザインが異なる12の橋の下をくぐります。真下から見る新湊大橋は圧巻なのでインスタ映え間違い無しです。運行中にはガイドの話を聞きながら、それぞれの橋の違いを見つけてみるのも楽しいですよ。ちなみに、万葉丸の運行中には、ライフジャケットを着用すれば外のデッキにも出られます。
万葉丸でのクルーズはもちろん、ぜひ注目してほしいのが副船長のみーちゃん。みーちゃんはなんと、人ではなく猫なんです。かつて海王丸パークの近くで拾われ、今ではすっかりみんなに愛される看板娘になりました。チケットを購入する際に基本的にはみーちゃんがいるので、もしいたらぜひ挨拶してみてください。
ドライブコース⑥「新湊大橋」
万葉丸を降りたら、続いては新湊大橋へ向かいます。海王丸パークから、新湊大橋へは車ですぐとなり。新湊大橋は、富山県が誇る絶景のビュースポットです。全長3.6kmもの長さが特徴で、橋の上が車道、下が歩行者専用通路となっています。橋の下にある歩行者通路「あいの風プロムナード」は全天候型なので、天候が悪い日でも安心して歩けます。
そんな富山県随一のビュースポットである新湊大橋は2013年に開通し、以降は立山連峰や富山湾が一望できることから人気のスポットになりました。
橋からの景色はもちろん、橋のふもとから上を見上げると思わずその迫力に驚きます。どの角度からでも見応えは抜群なので、ぜひおすすめの角度を見つけて記念写真を撮ってみましょう。夕方になると、オレンジ色に染まった夕焼けと新湊大橋のコントラストが美しい姿を見せてくれます。日が暮れてくると、ライトアップされた海王丸と新湊大橋が美しく光り輝き、日中とはまた違った顔を見せてくれます。ひとり旅はもちろん、家族やカップル、友達同士などにもおすすめです。
ドライブコースゴール:「富岩(ふがん)運河環水公園」
新湊大橋を出発する頃にはおそらく夕方か、もしくは夜になっているはず。富山観光旅の最後は、富岩運河環水公園に向かいましょう。富岩運河環水公園は名前の通り、運河が美しい、整備された公園です。
運河にかかっている天門橋両端にある展望塔へ登ると、環水公園全体の景色と立山連峰を一緒に望めます。また、夜になると公園全体がライトアップされ、幻想的な雰囲気を見せてくれます。春には桜、夏には海、秋には紅葉を、冬には神秘的なオーロラを連想させるライトアップが美しいので、訪れた際にはぜひライトアップされるまで待機するのをおすすめします。
もし時間に余裕がある場合には、ぜひ「スターバックス富山環水公園店」へ足を運んでみてください。スターバックス富山環水公園店は通称、”世界一美しいスタバ”と呼ばれています。
その由来は、運河を活かした店舗設計です。スターバックスの敷地内にあるテラス席に座ると、美しい運河を一望できます。夕方には天気が良ければオレンジ色にそまった運河を、夜にはライトアップされた運河を見られる絶景のロケーションに位置しており、”世界一”と呼ばれているのもうなづけるはずです。
なお、スターバックス富山環水公園店の外観も美しいガラス張りになっています。スターバックス富山環水公園店に来たらぜひ、記念に写真を撮るのをお忘れなく。
富山観光は車があるとさらに充実したものに!
車で回れる富山観光のモデルコースを紹介しました。富山県は他の県と比べても観光地がコンパクトにまとまっているので、車を利用すれば1日でもたくさんの観光地を回ることができます。
今回紹介したモデルコースはあくまで一例です。本記事を参考にぜひ、自分の理想の富山旅のモデルコースを考えてみるのも楽しいかもしれません。次のお休みにはぜひ、富山旅行を検討してみてくださいね。