2023年6月15日〜18日に東京ビッグサイトで行われた「東京国際消防防災展2023」に行ってきました。
国内最大級の展示会から見えた、最先端の防災のトレンドについてご紹介します。
東京国際消防防災展とは
東京国際消防防災展とは、5年に1度開催される消防防災に関する国内最大級の展示会で、2023年は東京ビッグサイトで実施されました。前回は2018年に開催され、来場者数は、会期4日間合計で登録来場者数:65,171人、総来場者数:166,831人と、多くの方が来場されるとても大きな展示会イベントです。
名称 | 東京国際消防防災展2023(FIRE-SAFETY TOKYO) (英文:Tokyo International Fire and Safety Exhibition 2023) |
主催 | 東京消防庁 (株)東京ビッグサイト 東京国際消防防災展2023実行委員会 |
特別協力 | (公財)日本消防協会 全国消防長会 アジア消防長協会 (順不同) |
展示会会場 | 東京ビッグサイト |
来場対象 | 消防防災関係者 民間企業の防災関連責任者、担当者等 一般市民 |
公式サイト | https://www.fire-safety-tokyo.com/jp/index.html |
開催趣旨
東京国際消防防災展2023 公式ホームページ
過去に発生した災害を教訓とした災害対策及び多様化する災害リスクを周知し、都民等の防火防災意識及び行動力を向上させるとともに、セーフシティの実現に向け、住民・企業・行政による3者相互の連携強化並びに関連技術・産業の振興を促進することを目的とする。
美味しい!栄養も考えられてる!防災食
お腹を満たすだけではなく、あなたの心を満たすことまで考えられている防災食がたくさんありましたので、紹介します。
【防災食】フリーズドライご飯(株式会社 永谷園)
5年前から開発しており、水で5分、お湯で3分待てば食べることができる長期保存のフリーズドライごはん。
味のラインナップは5種類あり、飽きない工夫がされています。
- わかめ味
- ピラフ味
- 梅しそ味
- カレー味
- 白飯
アルファ米ではなく、お米のフリーズドライで「おいしい!」と消費者の方にも好評とのことです。
スプーンも同封されていますので、どこでも食べることができます。
短時間で食べることができるこの商品は魅力的です。
展示商品名 | 長期保存食フリーズドライごはん |
会社名 | 株式会社永谷園 |
住所 | 東京都港区西新橋2丁目36番1号 |
公式HP | https://www.nagatanien.co.jp/ |
商品ページ | https://www.nagatanien.co.jp/product/group/13/ |
【防災食】SURVIVAL FOOD(株式会社 セイエンタプライズ)
こちらの防災食は”超”長期保存のサバイバルフーズで、国内生産で初めてとなる、25年保存の備蓄食が展示されていました。
ラインナップは5種類です。
- 洋風えび雑炊:9,000円(税別)
- 洋風とり雑炊:9,000円(税別)
- 野菜シチュー:8,800円(税別)
- チキンシチュー:8,800円(税別)
- クラッカー:5,000円(税別)
(左から)
サバイバルフーズは製造委託先である永谷園株式会社が作っており、食の安心安全への取り組みとして、独自の品質保証システムを導入し品質を保証しています。
サバイバルフーズが選ばれる5つのポイント
- 超・長期保存
・長期保存が可能なので購入コストが割安に!
・防災備蓄食の更新の手間が軽減!
おいしい
・美味しい食事は災害時に心身の健康を守ることができます!
・栄養バランスのよい食事をとることができます! - 簡単調理
・お湯を注いで5分、水でも10分で本格的なシチューなどが出来上がります!
・誰でも簡単に作ることができます! - 国内製造
・国内で作られているので、安心しますね。 - 徹底した品質管理
・安心の品質。製造委託先が永谷園株式会社で、すべてのサバイバルフーズの品質を保証しています。
出店ブースで試食があり食べてみましたが、とても美味しく「これが超・長期備蓄食なの?」と感動しました。
消費者がおいしく食べられ、心を満たすことができるように企業側も日々研究を進めているとのことで感心しました。
展示商品名 | おいしい備蓄食サバイバル®フーズ(非常食) |
会社名 | 株式会社 セイエンタプライズ |
住所 | 東京都千代田区九段南4-3-1(滝ビル2F) |
公式HP | https://www.sei-inc.co.jp/ |
商品ページ | https://www.sei-inc.co.jp/lineup |
【防災食】ドライフルーツ・乾燥野菜(SLICK株式会社)
ドライフルーツ・乾燥野菜が展示されてました。まず思ったことがオシャレというところです。
高知乾燥果物MIXボトルタイプ60g:1,000円(税別)
高知乾燥野菜MIXボトル45g:800円(税別)
高知乾燥果物ミックスBOX:2,800円(税別)
高知乾燥野菜ミックスBOX:2,000円(税別)
見た目にもこだわり、美容院などにも置いているとのことです。
乾燥野菜はスープやお米などにいれて使うことで野菜をとることができ、災害時に不足しがちな栄養面を補うことができる商品です。
野菜の中にはきのこなども入っており、うどん・ラーメンなどに使えば、良い出汁がでて、シンプルになりがちな防災食のバリエーションを豊かにすることもできます。
乾燥野菜は3〜5倍に膨らむので、食べ応え十分です。
実際に市販のカップラーメンに入れて食べてみました。
まず袋を開けると野菜・きのこの匂いがふわっとしてとてもいい香り!
カップ麺に入れてお湯を注いだらあっという間に出来上がりです。いただきます。
6グラムの乾燥野菜は、もともと約120グラムの野菜を使用しているそうです。
キャベツ・人参・玉ねぎ・えのき・小松菜が入っており、野菜の出汁がでて味に深みがでていました。
野菜もシャキシャキした歯応え。乾燥野菜とは思えないクオリティで美味しかったです。ごちそうさまでした。
展示商品名 | 高知乾燥果物ミックス 高知乾燥野菜ミックス |
会社名 | SLICK株式会社 |
住所 | 高知県南国市岡豊町八幡784ー3 |
公式HP | https://www.slick-inc.jp/ |
商品ページ | https://www.allslowfood.com/ |
【防災食】豆腐ジャーキー(株式会社タナカショク)
こちらは豆腐メーカーである株式会社タナカショクが、豆腐を活用した新たな食品として開発した「豆腐ジャーキー」を展示していました。
植物性タンパク質を摂取できる防災食は珍しいとのことで、栄養面を考慮した商品であることが伺えます。
保存期間は5年間で常温保存も可能です。現在、保存期間7年間に向けた承認手続きをすすめているとのことです。
試食しましたが、とてもおいしくお酒のおつまみとしても良いと感じました。
豆腐とは思えない歯応えで食べ応えがありました。甘みがありますが、最後の方はさっぱりとした味です。
ジッパーがついているので、小分けで食べることができます。
防災食としてだけではなく、日頃食べるものにも活用できるというところがポイントです。
展示商品名 | 豆腐ジャーキー |
会社名 | 株式会社タナカショク |
住所 | 高知県高知市布師田1761番地 |
公式HP | https://www.tanakashoku.jp/ |
商品ページ | https://www.tanakashoku.jp/emergency-food/ |
【防災食】美らメシ(株式会社 幸源)
こちらは、沖縄県産もずくを使用した「美らメシ」という防災食が展示されていました。
栄養価の高いリゾットなどを4種類提供してます。名前から沖縄の匂いがプンプンしますが、本社は愛知県にあって、沖縄本店があるとのことです。
リゾットの種類は
- 玄米トマトリゾット
- 玄米カレーリゾット
- 玄米ジューシー
- 玄米エスニックピラフ
の4種類です。上から順に味が濃くなっています。
水やお湯を使っての調理は不要で、温めなくても開封後そのまますぐに食べることができます。
保存期間は常温で7年間。
子どもから大人まで美味しく食べられるように味付けを工夫しておられるとのことです。
飽きがちな防災食の中で、消費者のアクセントとなればよいとのことで、このリゾットを作られたとのことです。
展示商品名 | 玄米トマトリゾット 玄米カレーリゾット 玄米ジューシー 玄米エスニックピラフ |
会社名 | 株式会社幸源 |
住所 | (本社)愛知県愛西市西保町西川原170-2 (沖縄本店)沖縄県那覇市宇栄原3-34-1 |
公式HP | https://kogen.site/index.html |
商品ページ | https://kogen.site/retort/index.html |
おしゃれ!プレゼントにもできる防災グッズ
展示会に出店していたブースの中から、防災グッズを紹介します。パッケージにもこだわった防災グッズがあり、プレゼントにもおすすめです!
【防災グッズ】ポータブル非常照明灯(UNIVIS Co., Ltd.)
こちらは韓国で開発された、ポータブル非常照明灯が展示されていました。GOOD DESIGN KOREAにも選ばれてる商品だけあって、とてもかわいいです。
カラーのラインナップは3種類です。
壁に取り付け台を設置し、手に取ると自動的に点灯します。デザインに拘り、ギフトにできる防災グッズとして開発されてます。停電になってもポータブル非常照明灯の場所がわかるように、蓄光ステッカーが貼ってあり、いざという時も簡単に場所を把握することができます。
商品名 | UNIVISポータブル緊急照明 |
会社名 | KOTRA TOKYO(大韓貿易投資振興公社) |
住所 | 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル9階 |
公式HP | http://www.kotra.or.jp/index.html |
商品ページ | https://www.univis.kr/ |
【防災グッズ】トイレットペーパー(有限会社 丸英製紙)
こちらはトイレットペーパーの防災グッズが展示されていました。
「トイレットペーパーが防災グッズ?」と思われると思いますが、長期保存するとカビが発生するそうで、アルミ蒸着真空包装したトイレットペーパーの製品です。通常のトイレットペーパーの4倍の長さの200m巻きで、1つあるだけでたくさん使用できます。
パッケージもかわいいので、プレゼントにも良いです。
商品名 | 10年保証 備蓄用トイレットペーパー LogLog |
会社名 | 有限会社丸英製紙 |
住所 | 高知県吾川郡いの町鹿敷523-2 |
公式HP | https://maruhide-paper.com/ |
商品ページ | https://maruhide-paper.com/novelty/loglog/ |
【防災グッズ】アクモキャンドル(アクモホールディングス株式会社)
こちらは、停電時の非常灯として使用できるアクモキャンドルという商品が展示されてました。
とてもコンパクトで手のひらに載せることができるサイズ感です。
この商品のポイントは、
- マグネシウム電池にLED電球を取り付けた小型ライト
- 少量の水(1〜2ml)に浸すだけで点灯
- 連続168時間(約1週間)の点灯
- 10年以上の長期保管可能
という点です。水やジュースでも点灯し、何もない場合は唾液をつけるだけでも点灯するそうなので、常備しておくと良いと思います。とても小さいのでリュックサックやハンドバックにもすんなり入るのがポイントです。お子さんおランドセルの中にいれておいても良いと思います。
商品名 | アクモキャンドル |
会社名 | アクモホールディングス株式会社 |
住所 | 東京都新宿区四谷三栄町6-17 パークサイド四谷1F |
公式HP | http://www.aqumo-holdings.com/ |
商品ページ | http://www.aqumo-holdings.com/product/ |
【防災グッズ】ポータブル電源(Yoshino Power)
こちらは世界初の個体電池を使用したポータブル電源です。Yoshinoとあるので、日本の企業かと思いますが、アメリカ カリフォルニアの企業で、2019年にノーベル化学賞を受賞した、吉野彰氏を尊敬し、Yoshinoという会社名にされたそうです。
従来のリチウムイオン電池は、外部からの衝撃があった場合、発火・爆発する可能性がありますが、個体電池の場合は、釘を打ち込んでも発火する恐れがないとのことです。
地震で家具が倒れてしまった場合の二次被害を防ぐために開発されたポータブル電源です。
商品名 | Solid-State Portable Power Station |
会社名 | Yoshino Power |
住所 | アメリカ カリフォルニア |
公式HP | https://yoshinopower.com/ |
商品ページ | https://yoshinopower.com/collections/portable-power-stations |
まとめ
会場にはたくさんの来場者が来ておられ、子供をつれた家族連れの来場者も多くみられました。
地震体験や消火活動が体験できる展示ブースなどもあり、多くの方で賑わってました。
外国の消防車なども展示されており、とても楽しく展示会のブースを回ることができました。
防災食、防災グッズのトレンドですが、より満足できるようなものになっています。
防災食
- よりおいしく
- より簡単に
- より経済的に
- より栄養がとれるように
- より満足できるように(精神面でも)
防災グッズ
- より安全に
- よりオシャレなデザインに(プレゼントとして相手に送ることができるように)
いずれも、防災関連の商品がより生活の中に浸透するように企業側が日々努力されていると感じることができました。ご家族、大切な方へ、何か防災グッズをプレゼントすることで、生活の中に防災意識を取り込むことができるかもしれませんね。