【橋マニア必見!】自然豊かな富山県にある名橋を紹介、橋の特徴や見どころも詳しく解説します。
富山湾を間近に見渡せる橋、虹色の架け橋と呼ばれる橋、紅葉とトロッコの絶景を望める橋など、富山には魅力的な橋がたくさんあります。お出かけや観光の参考にしてみてください。
富山の名橋5選
自然豊かな富山県は、地元の方のみならず、日本各地からの観光客が後をたちません。そんな魅力あふれる富山県には、歴史的な名橋が多くあります。
今回は、富山にある名橋の中から、特におすすめの5つを紹介します。
新湊大橋(しんみなとおおはし)
「新湊大橋」は、海王丸パークのすぐ隣にある日本海側最大の斜張橋です。斜張橋とは、主塔から複数のケーブルを斜めに張り、全体を支えている橋のことをいいます。新湊大橋では、2本の主塔と72本のケーブルが使われています。橋の全長は3.6kmもあるため、壮大な迫力を感じられるのも新湊大橋の魅力のひとつです。
新湊大橋は2層構造になっており、下層は歩行者通路、上層は車道として使われています。歩行者通路「あいの風プロムナード」は480mあり、無料で利用できる通路です。透明なアクリル板で覆われた通路からは、青くきらめく富山湾が広がっており、まさに“海上に浮かぶ空中歩廊”といえるでしょう。
歩行者通路は、5月から10月は6時〜21時、11月から4月は6時〜20時の時間帯で利用できます。歩行者通路は、耐風、耐震対策のほか、バリアフリーにも配慮されているため、誰でも安心して利用できます。
新湊大橋では日没〜22時の時間帯で、毎日ライトアップも行われています。遠くから海に光輝く橋を眺めるのはもちろん、白く光るロマンチックな橋をドライブするのもおすすめです。海王丸パークでは新湊大橋と同じく、日没から22時まで、海王丸のライトアップ・イルミネーションを実施しています。
新湊大橋と海王丸の、幻想的なコラボレーションは必見です。海王丸とともに、富山新港の新たなシンボルとして人々に愛されている新湊大橋。どのアングルから見ても迫力ある景色を、一度見に来てみてはいかがでしょうか。
場所 | 新湊大橋 |
住所 | 富山県射水市海王町~海竜町 |
アクセス | 【車】 北陸自動車道 小杉ICより約25分 能越自動車道 高岡ICより約30分 |
公式サイト | https://www.imizu-kanko.jp/special/shinminato_bridge/index.html |
問合せ先 | 0766-84-8292(富山新港管理局) |
利用時間 | 24時間利用可能 【歩行者通路「あいの風プロムナード」利用時間】 5月~10月:6:00~21:00 11月~4月:6:00~20:00 |
駐車場 | 東側の堀岡緑地:乗用車31台、身障者用2台、バス1台 西側の海岸緑地:乗用車約20台、バス約3台 |
神楽橋(かぐらばし)
射水市を流れる内川に架かる「神楽橋」。全長3.4kmの内川には14本もの橋があり、神楽橋は”魅力あるまちづくり事業”の一環として、1985年に建てられました。
神楽橋の魅力といえば、橋にはめ込まれたカラフルなステンドグラス。色鮮やかな輝きを放っている72枚のステンドグラスは、地元出身の工芸作家である大伴二三彌さんの作品です。一つひとつ見てみると、新湊市の木である松や、新湊市の花であるケイトウ、曳山の飾り車輪、チューリップなど、地元の魅力が沢山はめ込まれています。
神楽橋は、朝日や夕陽が差すとステンドガラスが反射して虹色になることから、別名「虹の架け橋」とも呼ばれています。夜は街灯の光に照らされた、ステンドグラスの色が川に映し出されて、日中とは違った幻想的な雰囲気を感じられるのも魅力的です。
“日本のベニス”とも言われている美しい内川と、虹色に彩られた神楽橋のコラボレーションをぜひ堪能してみてください。
場所 | 神楽橋 |
住所 | 富山県射水市放生津町~立町 |
アクセス | 【徒歩】万葉線 新町口より5分 【車】高岡北ICより20分 |
公式サイト | https://www.imizu-kanko.jp/sightseeing/300/ |
問合せ先 | 0766-84-4649(射水市観光協会) |
利用時間 | 24時間 |
比美乃江大橋(ひみのえおおはし)
「比美乃江大橋」は、”海と港と都市をつなぐ道”として、2000年に作られた斜張橋です。橋の長さは112m、塔の高さは51mもあり、上庄川の河口に堂々とたたずむ姿は迫力満点。
“比美乃江”という名称は、橋だけでなく小学校にも使われていますが、富山の地名ではありません。万葉集にて、この橋の付近を”比美の江”と詠まれていたことから名付けられたといわれています。
比美乃江大橋では、夜のライトアップも行われています。春・秋(日没〜21時まで)はホワイト、夏(日没〜22時まで)はライトブルー、冬(日没〜20時まで)はライトイエローと、季節によって橋のライトカラーが異なるのが特徴です。夜の比美乃江大橋は、日中と一味違う、ロマンチックな光景を堪能できることでしょう。
比美乃江大橋のほど近くには、全体で1km以上もある大型の比美乃江公園があります。公園のシンボルである大きな展望台から、比美乃江大橋の絶景を眺めるのもおすすめです。
場所 | 比美乃江大橋 |
住所 | 富山県氷見市北大町8-20 |
アクセス | 【車】能越自動車道 氷見ICより12分 |
問合せ先 | 0766-74-0949(富山県高岡土木センター氷見土木事務所) |
利用時間 | 24時間 |
駐車場 | 比美乃江公園内:北駐車場・中央駐車場・南駐車場に合計約100台 |
山彦橋(やまびこばし)
富山の観光名所である宇奈月温泉の近くにある赤い「山彦橋」。かつて、この橋では黒部峡谷鉄道トロッコ電車が走っていました。現在は整備され、新たに遊歩道として訪れる人々を魅了しています。
山彦橋にある”やまびこ遊歩道”は、黒部峡谷鉄道宇奈月駅からとちの湯までの約2.5km続く道です。道の途中には鉄橋やトンネルなどがあり、爽やかな風や水の音などの自然を楽しみながら散策できます。
山彦橋では、黒部峡谷に架かる鉄道橋”新山彦橋”と、その橋を駆け抜けるトロッコが見られるのがポイント。”山彦橋”は、橋を渡る列車の音がやまびことなって、温泉街に聞こえることから名づけられました。山彦橋や宇奈月温泉街に行った際には、トロッコ電車が通る音に耳をすましてみてください。
一年中景色が綺麗な山彦橋ですが、特に秋の紅葉シーズンがおすすめ。あたり一面が赤や黄色に染まった絶景と、黒部峡にまたぐ真紅の鉄橋は、思わず息を呑むほどの美しさです。
場所 | 山彦橋 ※旧山彦橋が現遊歩道、新山彦橋が現鉄道橋 |
住所 | 富山県黒部市宇奈月温泉 |
アクセス | 【車】北陸自動車道 黒部ICより約20分 【徒歩】宇奈月温泉駅より10分 |
公式サイト | https://www.kurobe-unazuki.jp/tourism/5696/ |
問合せ先 | 0765-62-1515(宇奈月温泉観光案内所) |
利用時間 | 日没まで見学可 |
定休日 | 冬季閉鎖(11月下旬~4月下旬) |
駐車場 | なし 有料で富山地鉄建設宇奈月駐車場利用可 |
伏木万葉大橋(ふしきまんようおおはし)
「伏木万葉大橋」は、2009年に完成した伏木と高岡の間に架かる橋です。橋の名称は、一般公募で集められた239件の中から選ばれました。橋の長さは610mあり、河川にかかる橋の中では県内一の長さを誇る橋といわれています。
橋には、奈良時代に伴家持が越中国の国司として赴任していた当時、橋の上からの風景を詠んだとされる歌の歌碑が設置されています。
橋の下に航路を確保するため、橋が高い位置に設置されているのも、伏木万葉大橋の特徴です。以前は、渡船で川を渡っていた地元の方々ですが、橋の完成とともに渡船は廃止され、伏木万葉大橋は、無くてはならない橋となっています。橋の上からは海や景色を望めるため、晴れた日には青空ときらめく富山湾が絶景です。
場所 | 伏木万葉大橋 |
住所 | 富山県射水市庄西町2-5 |
アクセス | 【徒歩】JR氷見線 伏木駅より5分 |
問合せ先 | 0766-44-0277(土木部伏木港事務所) |
利用時間 | 24時間 |
駐車場 | なし |
富山の名橋で絶景を堪能しよう
今回は、富山にある名橋を5つ紹介しました。富山には、魅力的な橋がたくさんあり、名橋巡りを目的で観光に来ても存分に楽しめます。
橋ごとで見どころや特徴が違うため、どの橋も見応えありです。また、同じ橋でも、時間帯や季節によって違った魅力を感じられます。お出かけや観光の際は、今回の記事を参考にしながら、富山にある名橋を堪能してください。