「みそ・蔵カフェ」は、富山県高岡市で140年以上つづく味噌・しょう油醸造「長谷川醸庫」が営むカフェです。
当時の姿を感じる重厚な蔵をモダンに改装した空間で、発酵調味料と高岡産の新鮮な野菜をぜいたくに使った料理やスイーツが楽しめます。
発酵の力で引き出される素材本来の“甘み”は、まさに無限大!?今も昔も、訪れる人をおいしい食と心地よい会話で癒やす「みそ・蔵カフェ」の魅力を紹介します!
「みそ・蔵カフェ」とは?

富山県高岡市。国道8号線「北島口」の交差点から一本入った旧北陸街道沿いにある「みそ・蔵カフェ」。
明治14年創業、味噌・しょう油醸造元「長谷川醸庫」の道具蔵を改装したカフェです。


日々の喧騒から離されるように、奥へと続く土間。まるで別世界へと導かれるようなワクワク感の先に、美しい庭があらわれます。

手入れのいき届いた庭の花木に季節を感じながら、いざ蔵の入口へ。

「みそ・蔵カフェ」では、味噌やしょう油、米酢や塩こうじなどの発酵調味料を使った、素材本来の旨みが引き立つ料理やオリジナルスイーツが味わえます。

発酵が織りなす絶品メニュー
甘みの種類が200通り!?の驚きランチ
「みそ・蔵カフェ」のランチメニューは月替わり。限定10食なので、予約を入れておくと安心です!

野菜や卵、お米などオール高岡産の新鮮な食材に、「長谷川醸庫」の発酵調味料をおしみなく使った料理を楽しめます。

この日のメインは「ポークソテー リヨン風」。お料理好きの店主・長谷川祐子さんがフランスの郷土料理をアレンジした一品です。
こんがり焼き色のついたポークの下には、ジャガイモとタマネギのソテーが控えています。

こうじかな?お味噌かな?芳醇な香りに誘われポークをひとくち。
甘い!そして、やわらかい!!
かむほどに旨みが広がり、なんとも言えないまろやかな香りが鼻を抜けていきます。
粒マスタードと合わせると、お肉の甘みがいっそう際立ち、どちらもおいしい!

塩こうじと甘口しょう油で味を整えた「ラタトゥイユ」には、トマトやナス、ズッキーニなど高岡で取れた野菜がたっぷり。そのどれもが、やっぱり甘いんです。

衝撃的だったのが、野菜の塩こうじ漬け。歯ごたえを楽しめるサイズにカットされたキュウリに、ニンジン。シャキ、パリっとみずみずしくて、お漬物なのに、とても甘い!
ついつい「甘い」ばかり並べてしまいましたが、驚くべきは、そのどれもが「違う甘さ」だということ。こんなにも甘みに種類があるなんて、本当にビックリです。
これはきっと、素材本来の持つ甘みを、最大限に引き出す発酵調味料のなせる技。となると、食材の数だけ“甘さの種類”があるのかもしれません。

「みそ・蔵カフェ」のランチには、もうひとつ、うれしい一皿がついてきます。月替わりの主菜や副菜とは別に提供される「だし巻き玉子とホウレンソウのお浸し」。
地元高岡の「ひかりがま農園」の玉子を使った、ぷるぷるのだし巻き玉子は、鰹と昆布で丁寧にとっただしに、塩こうじ、薄口しょうゆ、そしてほんの少しの砂糖で味付け。
じゅわりと口の中で重なりあう風味に、ここでも発酵食品の奥深さを感じます。
料理にほっこり、器にうっとり
「みそ・蔵カフェ」の魅力は、発酵食品のおいしさを堪能できるだけではありません。


改装前の道具蔵に収められていたという、京塗りの盆や輪島塗の椀、九谷焼などの器で料理が提供されます。どれも明治・大正時代から大切に使われてきたものばかりなんですよ。

料理のおいしさにほっこりしながら、食べ終わる頃には器の美しさに目を見張る。そんな五感で楽しむ、すてきな時間がここには流れています。
12年かわらぬ定番スイーツ
2014年のカフェオープン当初から愛され続ける、4種のオリジナルスイーツ。
もちろん、これら全てに「みそ・蔵カフェ」自家製の味噌やしょう油が使われており、それぞれに根強いファンが。

口の中でふんわりと溶けてなくなるシフォンケーキには、どこかはかなさを感じてしまうもの。しかし「味噌とココナッツの高岡シフォンケーキ」は、ひと味違います。
フワフワでありながらも、しっかりとした存在感。店主・祐子さんもお気に入りのスイーツなのだそうです。

しっとりとした生地からほんのりと香る、上品な味噌の豊潤さ。そこにシャリシャリとしたココナッツが絶妙なアクセントを加えます。
添えられたアーモンドサブレの厚みは、そのほとんどが、ぜいたくに使われたスライスアーモンドによるもの。味噌も卵も菜種油も高岡産にこだわった、満足度の高いケーキです。
見逃せない!期間限定スイーツ
定番スイーツに加えて、季節ごとに登場する「期間限定スイーツ」(各960円・税込)もオススメです!

お店に伺った日の期間限定スイーツは「バスク風塩麹チーズケーキ」。
甘さは控えめで、塩こうじがクリームチーズのリッチな口溶けと深い余韻を引き出しています。一度食べたら、とりこになるケーキです。

提供:みそ・蔵カフェ
夏に登場予定の冷たいデザート「みそカッサータ」。ラム酒に漬けたドライフルーツとクルミ、“特製みそビスキュイ”をたっぷりと混ぜ合わせたアイスケーキです。
しっとりとしたビスキュイとキャラメル。その隠し味に味噌を使用していて、コーヒーとの相性が、とてもいいそうです。

提供:みそ・蔵カフェ
「バスク風塩麹チーズケーキ」や「みそカッサータ」と並ぶ人気を誇るのが「タルトタタン風林檎ケーキ」。
香ばしくキャラメリゼした紅玉に味噌の風味を効かせた、こちらも甘さ控えめの一品です。

「期間限定スイーツ」は、使う素材や、数量にあわせて内容が変わっていくので、いつ、何が登場するかはカフェのInstagramで確かめてくださいね!
必然の登場だった!?「みそ・蔵カフェ」
カフェを始めた意外なきっかけ
「私、カフェをやろうなんて思ってなかったのよ」
カフェを始めたきっかけを伺ったら、祐子さんから意外な返事が返ってきました。

始まりは、建築士の方に醸造場の状態を見てもらった時のこと。隣接の道具蔵を目にしたプロの目が光ります。
「ここはカフェにするべきだ!」と祐子さんに猛アタック。蔵の趣やサイズ感に、それほどの魅力が隠れていたようです。

そんなプロの推しに背中をおされ、「みそ・蔵カフェ」が完成したのは祐子さんが還暦を迎えようという頃。
それまで専業主婦だった祐子さんは、コーヒーや紅茶の入れ方を習い、スイーツのレシピを整えて、カフェをオープンさせました。
時を経て、一周まわってお茶屋さんに

ゆったりと過ごせそうなグリーンの椅子が並ぶカウンター。実はこれ、建築士さんから「絶対にいらない」と言われたものだったそう。それでも、ひとりで来るお客さんのためにと、祐子さんが譲れなかった場所でした。
ここに座るお客さんとの会話が楽しいと話す祐子さん。こだわりの特等席では、お客さんとの温かい時間が生まれているようです。


そんなお店の歴史を紐解くと、おもしろいエピソードがもうひとつありました。明治の創業よりはるか前の江戸時代、この場所が「フジヤ」というお茶屋さんだったという事実。
かつて北陸街道を行き交った旅人と同様、私たちもまた食と祐子さんとの会話に癒される場所に集っています。「みそ・蔵カフェ」は、時が導いた必然の登場だったのかもしれません。
| 店名 | みそ・蔵カフェ |
| 住所 | 富山県高岡市和田16 |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/miso.kuracafe/ |
| 営業時間 | 【カフェ】10:30~16:00(LO15:30) 【ランチ】11:30~14:00(LO13:30) |
| 定休日 | 日・月・火曜日 |
| 駐車場 | 9台 |
| 問合せ先 | 0766-22-1022 |
| 予約可否 | 可(ランチのみ) |
| 決済方法 | 現金 |
| 座席数 | カウンター4席、テーブル10席 |