【OTENTO/富山市】自家栽培の米と野菜が自慢の農家カフェ

  • 公開日:

富山市の県道・富山小杉線沿い、富山市の久郷地区にレンガ色のかわいい農家カフェ「OTENTO」があります。

自家栽培のお米と野菜をたっぷり使ったランチメニューを楽しめるほか、週末には「OTENTO 夜喫茶」がオープンするユニークなカフェ。

家族愛がギュッと詰まったセルフリノベーションの店内は必見です。太陽の恵みをたっぷりうけた、ほっこり温まる農家ごはんを紹介します!

農家カフェ「OTENTO(おてんと)」とは?

富山市の中心市街地から、車で約10分。富山小杉線沿い、富山市久郷の信号そばにあるレンガ色のかわいい建物が、2025年8月にオープンした農家カフェ「OTENTO」です。

OTENTO外観

OTENTO外観

店名の「OTENTO」は、太陽を意味する「お天道さま」から名付けたもの。

「家の中で、母は明るく元気で太陽のような存在ですよね。お母さんがニコニコしていたら、家族も笑顔になる。店もそうでありたい」

そう話す店主の高松梓(たかまつあずさ)さん自身も、3人のお子さんを育てる現役ママさん。「OTENTO」に来たらパワーチャージできるような、そして、お天道さまのように明るく温かな店にしたいという思いを、店名に込めたそうです。

店主の高松 梓さん

農家のお嫁さんでもある梓さん。「OTENTO」では、ご主人の実家で作られる、太陽の恵みたっぷりのお米と野菜を使った“農家のほっこりごはん”を提供しています。

ごはんがすすむ!「OTENTO」のお野菜メニュー

①野菜のおかずがいっぱい!「OTENTOランチ」

「OTENTOランチ」1,380円(税込)

週替わりのメインに副菜の小鉢が4品、これにお味噌汁がつく「OTENTOランチ」が大人気。家でつくる副菜は2品が限界と思っている私にとって、小鉢4品とは、かなりテンションが上がります!

この日の主菜は、揚げたてサックリ、柔らか鶏むね肉のチキンカツ。

小鉢を飾るのは「ピーマンと竹輪、コンニャクのきんぴら」に、今年豊作だったという、こっくり甘い「カボチャのサラダ」。旨みのつまった「ひじきの煮物」と今シーズンラストのシャキシャキ食感「ペペロンいんげん」。

「ペペロンいんげん」

やはり鮮度のいい野菜は、香りの立ちかた、みずみずしさが全然、違います!農家カフェならではの、ぜいたくな味わい。

ちなみに、この日のメニューで購入した野菜は、チキンカツに添えるキャベツだけだったそうですよ。

自家栽培コシヒカリ カブの葉味噌炒めをのせて

どの小鉢も、それぞれの野菜の風味を生かした絶妙な味加減なので、とにかくごはんが進みます。

自家栽培のコシヒカリが、茶碗にてんこ盛りで出てくるのですが、ペロリと食べられます。が、安心してください。なんと、ごはんが「おかわり無料」!

いいんですか!?このご時世に…

「ここは農家カフェですからね!おいしいお米を、たっぷり食べてもらいたい」

彩りや食感、味付けがバランスよく整うようにと心がけて、野菜のおかずを決めているそうですが。毎度、4品を考えるのって大変じゃないかなぁと秘訣を聞くと…

「私、一人暮らしをしていた10年間は、コンビニで買ったものとお菓子しか食べてなかったのね」と、まさかの衝撃発言。

農家に嫁いだのを機に、豊富な野菜に囲まれる環境へと一変。野菜を傷ませてはもったいない!やがて始まった子育てのなかで、今度はどうやって子ども達に野菜を食べさせようかと、試行錯誤する生活に…。

“今ある野菜を見て、レシピを考える”は、梓さんが主婦としてつちかったノウハウの賜物でした。

②ガツンと丼もの「気まぐれセット」

最近、ぐいぐい注文が増えているという「気まぐれセット」は、丼ものがメイン。新米の季節にうれしい、お米をたっぷり食べられるメニューで、小鉢とスープがセットになっています。

「気まぐれセット~ジャンバラヤ BBQチキン添え~」1,380円(税込)  提供:OTENTO

「ジャンバラヤ BBQチキン添え」は、スパイシーなジャンバラヤに、BBQソースをまとった香ばしいグリルチキンがドドンとのった一品。

学生時代に、初めて食べた時の感動が忘れられないという、梓さんの青春の味を再現したもので、当時を知る友人から「再現率高し!」と高評価だそうです。

「気まぐれセット~和風ねぎキーマ~」1,380円(税込)  提供:OTENTO

こちらは、お子さん達が大好きな“高松家のキーマカレー”「和風ねぎキーマ」。和風だしを使い辛さをおさえたカレーは、ルーにもトッピングにも自家栽培のネギが入っています。

トロリと温玉をくずして一緒に食べるのがオススメです。

香ばしく焼いた鶏肉とネギに甘辛いタレをかけて温玉をのせた「温玉のせ焼き鳥丼」や、レモンを効かせたさっぱり仕上げの「ねぎ塩豚丼」。ゴロゴロ肉がボリューミーな「ルーロー飯」などなど、レパートリーも豊富です。

「気まぐれセット」は、ごはんが大盛り無料なのも、うれしいところ。多彩な丼が、気まぐれに登場するので、いつ、どの丼に出会えるか!?という楽しみもありますよ。

③農家カフェのデザート

「キャロットケーキ」  提供:OTENTO

自家栽培のニンジンを使い、デーツやレーズン、くるみの食感を楽しめる「キャロットケーキ」。

スパイスは控えめで、クリームチーズのフロスティングはとっても爽やか。キャロットケーキを食べたことのない方にも、オススメのスイーツです。

「抹茶のバスクチーズケーキ」  提供:OTENTO

「抹茶のバスクチーズケーキ」は、抹茶の味がしっかりと感じられる、クリーミーでなめらかなくちどけ。このほか、程よいサイズで人気の「フレンチトースト バニラアイス添え」もあります。

ボリューム満点な「OTENTO」のランチですが、おかずが野菜中心ということも手伝って、食後にデザートとドリンクのセット(ランチ+580円(税込))を注文するお客さんも多いそうです!

こっちが本命だった!?「OTENTO 夜喫茶」

子育ての真っ只中、家にこもりがちになったという梓さん。自分が外に出られないなら、友人たちを家に招いたらいい!と、発想を転換したそう。

手作り料理で“おもてなし”するなかで、いつしか“人を楽しませたい!みんながワイワイ集える場所をつくりたい!”という夢を持つように。そして“おもてなし”の舞台「OTENTO」を実現させたのでした。

「でも私、もともとはカラオケ喫茶をやりたかったの」

提供:OTENTO

カフェとランチタイム営業の「OTENTO」オープンから、約1か月後。満を持して、週末の夜に開店する、農家の嫁の気ままな「OTENTO 夜喫茶」をスタートさせました。

一品料理と、梓さんの“楽しいおもてなし”がコンセプトの夜喫茶は、もちろんカラオケも完備されていますよ。

夜喫茶のオープンから、まだ間もないのですが、既にご近所の常連さんがいるそうです。

提供:OTENTO

本職の人がうなった!ご主人によるDIY

「OTENTO」に来て驚くのは、ボリューム満点な野菜料理だけではありません。梓さんの夫・哲也さんによる、古民家セルフリノベーションの内装にも大注目です。

店内2F

「OTENTO」の開業に際し「これまで家事や子育てを頑張り、僕を支えてくれたので、今度は自分の夢に向かって進んでいくことを応援したい」と思った哲也さん。

改装に5年くらいかかるのでは?との当初の予想をはるかに超え、約2年で完成させました。

カウンターを塗装中の哲也さん

カウンター越しに腕をふるう梓さん

コンクリート調に塗られたスタイリッシュなカウンターは、「OTENTO」の顔。また、洗面台のタイルや、壁の塗装などを見た本職の人が、その出来栄えにうなったそうですよ。

私が注目したのは、玄関ドアの装飾です。もちろん、こちらも哲也さんの手作り。

輪切りにされた太さの違う丸太を並べて、外からは「太陽」を、店内からは「月」をイメージした模様になっているんです。来店の際は、ぜひチェックしてみてくださいね!

この先、30年続く店に

今、「OTENTO」に立っている時が一番楽しい!と話す梓さん。

一見、営業してる?していない!?よく分からないけど、なんだかずっとある不思議な店は、必ずどの地域にも一つはあるもの。

そんな地元に長く愛される店を目指して、梓さんは、この先30年は「OTENTO」を続けたいそうです。

太陽の恵みがたっぷりの農家ごはんと、おひさまのような笑顔の梓さんに会いに、あたたかな空間の「OTENTO」へ、みなさんも足を運んでみませんか?

店名OTENTO
住所富山県富山市久郷5-1
公式Instagramhttps://www.instagram.com/otento_qgo/
営業時間ランチ(月・水・木)10:00~16:30   
※ランチの提供は10:30~   
※月曜不定休あり Instagramで確認ください
夜喫茶(金・土)18:30~23:00
定休日日・火曜日
駐車場8台 
※1グループ1台の乗り合わせをお願いします
問合せ先076-413-8240
予約可否
決済方法現金、PayPay
座席数1F テーブル6席、カウンター5席
2F テーブル14席、カウンター6席

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
ちあき

ちあき

食べる専門!富山県産・野菜ソムリエです♪

消化力の衰えに抗いながら…、富山の美味しいものを探しに西へ東へ。 『おもしろ・おいしく・ためになる』をテーマに野菜活動に励む 食べる専門の野菜ソムリエです♪

  1. 【OTENTO/富山市】自家栽培の米と野菜が自慢の農家カフェ

  2. 【黒瀬谷特集】つながる!楽しむ!「きらり倶楽部」サポーター募集

  3. 【黒瀬谷特集④】かつての盆栽少年がキラリ、黒瀬谷に導かれた大島 晃さん

RELATED ~関連記事~

PAGE TOP