【人手間料理こあき カフェあかまる店】野菜ソムリエが作る丁寧でやさしい“ひとてま料理”

  • 更新日:

人手間料理こあき カフェあかまる店」とは?

外観

富山県高岡市の街なかから、高岡市福岡町の赤丸地区へ移転して3年半。「人手間料理こあき カフェあかまる店」は、築100年の古民家で営む、隠れ家的なカフェです。

街なか時代からの人気メニューをはじめ、多彩な副菜が魅力のランチやビリヤニ、大人向けの自家製スイーツなど、さまざまな味わいを楽しめます。

“人手間(ひとてま)”とは、手をかけて料理を作るのが好きな店主の青木亜希子さんを見て、友人が作った言葉だそうです。

例えば、カボチャの煮物。一度必ず下茹でし、その湯を捨てることで、ウリ科特有の青みのある香りを消しています。これは、ウリ科の野菜が苦手という店主ならではの“ひとてま”。

こうした工夫やアイディアがつまった惣菜の数々は、お客さんから作り方をたずねられることも多く、レシピを公開して、その声に応えているそうです。

「人手間料理こあき カフェあかまる店」の“ひとてま”なメニュー

①メインを囲む多彩な副菜に注目!「人手間ランチ」

「人手間ランチ」1,300円(税込)

訪れたお客さんが、まず注文するという「人手間ランチ」。メインのおかずを真ん中に、およそ9種類の副菜がぐるりと囲みます。

少しづつのお惣菜は、「苦手な野菜でも一口くらいなら食べていただけるのでは?」という青木さんのやさしさから。週替わりのメインは鶏肉料理が中心ですが、肉が苦手な人のために、魚料理も用意されていますよ。

「ナスの揚げ浸し」や「具沢山のオムレツ」、「モヤシとキャベツのスパイス炒め」などなど。和風、洋風、エスニックと、こんなにたくさんのお惣菜があると、どこから食べたらいいのか迷っちゃう!

ここは、メインの肉料理から…

ホロホロとほどける鶏モモ肉は、自家製の大葉味噌で炒めたもの。甘辛く、大葉の風味豊かな鶏肉は、ご飯がすすみます。

シャキっと歯切れのいいレンコンは、さっぱりとした味わい。さわやかな酸味とともにやってくるスパイシーな香りの正体は八角。レンコンの酢漬けに八角を持ってくるなんて、驚きです!

香辛料の斬新な組み合わせでいうと「モヤシとキャベツのスパイス炒め」にはターメリックとクミンが使われています。

「モヤシとキャベツのスパイス炒め」(上)と「ゴーヤの佃煮」(下)

お家でも真似できないかな~と、青木さんに質問していたら、「焼きレンコンの酢漬け」と鰹節が香る甘じょっぱい「ゴーヤの佃煮」は、レシピを聞かれるお惣菜2トップだと教えてくれました。

「人手間ランチ」には、季節の小鉢とサラダが付きます。この日の小鉢は手作りのトコロテン。天草から作るトコロテンは、寒天のような弾力で磯がほのかに香ります。

サラダには、フリルが可愛いサツマイモがトッピング。スライスして素揚げたもので、こちらも青木さんの手作りです。パリパリとこれだけで食べてしまいそうになるのですが、ぜひ生野菜と一緒に食べて欲しい一品です。

あっさり薄味なのに、なんだか深い。具の大根はシャキシャキしているのに、火はちゃんと通っている。

これは、食材の良さからか?はたまた使っている包丁がいいからか!?私が最も聞いてみたいと思ったのが「人手間料理こあき カフェあかまる店」のお味噌汁でした。

使う具材は大根とワカメとエノキ、そしてネギ。鰹、昆布、干し椎茸からしっかりダシを取ったあと、出し汁の中で、弱火でじっくりゆっくり具材の旨みを引き出しているそうです。

「味噌の味がするって感じたら、それはもう味噌を入れすぎてるって思うくらいなの」と青木さん。どうりで、こうした“ひとてま”が、奥深くてふくよかな味噌汁を作り出しているのでした。

②自家製の粗びき牛タン100%「牛タンのハンバーグランチ」

「牛タンのハンバーグランチ」1,800円(税込) 提供:人手間料理こあき

肉の食感が残るようにと、牛タンを粗目にひいたハンバーグ。その重量、なんと200グラム!それでも、あともう少し食べたい!というお客さんの要望に応えて、ランチを注文の方に単品(950円・税込)でも提供しています。

自家製ハンバーグソースをまとった牛タンハンバーグにも、たっぷりの副菜が彩りよく添えられますよ。

③街なか時代から大人気!「ポークコンフィランチ」

「ポークコンフィランチ」1,800円(税込) 提供:人手間料理こあき

お店が、高岡市の街なかにあった時から好評だった「ポークコンフィ」。ハーブ塩とガーリックで24時間漬け込んだ豚肉を、ラードでじっくり3時間煮込んだもので、箸でホロリと崩せる柔らかさ。

提供:人手間料理こあき

以前、使っていた豚バラ肉を、脂身の少ない部位に変えたことで、女性からの注文が一気に増えた人気メニューです。

④店長がハマった辛くない「ビリヤニランチ」

「ビリヤニランチ」1,600円  提供:人手間料理こあき

「人手間料理こあき カフェあかまる店」のビリヤニは、青木さんが“ビリヤニ師匠”と仰ぎ、足繁く通う射水市はインド・パキスタン料理「アルバラカ」のオーナーシェフ直伝のもの。

誰でも親しめるようにと辛さを抑えた「ビリヤニランチ」には、カレーや野菜をヨーグルトで和えたスパイシーなサラダのライタが添えられます。

⑤ここにしかない!大人の“スパイススイーツ”

「甘酒マサラサンデー」650円(税込) 提供:人手間料理こあき

一番人気のスイーツは、手作りの甘酒にスパイスを配合したオリジナルソースが絶品の「甘酒マサラサンデー」。

プチプチとした麹と鼻をくすぐるスパイスの香り、ソフトクリームがこんなにも合うなんて!と感動必至のデザートです。

このほか、梅やジンジャー、レモンなど自家製シロップを使う、ここにしかない「おとなのサンデー」を楽しむことができますよ。

築100年の古民家でゆったり静かに

提供:人手間料理こあき
花嫁のれん

玄関に入ってすぐに目に留まるのは、シンボリックに掛けられた美しい花嫁のれん。

以前の家主の持ち物で、カフェに来た人たちを華やかに迎え入れてくれます。

店内

築100年の古民家を一部改装した店内は、テーブルあり、お座敷ありと、重厚に輝く梁のもと、お好みの場所でゆったりと過ごすことができます。

店内

おひとり様の若い女性から、おしゃべりを楽しみたいグループ客、赤ちゃん連れのファミリーに「野菜を食べたいから来た」と話す男性の常連客まで、幅広い年代の方が訪れるそうです。

目指すのは“誰かの居場所”

店主の青木亜希子さん

実は、野菜ソムリエ仲間でもある青木さん。10年程前に“お店を持ちたい”という話を聞いていたんです!その後、高岡市のビジネス街に最初のお店を開き、夢を実現させている様子を、私はまぶしく拝見しておりました。

“お店を持つ”を叶えた青木さんの次なる夢は、“誰かのための居場所”づくり。

その日のために、誰もを迎え入れてくれるような懐の深い古民家で、日々おいしい“ひとてま料理”を提供しています。

店名人手間料理 こあき カフェあかまる店
住所富山県高岡市福岡町赤丸657
公式サイトhttps://koaki.info/
公式Instagramhttps://www.instagram.com/hitotemakoaki/
営業時間ランチ 11: 00~14:00
カフェ 14:00~16:30 (LO16:00)
定休日水・木曜日
駐車場7台
問合せ先080-5784-2833
予約可否
決済方法現金、Paypay
座席数カウンター4席・テーブル15席・座敷4席
  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
ちあき

ちあき

食べる専門!富山県産・野菜ソムリエです♪

消化力の衰えに抗いながら…、富山の美味しいものを探しに西へ東へ。 『おもしろ・おいしく・ためになる』をテーマに野菜活動に励む 食べる専門の野菜ソムリエです♪

  1. 【人手間料理こあき カフェあかまる店】野菜ソムリエが作る丁寧でやさしい“ひとてま料理”

  2. 【黒瀬谷特集③】未来へのバトンがキラリ、“じっくりアクティブ”な宮田好一さん

  3. 【黒瀬谷特集②】“野菜戦略”がキラリ、喜ぶ顔が“お楽しみ”の村杉義弘さん

RELATED ~関連記事~

PAGE TOP