富山の五箇山豆腐とは?歴史と製法、現地の名店を紹介

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五箇山豆腐とは?

引用:https://nekonokura.com/archives/products/heiketofu

五箇山豆腐とは、富山県南砺市の五箇山地域で受け継がれてきた伝統的な豆腐です。一般的な豆腐よりも水分をしっかり抜いて作られるため堅く、ずっしりした重みと形がくずれにくいところが特徴です。

見た目は一般的な豆腐と大きく変わりませんが、箸を入れたときの感触や、口に入れたときの密度の違いに驚く方も多いでしょう。身がしっかり詰まっていて弾力があるため、ひと口でも食べごたえを感じやすく、古くから郷土の味として親しまれてきました。

五箇山豆腐は、縄で縛っても崩れにくいといわれるほどの堅さが大きな特徴です。やわらかく口の中でほどける豆腐とは異なり、噛むほどに大豆の風味をじっくり感じられます。

水分が少なく形がくずれにくいため、冷やして味わうだけでなく、焼き豆腐や煮物、揚げ物などにも向いています。食卓に並べたときに”副菜の豆腐”で終わらず、一品料理として印象に残りやすいところも、五箇山豆腐ならではの特徴といえるでしょう。

五箇山豆腐の歴史

五箇山豆腐は、五箇山の自然や暮らしの中で受け継がれてきた郷土食です。雪深い五箇山では、かつて厳しい冬を越すための貴重な保存食として親しまれてきました。

五箇山は、富山県南西部の山あいに広がる地域で、庄川沿いに集落が点在しています。相倉集落と菅沼集落は、白川郷とともに1995年にユネスコ世界遺産へ登録され、合掌造りの美しい景観とあわせて地域の文化が今も大切に守られています。

豆腐はもともと奈良時代に中国から伝わったといわれており、当初は現在のようなやわらかい豆腐ではなく、水分が少なく堅いタイプだったといわれています。五箇山豆腐は、こうした古い豆腐づくりの面影を感じられる食文化のひとつです。

五箇山では、堅豆腐の製法を今も大切に受け継ぎながら、五箇山豆腐の味を守り続けています。

五箇山豆腐の一般的な作り方

五箇山では、地元の大豆や湧き水を使い、素材そのもののおいしさを引き出す豆腐づくりが受け継がれてきました。五箇山豆腐づくりに使う材料は、一般的に大豆、水、にがりなどシンプルなものが基本です。

まずは、大豆を水に浸してやわらかくし、すりつぶしてから煮て豆乳を作ります。そこへにがりを加えると、豆乳がゆっくり固まり、豆腐のもとができあがります。

五箇山豆腐らしさが出るのは、そのあとの工程です。一般的な豆腐よりも時間をかけて重石をのせ、水分をしっかり抜いていくため、ぎゅっと詰まった堅めの食感に仕上がります。そのため、煮ても崩れにくく、大豆の風味をしっかり味わえるのが特徴です。

五箇山豆腐は材料がシンプルだからこそ、豆乳の濃さや温度、にがりの加減にこだわって一つ一つ丁寧に作り上げます。

五箇山豆腐のおいしい食べ方

五箇山豆腐はやわらかな豆腐とは違い、噛むほどに大豆の風味が広がるため、シンプルな食べ方でもおいしさが伝わります。崩れにくさを生かせるので、刺身から焼き物、煮物、揚げ物まで、さまざまな楽しみ方ができる郷土食です。

刺身

五箇山豆腐の素材そのものを楽しみたい方は、火を通さずに楽しむ刺身がおすすめです。

五箇山豆腐はしっかりとした食感が特徴で、ひと口食べると、弾力や重みのある食感が楽しめます。昔はわら縄で縛って運んだといわれるほど堅く、刺身で味わうと、その個性がよりわかりやすく感じられるでしょう。

火を通さないぶん、大豆の風味をまっすぐ味わいやすいのも魅力です。まずはそのまま味わってみて、好みで少ししょうゆを添えると、五箇山豆腐ならではの素朴なおいしさをより楽しめます。

ステーキ

五箇山豆腐で満足感を感じたい方は、じっくり焼いてステーキにするのもおすすめです。

五箇山豆腐は水分が少なく身がしっかりしているため、表面にこんがりと焼き色をつけやすく、中にはほどよい食感が残ります。外は香ばしく、中はぎゅっと詰まったような食べごたえがあり、豆腐ならではのやさしさと満足感の両方を楽しめるでしょう。

焼くことで、大豆の甘みやうまみが一層引き立つのも魅力です。いつもの豆腐料理とは少し違う、食べごたえのある一皿として楽しめます。

煮る・揚げる

煮物や揚げ物に向いているところも、五箇山豆腐の強みです。

だしで煮ればやさしい味わいがしみ込み、揚げれば香ばしさが加わって、また違ったおいしさに出会えます。揚げ出しや田楽など、温かい料理にしても五箇山豆腐ならではの風味を楽しめます。

五箇山豆腐は、だしやたれを合わせても大豆の風味がきちんと感じられるのもうれしいところです。料理の味になじみながらも豆腐そのもののおいしさが残るため、普段のおかずとしても取り入れやすいでしょう。

富山にある五箇山豆腐を購入できる名店

富山には、絶品の五箇山豆腐を購入できる名店がたくさんあります。中でも人気のお店を紹介します。

1.とうふ工房 喜平商店

引用:https://www.kihei-shouten.com/product.html

100年以上の歴史がある「喜平商店」は、五箇山の昔ながらの豆腐文化にふれたい方にぴったりのお店です。

自宅でも五箇山の味を楽しみたい方には、全国発送に対応している「五箇山とうふ」や「五箇山あつあげ」がおすすめです。五箇山あつあげは一枚一枚じっくり手作業で揚げた店のおすすめ商品で、食卓用にも贈り物にも選びやすいでしょう。

店頭を訪れたときにぜひ味わっていただきたいのが、新鮮な豆乳で作る「五箇山とうふ豆乳ソフトクリーム」や、絞りたてのおいしさを味わえる「飲む豆乳」です。新鮮さが感じられる濃い味わいを、ぜひその場で楽しんでみてください。

住所富山県南砺市上梨608
公式サイトhttps://www.kihei-shouten.com/
営業時間7:00~17:00
定休日不定休
駐車場あり(約3台)
問合せ先0763-66-2234

2.ねこのくら工房

引用:https://nekonokura.com/archives/products/heiketofu

「ねこのくら工房」は、地元の大豆を厳選し、消泡剤を使わない自然な製法で五箇山豆腐を作っています。

看板商品の「平家とうふ」は、お店を代表する人気商品です。素材の持ち味を生かしながら、ひとつひとつ丁寧に作られており、五箇山豆腐ならではの味わいをじっくり感じたい方に向いています。

あわせて注目したいのが「五箇山平家漬」です。熟成された酒粕で漬け込んだ「大吟醸」、熟成味噌で仕上げた「豆腐の味噌漬け」、ゆず味噌で漬け込んだ「ゆず味噌漬け」など、ここでしか味わえない豆腐の新しい楽しみ方に出会えます。豆腐をそのまま楽しむだけでなく、ひと手間加えた奥深い味わいを楽しみたい方にぴったりです。

ほかにも、なたね油を使った可愛らしいねこ型厚揚げ「ニャンニャンいなり」もあり、おみやげ選びの楽しさも感じられるでしょう。

住所富山県南砺市下梨2074
公式サイトhttps://nekonokura.com/
営業時間9:00〜17:00
定休日1/1(夏期・冬期休暇、臨時休業あり)
駐車場あり
問合せ先0763-66-2678

3.山本屋豆腐店

「山本屋豆腐店」は、五箇山豆腐の定番を味わいたい方におすすめのお店です。

伝統的な堅い五箇山豆腐に加え、風味豊かなやわらかめの豆腐もあり、五箇山豆腐そのもののおいしさを楽しめます。主な取扱商品は、昔ながらの五箇山豆腐と厚揚げです。

地域で親しまれてきた五箇山らしい素朴な味を求める方は、ぜひ立ち寄ってみてください。

住所富山県南砺市皆葎779 
公式サイトhttps://gokayama-info.jp/archives/110
営業時間7:00~売り切れまで
定休日不定休
駐車場あり
問合せ先0763-67-3171

富山に来たら一度は味わいたい五箇山豆腐

五箇山豆腐は、富山県南砺市の山あいに広がる五箇山地域で、長く受け継がれてきた郷土食です。

水分をしっかり抜いて仕上げる堅豆腐ならではの食感と、噛むほどに広がる大豆の風味が特徴で、昔ながらの製法とともに今も作り続けられています。

刺身としてシンプルに味わう食べ方から、香ばしいステーキ、だしの味が染み込む煮物や揚げ物まで、五箇山豆腐はさまざまな料理で楽しめるところも魅力です。

観光で訪れた際は、五箇山の景色や歴史とともに、地域の食文化として受け継がれてきた五箇山豆腐をぜひ味わってみてはいかがでしょうか?

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トイエバ編集部

トイエバ編集部

様々な富山の情報をお届けするトイエバ編集部です!

地域情報メディア、toiebaでは「グルメ」「住宅」「防災」「ペット」「観光」をテーマに、富山を知り尽くした地元のライターや防災に関する専門家、ただただペットを溺愛する飼い主など、多様なライターが集まるtoiebaが楽しくにぎやかに、そしてためになる情報をお伝えしていきます。

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