「Kitchen Olive」は、富山県氷見市の田園地帯にある自然派レストラン。
豊かな土壌で育てられた“氷見ベジ野菜”をたっぷり味わえると評判で、平日・休日を問わず、お一人さまからグループ連れまで多くのお客さんでにぎわっています。
驚くのは、その氷見ベジ野菜の味わい深さ。口に運べば自然と笑みがこぼれてしまう、シェフの思いが込められた料理と活動について、野菜ソムリエの私が紹介します!
「Kitchen Olive(キッチン オリーブ)」とは?

国道160号線・朝日丘の交差点を十二町潟水郷公園の方へ。
「Kitchen Olive」は、のどかな田園地帯にある“氷見ベジ野菜の無添加レストラン”です。

実り豊かな里山と海に囲まれた氷見で、土づくりや種選びからこだわり、肥料や農薬を使わずに育てられた“氷見ベジ野菜”。
「Kitchen Olive」を営む梶シェフは、「氷見ベジオーガニックの会」の会長も務めています。
その自然菜園で育った大地の恵みたっぷりの野菜を使い、化学調味料や保存料に頼らない、素材本来の滋味あふれる一皿を提供しています。

「Kitchen Olive」のはじまりは、45年前。氷見市丸の内で、カフェと洋食の店「サウンドピット」としてスタートを切り、2度目の移転時にイタリアンスタイルへ。
2004年からは氷見市十二町に場所を移し、現在の「Kitchen Olive」として歩み続けています。

平和を象徴する“オリーブ”ですが、その店名には素敵な秘密があります。
アルファベットのつづりに、みんなで「円(O)くつながって、共に生きる(live)」という願いを込めたそうです。


「Kitchen Olive」の自然のチカラを味わうメニュー
「Kitchen Olive」のランチは、人気の「オリーブランチ」や「パスタランチ」のほか、「ベジスープランチ」や「なつかしいナポリタン」、「氷見牛ハンバーグ定食」などメニューが豊富。

旬の素材に合わせて、メインが月替わりで楽しめる「オリーブランチ」や、月2回内容が替わる「パスタランチ」の詳細は、店内の黒板でぜひチェックしてみてくださいね!

①看板メニュー!「オリーブランチ」

「Kitchien Olive」を訪れた人がまず注文するのが、看板メニューの「オリーブランチ」。
4~5種類の“氷見ベジ野菜”を贅沢に使った「旬のアンティパスト」からスタートします。

氷見ベジ野菜のおいしさは、口に運んで三回もかめば、すぐに分かります。口いっぱいに広がる香りの高さ、濃密な甘み、そして野菜本来の個性。そこには雑味が全くありません。


シャキシャキとした歯ごたえの「ヤーコンのきんぴら」に、淡い酸味が心地よい「ニンジンラぺ」。そこに添えられている、メープルシロップで煮た甘酸っぱい「皮つき氷見リンゴ」。
さらに、塩麹でしっとりと炊き上げた紫いもや、素材の密度の濃さを感じる「ポテトサラダ」が並びます。最小限の味付けだからこそ引き出される、野菜の奥深い味わいに、感動します。

この日のリーフサラダは2種類のレタス。ドレッシングをさりげなくまとった葉は、品種の違いがはっきりと感じられるほどです。
ビーツや大根とともに、お酢と塩で炒った「おからのサラダ」がやわらかいアクセントになっています。

冬には煮込み料理が多く登場するというメインディッシュ。この日は、ほっこりあたたまる「ポトフ」でした。

一週間、塩水に漬けて熟成させた富山県産の牛・豚肉を、季節の氷見ベジ野菜とともに煮込むこと2~3時間。調味料は肉を漬けた塩味と、香りつけの自家製ハーブのみ。
肉のだしと野菜の旨みが溶け出したスープは、驚くほどやわらかく、まろやかな味わいに、思わず顔がほころんでしまいます。

「Kitchen Olive」の自慢は、野菜だけではありません。
つややかな白米は、氷見市の山手にある契約農家さんの“はさかけ米”。刈り取った稲を太陽の光と風でゆっくりと乾燥させているため、甘みと旨みがギュッと凝縮されているのが特徴です。
まさに「お米をおかずに、お米が食べられる」ほどのおいしさ。氷見ベジ野菜と一緒に食べれば最強の組み合わせです!
その味わいは、特に県外からのお客さんに絶賛されることが多いのだそう。ランチでは、パンをこちらのライスに変更することも可能です。
②氷見の風土がつまった「パスタランチ」
2週間に一度のペースで新しいメニューに変わるランチのパスタ。

氷見漁港であがった魚や、最旬の氷見ベジ野菜にあわせて、オイルやトマト、クリームなどベースのソースを使い分け、一番喜んでもらえる一皿を考えているそうです。

脂ののったイワシを塩と米ぬかで長期間乳酸発酵させた“こんかいわし”は氷見の伝統的な発酵保存食。旬の氷見ベジ野菜と“こんかいわし”のコラボを楽しむパスタも人気です。
③ニューフェイス!季節の野菜あんスイーツ
「Kitchen Olive」のスイーツは梶シェフの奥様、明美さんの担当。2025年・秋から登場した「米粉 畑ロール」は“野菜あん”を楽しむスイーツです。
国産米粉100%のもっちりとした生地は、甜菜(てんさい)糖のやわらかな甘さが特徴。野菜あんに使う野菜も、もちろん氷見ベジ野菜です。

「紅はるか」のあんには、メープルシロップでソテーした刻み「氷見リンゴ」が。
「ふくむらさき」のあんには、幻の果実として知られる徳島県産の柑橘「ゆこう(柚香)」の酵素シロップ煮が入っていて、彩りの美しさや食感、やさしい自然の甘さを楽しめるロールケーキです。

このあと、野菜あんには旬をむかえるニンジンや菊芋などを使う予定だそうです。
④38年続くロングセラー・スイーツ

「イタリアンなのに、白玉あんみつですか!?」と、思わず聞き返してしまったこちらのデザート。
実は38年前に登場した「サウンドピット」時代から親しまれている看板スイーツで、お客さんからの熱いリクエストが絶えず、イタリアンの店になってからも提供し続けているのだそうです。
もちろん白玉もあんこも自家製。そこに季節の果物がたっぷり5種類ほど入った、歴史あるロングセラースイーツです。
毎週通いたい!「金曜夕市」
「Kitchen Olive」のInstagramに毎週更新される「金曜夕市」の案内。実は、気になっていたんです!

“みんなのごはんつくります” “少し息抜きしたい週末に”と、なんとも心くすぐる言葉とともに、おいしそうなお惣菜やスイーツ、氷見ベジ野菜など、常時10種類ほどの品々が並びます。




「安心できる手作りのお惣菜を食べてもらいたくてね」と穏やかに語る梶シェフ。
金曜夕市がはじまっておよそ3年。若い世代から年配の方まで幅広い層に愛される週末のお楽しみとして、たくさんのリピーターが訪れているそうですよ。
力強い野菜の魅力を未来へつなぐ

梶さんが生まれ育った氷見にお店を構えてから、野菜をたっぷり使いたいと探すうちに出会ったのが、地元で自然栽培に励む農家さんたちでした。そこで手にした野菜の力強いおいしさに魅了されたそうです。


梶さんの活動は、レストランで無農薬野菜を使った料理を提供するだけに留まりません。
5カ所あるシェア畑の運営や里山の保全、今年6月からは月に一度の「おさんぽマルシェ」を主催するなど大忙しです。
梶さんが代表を務める「氷見ベジ オーガニックの会」のInstagramはこちら
https://www.instagram.com/himi.veggie

「種をまかないことには、育たないからね」
自然本来のチカラで育った野菜と、それを作る農家さんの存在を広く知ってほしい。その熱い思いが、アクティブに動く梶さんの原動力です。
梶さんの情熱がたっぷり詰まった一皿を、みなさんも味わいにいきませんか?
| 店名 | Kitchen Olive(キッチン オリーブ) |
| 住所 | 富山県氷見市十二町301-1 |
| 公式サイト | https://himi-olive.com/ |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/olive_himi/ |
| 営業時間 | ランチ 11:00~14:30(LO14:00) ディナー 17:00~21:00(LO19:30) |
| 定休日 | 水・木曜日、年末年始 |
| 駐車場 | 13台 |
| 問合せ先 | 0766-74-5345 |
| 予約可否 | 可 (電話にて) |
| 決済方法 | 現金、クレジットカード、PayPay |
| 座席数 | カウンター6席、テーブル17席 |