高岡市美術館とは

高岡市美術館は、高岡の歴史と文化を感じられる、郷土美術・工芸を中心に紹介している美術館です。「ひらかれた美術館」として来館者にやすらぎを与え、何度でも足を運びたくなる美術館といえるでしょう。
高岡出身の作家による作品はもちろん、将来が期待される若手作家の作品も積極的に収集・展示し、地域文化の継承と新たな創造の場として親しまれています。
高岡市美術館は、建物そのものも見どころのひとつです。設計は日本を代表する建築家である内井昭蔵さんが手がけており、「公共建築百選」にも選ばれている全国の優れた建築物です。
外壁には庄川の石が使用され、館内外には高岡の伝統である鋳物技術を活かしたアルミキャストが随所に施されているところも特徴です。美術館全体がひとつの作品といえるほどの魅力を放っています。
アートと建築、高岡が誇るものづくりの精神が融合した高岡市美術館は、芸術に触れながら街の魅力を再発見できるスポットです。
高岡市美術館の歴史

高岡市美術館のはじまりは、昭和26年(1951年)に開催された「高岡産業博覧会」までさかのぼります。この博覧会で設けられた展示用の仮設建物のひとつとして登場した美術館が好評だったことにより、会期終了後も残されました。
その後、昭和45年(1970年)には「高岡市立美術館」と名称をあらため、隣接地に高岡市立博物館が建設されることで、より大規模な展覧会の開催が可能となりました。地域の文化拠点としての役割を担いながら、展示内容の充実が進んでいきました。
そして、平成4年(1992年)には老朽化と施設の手狭さを受けて新美術館の建設がはじまり、平成6年(1994年)9月に「高岡市美術館」として新たな姿で生まれ変わりました。
現在も、高岡の芸術・文化を伝える場所として、多くの来館者に親しまれています。
高岡美術館の見どころ5つ
高岡市美術館には、魅力的なポイントがたくさんあります。中でも主な見どころを5つ紹介します。
1.期間限定で開催される展覧会

高岡市美術館では、期間限定で開催されるさまざまな展覧会も特徴のひとつです。世界的に知られる著名アーティストの作品が登場する企画展から、地元の子どもたちによる力作が並ぶ地域密着型の展覧会まで、年間を通してジャンルや世代を超えた幅広い作品が展示されています。
私立学校の児童・生徒たちによる作品展「クリエイティブ・たかおか」では、日々の学びや表現活動の中で生まれた子どもたちの個性豊かな作品が展示されます。ほかにも、高岡市を中心に活動する美術作家の作品が数多く展示されるイベントも見どころです。
期間限定の展覧会は、訪れるたびに新たな出会いや発見をもたらしてくれるところも魅力です。芸術と、地域・未来を担う子どもたちをつなぐ、高岡市美術館ならではの取り組みといえるでしょう。
2.夜間ライトアップ「光と水の塔」
高岡市美術館の見どころのひとつが、幻想的な夜の景観を演出する「光と水の塔」です。屋外にそびえるシンボルタワーは、”高岡文化の森”の象徴として設けられ、「雪つり」をモチーフにしたデザインが特徴です。
地下駐車場へのアクセスも兼ねたこの搭は、周囲を巡る回廊と調和しながら、美術館全体を包み込むような一体感のある空間を生み出しています。夜になるときらびやかにライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な表情を見せてくれるところも魅力です。
光と水の塔は、高岡市美術館を訪れる人々にとって、アートの余韻を楽しむもうひとつの特別な体験となるでしょう。
3.藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー

高岡市美術館の2階にある「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」は、ドラえもんをはじめとする数々の名作を生み出した、漫画家 藤子・F・不二雄の世界を堪能できる特別な展示スペースです。
展示室の入口には、ドラえもんの秘密道具「どこでもドア」がゲートとして設置されており、まるで物語の中へ一歩踏み出すようなワクワク感に包まれます。
館内では、先生が自作した幻燈機を再現し、そこから映し出される幼少期や少年時代の写真にくわえて、漫画家を目指して上京した際に使っていたカバンなど、貴重な資料を展示しています。
原画やドラえもん像のほか、自由に漫画を読めるコーナーも設けられており、大人も子どもも思わず時間を忘れて楽しめる空間です。ここでしか買えないオリジナルグッズが手に入るショップもあります。
4.ミュージアムショップ

高岡市美術館では「ミュージアムショップ」も見どころのひとつです。高岡市美術館ならではのオリジナルグッズがそろっており、家に帰ってもアートの余韻を感じられるような魅力的な空間が広がっています。
ミュージアムショップには、展覧会図録をはじめ、展示内容にちなんだオリジナルグッズや企画展限定のアイテムが並んでいます。また、高岡の伝統やクラフト文化を感じられる雑貨やアクセサリーなど、日常にさりげなくアートを取り入れられる商品が豊富にそろっています。
さらに、高岡市美術館の外観写真がデザインされたクリアファイルやブックマーカーなど、ステーショナリーが充実しているところも魅力です。旅の記念やお土産にはもちろん、自分へのご褒美にもぴったりのアイテムです。
5.抜群の景観を望めるテラス
高岡市美術館の2階にあるテラスは、美術鑑賞の余韻に浸りながら、富山の自然も堪能できます。
晴れた日には立山連峰を一望でき、雄大な姿におもわず息をのむほどの美しさです。四季折々で表情を変える山々を眺めながら、静かで心地よい時間が流れるテラスは、訪れる人々に癒しと感動を与えてくれるでしょう。展覧会を楽しんだあとは、テラスにも立ち寄って高岡ならではの絶景を体感してみてください。
何度でも訪れたくなる、高岡市美術館
芸術と建築、自然が美しく調和した高岡市美術館は、訪れるたびに新たな発見と感動を与えてくれる場所です。
世界的に有名なアーティストの作品をはじめとして、地元作家たちの作品や、若手アーティストによる展覧会、子どもたちの作品展示など幅広い展覧会が開催されています。
さらに、立山連峰を望めるテラスや、高岡市美術館でしか手に入らないミュージアムショップなど、アートの余韻を日常に持ち帰れる魅力もそろっています。
何度でも足を運びたくなる高岡市美術館に、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
住所 | 富山県高岡市中川1-1-30 |
アクセス | 〈自動車〉 ・能越自動車道・「高岡北IC」より約15分 ・「高岡IC」より約20分北陸自動車道 ・「小杉IC」より約20分 ・「高岡砺波スマートIC」より約20分 〈公共交通機関〉 ・北陸新幹線「新高岡駅」よりタクシーで約10分 ・JR高岡駅より徒歩約20分 ・JR氷見線「越中中川駅」徒歩2分 ・万葉線「広小路」徒歩10分 ・富山地鉄バス 富山駅前行「中川」徒歩2分 |
公式サイト | https://www.e-tam.info/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/tam_takaokashibi2 |
営業時間 | 9:30~17:00 (入館は16:30まで) |
定休日 | 月曜日・年末年始(12月29日~1月3日) ※月曜日が祝・休日の場合は翌日休館 |
問合せ先 | 0766-20-1177 |
駐車場 | 地下駐車場:83台(2時間まで駐車料金無料) 高岡文化の森駐車場(屋外) :140台(無料) |