家族の一員として大型犬を迎える際、やっぱり気になる費用面。小型犬より身体が大きい分、大型犬の方がワクチン代や食費といった費用はより多く必要とされるのでしょうか。自治体や病院によって差がある費用もありますが、今回はライターの愛犬ゴールデンレトリバーを例に紹介します。
大型犬にかかる年間費用はどのくらい?

大型犬を迎えたいと考えたときに、やっぱり気になるのは費用面ですよね。毎年かならず支払うものから、もしもの時に必要なお金など・・・
今回はうちの愛犬、ゴールデンレトリバー「ルイちゃん」を例に大型犬にかかる費用を紹介します。ルイちゃんの年齢は3歳で体重は27キロ。特に大きな病気はありません。
1年間で主にかかる費用は以下の通りです。
項目 | 年間費用(税込) |
---|---|
狂犬病予防接種 | 2,750円 |
狂犬病予防注射済票交付手数料 | 550円 |
10種混合ワクチン接種 | 9,000円 |
フィラリア、ノミダニ予防薬 | 33,600円 |
フィラリア抗体検査 | 1,500円 |
ペット保険 | 50,000円 |
サロン代 | 78,000円 |
トイレシート | 29,600円 |
食事代 | 134,758円 |
合計 | 339,758円 |
狂犬病予防と注射済票交付手数料


1年に1回必ず受けることが義務付けられている狂犬病予防注射。接種が完了すると、犬門票と呼ばれるステッカーと注射済票がもらえます。
犬種や大きさで費用が変わることはありませんが、住んでいる自治体によって金額に多少の差があります。毎年4〜6月に自治体から狂犬病予防接種の案内が届きますので金額を確認しましょう。
富山市の場合は狂犬病予防注射が2,750円。接種済票の交付手数料は550円です。
混合ワクチン接種

混合ワクチンは毎年1回接種することが推奨されています。
5種〜10種まで様々な種類があり、大きさや犬種に関係なく、年齢や環境に合わせて飼い主が選びます。散歩することが少ないシニア犬や、アレルギーのある犬は、種類が少ないワクチンを選択する方もいるではないでしょうか。
混合ワクチンの料金は何種を選ぶか、また受ける病院によって料金に差があります。かかりつけの病院で相談しながら何種を接種するのか決めるのが良いでしょう。
毎年の接種が義務ではありませんが、ドッグランや宿泊施設では混合ワクチンの接種から1年未満が条件であることが多いです。ルイちゃんはドッグランで他の犬と接する機会が多く、また川遊びやキャンプ、山登りなどアウトドアに出かけることも多いので10種混合を選択しています。
1年に1度の接種で9,000円です。
フィラリア、ノミダニ予防と抗体検査

蚊から感染するフィラリアは、蚊が活発になる4月から12月の8ヶ月の間、予防薬を飲んで感染を防ぎます。
フィラリアに感染した状態で予防薬を飲むとアレルギー反応や心停止のリスクが高まるのでとても危険です。飲み始める前に、毎年1度抗体検査も受けましょう。
抗体検査の費用は1,500円です。フィラリアの予防薬は体重で種類や金額が変わるので、大型犬は費用が高くなります。

ルイちゃんはノミダニ予防も一緒にできる1錠4,200円のオールインワンタイプを飲んでいます。1ヶ月に1錠を8ヶ月間飲み続けるので33,600円です。
ペット保険

今は大きな病気やケガもなく健康なルイちゃんですが、病気やケガをした時の治療は小型犬より大型犬の方が費用がかかります。そんな時に活躍してくれるのがペット保険です。
ペット保険は色んな会社や種類がありますが、基本的には犬種によって保険料が変わります。
また、大型犬は他のワンちゃんや人間をケガさせてしまったり、物を壊してしまったりといった事故を起こす可能性もあります。大型犬の特約もあるので確認してみてください。

ゴールデンレトリバーの料金区分は比較的高額です。うちは年間50,000円の保険料を支払っています。
サロン代
年間費用の金額を大きく変えるのがこのサロン代ではないでしょうか。
トリミングカットやシャンプー、ハーブパック、爪切りや耳掃除といったメンテナンスはどこのサロンにどのくらいの頻度で行くかで金額が変わります。
そして大型犬か小型犬か、また毛質によっても費用に大きく差が出るので、新しく犬を迎える時もサロン代の見積もりは重要なポイントとなります。
小型〜中型犬までは1回の施術は大体1万円以内に収まることが多いですが、大型犬は1万円以上かかる施術メニューがほとんどです。

ゴールデンレトリバーは毛が抜けるのでトリミングの必要はなく、大型犬の中でも比較的安い方だと思います。
サロンに通うのは2ヶ月に1回程度、毛質を保つためにシャンプーをしてもらったり、足裏の毛のメンテナンスをお願いすることがあります。
シャンプーセットが1回あたり13,000円程度ですので年間で78,000円程かかる計算です。
わたしはこのお金を浮かせるために、ペット用のバリカンやシャワーヘッドを購入しました!セルフで頑張っています!!
トイレシート

毎日使う消耗品の中ではトイレシートも重要です。
屋外でしかトイレをしないワンちゃんや、1回の排泄量が少ない小型犬はトイレシートの費用はさほど気にならないでしょう。しかし、室内でトイレをする大型犬の場合、トイレシートの費用も侮れません。
トイレシートにはレギュラーサイズからスーパーワイドサイズまで様々な大きさがあり、それぞれ金額が違います。
大型犬の場合は、レギュラーサイズだと1回分のおしっこ程度しか吸収できず、また身体が大きいのでトイレのしやすさから大きいサイズのものを使います。
スーパーワイドサイズを1日1枚交換するとしたら年間で29,600円。実際は1日1枚以上使用している感覚があるので、もうすこし費用はかかっているかもしれませんね…。
食事代

食事代も費用面を大きく変える項目の一つです。
大型犬は小型犬の倍以上の食事の量が必要なので、年間でかかる費用に大きく差が出ます。また、避妊・去勢手術をしたかどうかでも食事の量が変わります。
市販のフードは種類が豊富で、価格もピンキリなので金額の調節がしやすいでしょう。また手作りご飯や、水で戻すタイプのフリーズドライフードをトッピングで使ってかさ増しすることで1回あたりのフードの使用量を調節する方法もあります。

わたしは6kgで8,498円のドライフードを購入しています。ルイちゃんは1日260g食べるので1年間で134,758円。
お金をしっかりと考えて大型犬と楽しく暮らそう!
ルイちゃんの場合、1年間に必要な費用は総額339,758円。1ヶ月大体28,313円ぐらいの費用が必要ということがわかりました。
挙げた項目に加えてさらにオヤツやオモチャを買ったり、ペットホテルに預けたりなどする費用もかかるため、正確には339,758円は最低限度必要になる費用とも言えます。
いかがでしたか?「費用がかかりそう」という漠然としたイメージから、金額が明確に出ると計画を立てやすいですね。
その都度なんとなく支払っていると大きな出費になりますので、しっかりとマネープランを立てて楽しく犬との生活を送りたいですね。