スマホで愛犬を撮るときに「なんだかうまく撮れない…」「変わり映えのない写真ばかり…」と思ったことはありませんか? ピンボケしてしまったり、思った通りの可愛い表情が撮れなかったり。
でも、大丈夫です! プロのペットカメラマンとして全国で撮影をしている私が、スマホカメラで簡単にワンちゃんを可愛く撮るテクニックをお伝えします。
難しいカメラの設定は不要! ちょっとしたコツを押さえるだけで、 驚くほど可愛い写真が撮れるようになります。
愛犬とコミュニケーションをとりながら楽しく撮影してみてください!

ペットカメラマン リズ|富山・石川|松井リズ
全国で撮影会を開催中!
「ペットカメラマン養成講座」主宰
実績↓
✅ ペット専門ファッション雑誌の表紙撮影
✅ 年間600組以上のワンちゃんを撮影
✅ 2日間のイベントで100匹以上のワンちゃんを撮影
✅ TVCM / 新聞 / ラジオ出演
知らなきゃ損!スマホで愛犬をもっと可愛く撮る簡単テクニック
グリッド線を活用
スマホカメラの「グリッド線」を使うと、写真のバランスがグッと良くなります!
以下の写真を見てください。


どちらの写真がバランスよく見えますか?
写真Aの方がバランスよく見えると思います。このように、グリッド線を使うことで水平・垂直を整えやすく、写真の傾きが少なくなり、安定した構図になります。特に地面や水平線をきれいに収めたい場合にとても便利です。
そして、構図を決める際の参考にもなります。
「三分割構図」などの構図を意識しやすくなり、今までの写真とは違うプロが撮ったようなバランスの取れた写真に仕上がります。
設定方法
・iPhone :「設定」→「カメラ」→「グリッドをオン」
・Android:「カメラ」アプリを開く→「設定」→「グリッドをオン」

AE/AFロックを活用
AE/AFロックは、明るさ(AE)とピント(AF)を固定する機能です。ピントと明るさを固定することができ、何枚撮影しても同じ明るさ・ピントで撮れるようになります。
使い方は簡単です。
1. 画面を長押ししてピントを固定
2. 画面上の太陽マークを上下にスライドして明るさを調整

AE/AFロックを活用すると、特に動き回るワンちゃんの撮影でも、ピントがずれにくくなります!
スマホレンズの特性を理解しよう
スマホのカメラは基本的に広角レンズを搭載しており、広い範囲を写せる反面、いくつかの注意点があります。これを知っているだけで、写真の仕上がりがグンと変わります!
【広角レンズの特徴と注意点】
・端が歪みやすい
写真の四隅に被写体があると、引き伸ばされたように歪んで見えることがあります。わんちゃんはなるべく画面の中央付近に配置するのがオススメです。
・遠近感が強調される
スマホを近づけすぎると、鼻が大きく、顔がゆがんで見えてしまうことも。目安としては被写体から30〜50cmほど距離を取ると自然な写りになります。
・ボケにくい
背景をぼかしたい場合は、背景と犬の距離をしっかり取るのがポイント。背景を10メートル以上離すと、スマホでもふんわりボケ感を出せます。
レンズの特性を活かして、自然な可愛さを引き出しましょう!
以下の写真をご覧ください。普通に撮るとどれだけ歪みが出てるかわかるかと思います。

レンズが2つや3つ付いているスマホは超広角レンズ、望遠レンズがついています。望遠レンズがついていない機種はズーム機能のデジタルズーム(2本の指で広げるなど)でカバー。
※デジタルズームは画像を拡大して表示させているので、画質が粗くなるので注意!
プロが実践する!撮影前にやっておくべき2つのこと
レンズを拭く
レンズが汚れていると…
・写真がぼやける
・ピントが合わない
・くもりがかかったような仕上がりになる
対策としては..
・レンズクリーニングクロスで拭く
(ティッシュやハンカチはNG!傷の原因になります。)
・外出時はスマホケースにクロスを入れておくと便利
最初に構図を決めておく
犬の集中力は短いので、撮影前に構図や撮りたい写真のイメージ像を決めておくのが大切です。
ポイントは…
・撮影は10分以内を目安に事前に
・愛犬を座らせる場所を決める
・画角を意識して、全身 or 顔アップなどを決めておく
すぐにできる簡単構図はこちら。参考にしてみてくださいね。

おすすめの構図はこちらで詳しく説明しています↓
https://www.instagram.com/reel/Cs52qyypB7p
愛犬の魅力を120%引き出す撮影術!プロのコツを教えます
自然光を活用
自然光を利用して、愛犬の写真を明るく魅力的に撮影しましょう。特に窓辺など自然光が入る場所で撮ると、瞳にキラキラと光が入り、表情が一層引き立ちます。
目に光が入ることを「キャッチライト」と言います。

犬の目線に合わせる(アイアングル)
私自身もワンちゃん撮影でもよく使う「アイアングル」。アイアングルとは、簡単に言うと犬の目線の高さ・角度で撮ることです。
ワンちゃんの目線の高さに合わせて撮影すると、写真のように表情がしっかり見られるようになります。しゃがんだり、座ったりしてワンちゃんの目線の高さに合わせて撮影してみてください。

しゃがむことが出来ない場合は、スマホをさかさに持って撮影してみてください。あとで編集で回転すればOKです!

愛犬にカメラ目線をもらう方法
犬の視力は平均して0.2~0.3と、あまりよくありません。ただ、犬は狩りをしてきた生き物なので動くものに関してはとても反応します。止まっている物体よりも「動きのある物体」を捉えることが得意です。
愛犬を撮るときは、カメラ目線してもらうためにカメラ周辺におもちゃやおやつを持つと思いますが、小さな動きで動かしてもあまり意味がありません。
止まっている物体よりも「動きのある物体」を捉えることが得意なので「大きく、素早く動かす」必要があります。そうすることでワンちゃんが目で追いかけるようになり、カメラ目線をしてくれる確率が高くなります!

ポイント
・小さな動きだとあまり気づいてもらえない
・おもちゃやおやつを「大きく素早く動かす」
・音の鳴るおもちゃを使うと反応しやすい
可愛い表情の引き出し方
愛犬を撮影している時に、「真顔だな..もっと可愛い表情を引き出したいな」と思ったことはありませんか?
ワンちゃんの可愛い表情を引き出すためには
・色
・音
・動き
・掛け声
・おもちゃ
・おやつ
と…いろんな方法を使いますが今回は1番簡単で効果的な「おやつ」についてお伝えします。
私も実際によく使うテクニックです!「チュール」を使って可愛い表情を引き出します。
超簡単2ステップ!
①少しだけ愛犬のお鼻あたりにチュールをつけます
②お鼻についたチュールを愛犬がペロペロし出すのであとは連写!
動画で詳しく説明しているのでよかったらご覧ください↓
https://www.instagram.com/reel/CsQiYOHpqp5
愛犬と楽しくいい思い出写真を撮るための注意点
撮影時間は短めに
犬の集中力は持って5分ほど。長くても10分位で撮影が終わるようにしてあげるとよいでしょう。
撮り終わったら、必ずワンちゃんにご褒美のおやつをあげたり、たくさん褒めたりして愛犬とのコミュニケーションを撮ってくださいね。
外での撮影はリード必須!
リードは愛犬の命綱!
リードは、愛犬の命綱です。必ずロケーション撮影する際はリードをつけて撮影してください。
写真にリードが映るのが気になる場合は、消しゴムマジックで消していきましょう。

今回紹介したポイントを押さえれば、スマホでも可愛く愛犬を撮影することができます!
大切なのは、ワンちゃんと一緒に楽しい時間を過ごすこと。撮影はあくまでその延長線上にあるものなので、無理にポーズを取らせたり、何度も撮り直すよりも、「今、この瞬間」を大事にしてあげてくださいね。
ワンちゃんの表情やしぐさは、一瞬一瞬が宝物。撮影のコツを活かして、たくさんの可愛い思い出を写真に残していきましょう!ぜひ試してみてくださいね。