「コスパ最強」。このご時世、酒飲みにとってこれほど勇気付けられる言葉はあるだろうか。それって飲みに行く回数を増やせるってことだよね?楽しい時間を増やせるってことだよね?つまり俺たちの味方ってことだよね?大きな声で言おう、答えはどれもイエスだ。3,000円あれば、飲み放題で満腹になるまで食べられる串焼き居酒屋が生まれたのだ。
まるまさ家の2号店「MARUMASA」
富山市荒町の交差点にオープンしたMARUMASA(まるまさ)。この名を聞いてピンとくる人は富山の酒場事情にあかるい人だ。この店は富山駅前にある連日満員の大衆酒場「まるまさ家」の2号店である。
MARUMASA店内の様子
新しくできたMARUMASAは富山駅前店とは店の雰囲気がまったく違う。店内は広く、隣の席とのスペースに余裕がありゆったりと座れる、そして店内の中央にあるオープンキッチンの調理をみながら時間と空間を楽しむことができる。
大衆酒場的な富山駅前店を知る者とすれば、価格アップは否めないと思いきや、なんと富山駅前店と全く同じ料金設定とのこと。メイン料理の野菜巻きが1串220円(税込)。そして、火曜・水曜・木曜・日曜限定でドリンクが2時間1,320円(税込)で飲み放題となる。
MARUMASAのメインフードメニューは野菜巻き
MARUMASAで食べられるメインメニューは野菜巻きだ。野菜と肉がさまざまな組み合わせで提供される。レタスにカボチャ、トマトや白ネギ、ズッキーニやオクラなどなど、ラインナップは25種類。この色鮮やかさとヘルシー感は、女性客に喜ばれるのではないか?と店主に聞いたところ、富山駅前店では8割が女性客であるという。ちょっと待って! ここはカフェか美容室か!客の8割が女性とは・・・2割の男性客が落ち着いて飲めないではないか!
野菜巻きの人気の理由は「鮮やかな見栄え&ヘルシー感&低価格」。富山駅前店は最初は焼き鳥店としてオープンしたが、店の特色を出そうと野菜巻き35種類を考案し、メインメニューを焼き鳥からシフトチェンジした。これが一気に若者と女性の心をギュッとつかみ、店はすぐに予約がないと入れない人気店となる。
人気のメニューはレタス巻。肉とレタスの食感の違いが楽しい。自分の口からシャキッシャキッと「健康の音」が聞こえるのだ。野菜から出る水分が塩コショウされた肉と絡まりジューシーさが半端ない。おいしさと食感の軽さが相まってどれだけでも食べられる。
鶏肉と野菜とチーズの相性も抜群だ。赤、黄色、緑、おいしさを目でも楽しめるのが野菜巻きの醍醐味である。
コスパ最強を貫くMARUMASAのこだわり
予約がないと入れないほどの人気なら、少しくらい価格を上げてもいいのでは?そのほうがお店はより儲かるはずだ。店主中尾さんに提案すると笑顔で答えてくれた。「このままでいいです(笑)お客さんの期待を上回るお店でありたいですから」。
会計時にお客さんから「安っ!」の一言が聞けたときが、店主中尾さんの「至福の瞬間」だという。「お客さんはいろいろ切り詰めて店に来てくれるので、こちらもギリギリまでリーズナブルに徹する」。そうやって生まれたお客さんとの信頼関係で中尾さんの店は成り立っている。
MARUMASA店主の富山市荒町への思い
MARUMASAは国道41号線と市電通りが交差する角にあり住所は荒町の1号1番地。まわりの店舗が空室になっている状況を、少しでも変える起爆剤になることを目指している。
MARUMASAは以前この場所で営業していた飲食店の内装を極力変えずにオープンさせた。品があり居心地のよい空間作りに力を入れた前の店主は、コロナ後に店を再開させることができずに涙を飲んで撤退した。その想いを知る店主中尾さんは、最小限の改装で再スタートさせ、絵柄の美しい皿などもそのまま利用している。荒町の再興を願う気持ちを受け継いだのだ。
3,000円もってMARUMASAへゴー!
「コスパ最強」のふれこみに偽りないMARUMASA。思い立ったら即行ける行きつけのお店にしたいが、すぐに予約なしでは入れない人気のお店になっちゃうんだろうなぁ。
店名 | MARUMASA(まるまさ)荒町店 |
住所 | 富山市荒町1-1 |
公式Instagram | https://www.instagram.com/marumasaya.toyama/ ※DMでの予約は不可 |
営業時間 | 18:00~23:00 |
定休日 | 日曜・月曜 |
駐車場 | 近隣にコインパーキングあり |
問合せ先 予約方法 | 080-2894-1878 |
予算目安 | 3,000円~ |
決済方法 | 現金、各種クレジットカード |
席数 | 33席 |
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