雷鳥沢キャンプ場の魅力
雷鳥沢キャンプ場は、富山県の立山エリアに位置する標高2,277mの絶景キャンプ場です。立山連峰や大日連山に囲まれたロケーションで、富山でしか見られない山々の景色を楽しめます。
立山縦走や奥大日岳に向かう登山者にも、ベースキャンプ地として人気のキャンプ場です。また、ファミリーキャンプにも適しており、特に8月のシーズン中はカラフルなテントが立ち並びます。
地形は比較的平坦でテント設営もしやすく、トイレや炊事場など基本的な設備も整っています。自然の美しさと、アウトドアの快適さを両立したキャンプ場といえるでしょう。
ここからは、雷鳥沢キャンプ場の主な魅力を4つ紹介します。
360°絶景が見渡せるロケーション

雷鳥沢キャンプ場最大の魅力といっても過言でないのが、360°絶景が見渡せるロケーションです。
富山を代表する立山連峰をはじめとして、雄大な山々に囲まれた絶景が目の前に広がります。どこを見ても絶景しかなく、自然のスケールに圧倒される特別な空間です。特に、色とりどりのテントが並ぶ風景越しに見る山々の姿は、まるで絵画のよう。いつも写真で見ていた光景を、自分の目で味わえます。
晴れた日は、夜の絶景も見どころの一つです。満天の星が頭上に広がり、まるでプラネタリウムのような幻想的な世界を楽しめます。その美しさは、写真にも心にも深く残ることでしょう。
雷鳥沢キャンプ場は、富山の「インスタ映え」観光スポットとしても人気があります。興味がある方は、以下の記事をチェックしてみてください。
源泉かけ流しの温泉
雷鳥沢キャンプ場の周辺には、登山やキャンプの疲れを癒してくれる源泉かけ流しの温泉施設があります。宿泊はもちろん、日帰り入浴もできます。雷鳥沢キャンプ場から近い順に、代表的な4つの温泉を紹介します。
雷鳥沢ヒュッテ
雷鳥沢キャンプ場から徒歩10分ほどの場所にある、もっとも近い温泉施設です。内風呂は温泉ではありませんが、露天風呂は温泉です。10時から19時まで営業しています。
ロッジ立山連峰
雷鳥沢キャンプ場から徒歩10分ほどの場所にある、こぢんまりとした露天風呂が魅力の宿です。雷鳥沢ヒュッテのほとんど隣にあります。泉質は硫酸塩泉系で、熱めのお湯が登山疲れに心地よくしみわたります。絶景を楽しみながら入浴できるロケーションも魅力的で、静かに温泉を満喫したい人におすすめです。
雷鳥荘
雷鳥沢キャンプ場から、30分歩いた場所にあります。急な石段が続く道ですが、源泉かけ流しの温泉が魅力の施設です。外来入浴は20時まで可能で、併設されているカフェで軽食も楽しめます。手すりのない道を通るため、夕方以降に行く際はヘッドライトが必須です。11時から20時まで営業しています。
みくりが池温泉
雷鳥沢キャンプ場から、歩いて約1時間ほどの場所にあります。標高2,410mと日本一高所にある天然温泉として知られている温泉施設です。雷鳥沢キャンプ場からは徒歩で約1時間と距離はありますが、湯上がりには「喫茶みくり」でカフェメニューを楽しめるほか、「レストランみくり」では、白エビのかき揚げとゲンゲの唐揚げがのった「みくり丼」や「白エビコロッケ定食」など富山名物を味わえます。タオルのレンタルもあり、9時から16時まで営業している施設です。
4つの温泉施設は距離や設備に違いがあるため、登山ルートやその日の体力に合わせて選ぶことをおすすめします。
色とりどりの高山植物

雷鳥沢キャンプ場は、季節によって色とりどりの高山植物を見られるところも魅力です。
高山植物は、特に7月下旬から8月中旬までが見頃です。チングルマ、コバイケイソウ、イワカガミ、ハクサンイチゲなど、普段はなかなか目にすることのない鮮やかな植物が、登山道やキャンプサイトの周辺を彩っています。
登山やキャンプの休憩の合間に、高山植物を観察してみるのもいいかもしれません。
雷鳥沢キャンプ場をベースに登山ができる

雷鳥沢キャンプ場を拠点にして、多彩な登山ルートにチャレンジできるところも魅力です。テントを張って荷物を軽くしてから出発できるため、より身軽に登山を楽しめます。
人気の登山ルートには、立山三山(浄土山・雄山・別山)の縦走があります。縦走とは、山頂から下山せず次の山へ向かう登山スタイルのことをいいます。雄山からのご来光を目指して早朝に出発する方も多く、別山を経由するフル縦走は、8時間超えの本格的なルートです。別山を省略して大砂走り経由で戻るルートは約6時間半であることから、自分のペースで無理なく楽しめるでしょう。
また、奥大日岳の往復は、5時間程度と比較的手軽なため、日帰りで登山を楽しめます。特に紅葉の時期は美しく、雷鳥に出会える可能性も高い魅力的な登山ルートです。
さらに、体力に自信のある登山者は、雷鳥平から剱岳への往復というチャレンジもできます。登山にかかる時間が12時間以上に及ぶため、上級者向けといえるでしょう。
雷鳥沢キャンプ場は、初心者から上級者まで自分のレベルに合わせた登山が楽しめるスポットでもあります。
雷鳥沢キャンプ場を楽しむために知っておくべきこと
雷鳥沢キャンプ場を楽しむために、事前に知っておきたいポイントを紹介します。
天気の急変に気をつける
雷鳥沢キャンプ場は標高2,277mの高地に位置し、周囲を山々に囲まれています。そのため、天気が変わりやすく、晴れていても急な雷雨や強風に見舞われることがあるでしょう。
事前の天気予報チェックや防寒・雨具の準備、早めの行動を心がけるなど、「晴れていても油断しない」という心構えが重要です。天気がいい日には満天の星や朝焼けも楽しめますが、天気の急変を念頭に行動して、安全にキャンプを楽しみましょう。
飲料・おやつは持参するのがおすすめ
雷鳥沢キャンプ場内には、売店や自動販売機がありません。そのため、飲料やおやつは持参していくことをおすすめします。キャンプ場から少し歩いた場所にある温泉施設の売店や、施設に併設されているカフェでは食事や飲料を提供しています。
また、雷鳥沢キャンプ場の外には水場はありますが、飲料水は取れないため生水を飲む場合は自己責任です。塩素処理されているものの、心配な方は飲料水を持参していきましょう。
トイレは混雑する可能性あり
雷鳥沢キャンプ場のトイレは個室の数が少なく、男女関係なく時間帯によっては非常に混み合うため注意が必要です。
特に子どもがいる場合は、限界まで我慢せず余裕があるときに済ませておくことをおすすめします。必要に応じて携帯トイレを持参すると、安心してキャンプを楽しめるでしょう。
富山の雄大な景色を望める雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢キャンプ場は、富山の雄大な絶景に囲まれながら、大自然の中で過ごす特別な時間を味わえる施設です。
立山連峰を望む開放的なロケーション、四季折々の高山植物、温泉など、山好きにはたまらない理想のキャンプ場といえるでしょう。
キャンプ初心者から上級者まで誰でも楽しめる雷鳥沢キャンプ場に、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
住所 | 富山県中新川郡立山町芦峅寺雷鳥平 |
開設時期 | 毎年4月中旬から10月下旬 ※2025年の開設情報はこちらをご確認ください |
アクセス | 「立山黒部アルペンルート室堂ターミナル」より徒歩約45分 |
公式サイト | なし |
公式Instagram | なし |
料金(2025年4月13日現在) | 1泊1名につき1,000円(協力金として) ※小学生以下無料※予約不要 |
問合せ先 | 076-463-5401(立山自然保護センター) 090-1632-9141(雷鳥沢管理所) 076-444-3398(県自然保護課) |
駐車場 | なし (車の乗り入れ不可) |