グルメ

富山市の珈琲駅「ブルートレイン」は好奇心と愛情があふれる名店

喫茶「ブルートレイン」とは

夜のブルートレイン
夜に浮かぶ富山の喫茶駅「ブルートレイン」

富山市のけやき通り沿いに構えるミステリアスな喫茶店「珈琲駅 ブルートレイン」。

車通りも多く、文字通り欅の木が立ち並ぶ通り沿いには美容室や設計事務所、スイーツ店など今時のオシャレなお店が軒を連ね、その中でも独特の外観でもあるブルートレインは「気になるけど入ったことがない」という方も多いのではないでしょうか。

今回はある意味そんな秘境駅「ブルートレイン」にお邪魔しました。

寝台列車をイメージした店内

店内に足を踏み入れた途端、まさにそれは電車の中のようで思わず声が出ます。

珈琲駅ブルートレインの店内
ブルートレインさながら寝台列車をイメージした店内

店名の由来、寝台列車「ブルートレイン」とは

ブルートレイン(写真AC)

1958年に寝台特急用に開発された客車「あさかぜ」の塗装が青系統の色だったことから「ブルートレイン」を愛称に、鉄道ファンのみならず庶民の憧れの列車として人気を博し「ブルトレ」としてブームを巻き起こし、2009年に惜しまれながらも引退した。

喫茶駅「ブルートレイン」の店内

ブルートレイン店内の装飾
店内には至る所にかわいい装飾が施され探すのが楽しくなります

ナチュラルにインスタ映えする店内に、自然とカメラがうなります。

ブルートレインのおすすめメニュー

見て飲んで2度驚く水出しコーヒー「オレンジコーヒー」

ブルートレインのおすすめメニューは唯一無二な「オレンジコーヒー」。
水出しコーヒーをベースにオレンジが乗ったコーヒーで、そのビジュアルにも驚きますが飲んで2度驚きます。

ブルートレインおすすめメニュー「オレンジコーヒー」
切符をイメージした説明書きがついてくるオレンジコーヒー 700円(税込)

このオレンジコーヒー、口にした瞬間オレンジの香りが優しく広がります。
私は微糖が苦手なのですが、このオレンジコーヒーの甘さが自然すぎて嫌味が全くありません。

フレッシュなオレンジの香りからコーヒー自体にも工夫があるとすぐにわかるのですが、マスターに作り方を聞くと、はにかみながら「企業秘密」と答えてくれました。

ぜひ訪れた際に頼んでみてください。驚きます。

水出しコーヒーとは

ブルートレインの特徴「水出しコーヒー」はダッチコーヒーとも呼ばれ、6〜8時間かけてゆっくりと抽出するコーヒーです。

タイミングが良ければ抽出している様子を見ることができます。(見れました)

水出しコーヒー、みなさんは飲んだことありますか?

私は今回初めていただきましたが、コーヒー独特のえぐみが全くなくすっきりとした口当たりなのに、コーヒーのコクや香りはしっかりとしていてとっても美味しいです。

取材終わりに冷めてしまったオレンジコーヒーをいただいたのですが、あらびっくり。時間が経っても酸味が全くなくスーッと飲めてしまいます。2度ならず3度びっくりのブルートレインのコーヒー、ぜひ飲んでみてください。

ブルートレインといえば「コーヒーチーズケーキ」

ブルートレインのコーヒーチーズケーキ
コーヒーチーズケーキ 700円(税込)

「よく注文されるのはコーヒーチーズケーキだね。」といただいたブルートレインの名スイーツ。
レアチーズケーキとプリンを合わせたような食感と、コーヒーとチーズの不思議な風味に一瞬で虜になりました。
今まで味わったことのない新しいチーズケーキに思わずレシピを聞いてみたのですが、やっぱりチャーミングに「企業秘密」と言われてしまいました。

喫茶駅ブルートレインのメニュー
時刻表をイメージした手作りのメニューが素敵すぎます。

マスターが趣味で集めた鉄道模型が広がる世界

喫茶駅ブルートレインの店内
どこを切り取ってもレトロかわいい店内

もともと鉄道が好きだったマスターの中村さんが、子供の頃から集めていた鉄道模型を使った喫茶店をやりたい、と始めたのが1980年。

自宅の1階部分を改装、店内に張り巡らされた総延長45メートルのレールやディスプレイの設計図を自ら作図したそう。

趣味で集めた鉄道模型は店内に400台ほど、自宅に保管しているものも含めると1,200台ぐらい、と嬉しそうに話すマスターは鉄道少年そのものでした。

ブルートレイン店内の模型レールを走る北陸新幹線
この動く北陸新幹線の模型、マスターの手作りです。びっくりしすぎて腹から声が出ました。

よく見ると、ボディに手作り感が少し残っていますので、ぜひその目で確かめてみてください。

富山市内を走るセントラムの鉄道模型(自作)
このセントラムも手作りだそうです。しかもやっぱり動きます。めっちゃかわいいです。

コーヒーと鉄道をこよなく愛するマスターに会いに行こう

「みんなが知っている憧れの的だった寝台列車ブルートレイン。そんなブルートレインみたいにおもてなしの心でお客さんに喜んでもらいたいと思って始めたのがきっかけです。」と話すマスターの中村正陽さん。

「鉄道模型もコーヒーもすごく手間がかかるし、大変なんだけど楽しいんだよ」と、中村さんの鉄道とコーヒーへの愛情が詰まったブルートレインは、今日も色々なお客さんを乗せておもてなしの旅へ誘います。

喫茶駅「ブルートレイン」店主の中村正陽さん。
ダッチコーヒーの由来はオランダで、昔は羊の腸をフィルターにしてたんだよ。と終始色々なことを教えてくれる楽しい中村さん。ぜひ会いに行ってみてください。

店名珈琲駅「ブルートレイン」
住所富山市鹿島町1-9-8
営業時間11:00〜18:00(L.O. 17:30)
定休日火曜
駐車場6台
問合せ先076-423-3566
決済方法現金のみ
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クルミさん

クルミさん

私の体の80%は犬、10%はお酒でできています。もうほぼ犬です。

神奈川県生まれ、富山に移住して約30年。今や富山弁をネイティブに操ることができる生粋の富山人。富山の米と酒と犬が生きがいです。趣味は愛犬を吸うことです。

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