カーポートとは?

カーポートとは、屋根と柱でつくられた、車を保護するための屋外設備のことです。扉や壁がない開放的な構造が特徴で、住宅の外観に自然に馴染みやすい点も魅力といえるでしょう。
雨や紫外線を防ぐことで、車のボディや内装の劣化を抑えられるほか、鳥の糞や落ち葉などによる汚れ対策としても役立ちます。さらに、積雪の多い富山では、雪から車を守れる点も大きなメリットです。フロントガラスの凍結や雪下ろしの手間を減らせるため、冬場の負担軽減にもつながります。
カーポートは「屋根だけ」のシンプルな構造でありながら、日常の使いやすさや快適性を高めてくれる存在です。住まいの環境や気候に合わせて取り入れることで、車の管理がぐっと楽になります。
ガレージとの違い
カーポートとよく比較されるのが「ガレージ」です。どちらも車を保護する目的は同じですが、構造と機能には明確な違いがあります。
ガレージは、屋根と三方向以上の壁で囲まれた駐車スペースのことです。いわゆる「車庫」というと、ガレージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ガレージは外気をほとんど遮断できるため、防犯性や収納性に優れています。
さらに、ガレージは窓や棚、照明を取り付けて、まるで室内のような空間をつくれるため、愛車のメンテナンススペースや趣味部屋として利用できるのが特徴です。
富山など雪が多く降る地域での必要性
カーポートがあるだけで、車の積雪を大幅に減らせるため、朝の雪下ろしがぐっと楽になります。
屋根が雪を防いだり、窓やドアの凍結を軽減させるため、積雪時でも比較的スムーズに車を出せる点もメリットです。また、雪解け水や紫外線から車体を守れるため、ボディの劣化やサビの予防にもつながります。
カーポートは「雪の多い地域だからこそ、家と一緒に考えたい設備」といえるでしょう。
カーポートを設置するメリット

カーポートは、単に車を置くだけのスペースではありません。設置することで日々の暮らしがぐっと快適になり、車や住宅を守るさまざまなメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか紹介します。
雨や雪の日でも車の乗り降りが快適
雨や雪の日、車に乗り込むときに濡れてしまうことに、ストレスを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのようなときにカーポートがあれば、屋根の下で乗り降りできるため、傘をさす手間や濡れる心配が減ります。
毎日の通勤や買い物のときに、少しでもスムーズに乗り降りできるようになると、日常の小さなストレスも軽く感じられるでしょう。
紫外線・鳥のフンなどから愛車を守る
カーポートを設置することで、紫外線による車体の色あせや塗装の劣化を抑えやすくなります。
屋根があるため、鳥のフンや雨水が車に直接かかるのを防げる点も大きなメリットです。水滴の跡や汚れが付きにくくなり、日々の洗車やお手入れの負担軽減にもつながります。
愛車をできるだけ長く、良い状態で保ちたい方にとって、カーポートは実用性の高い設備といえるでしょう。
冬の雪下ろしや凍結防止に役立つ
富山では冬になると雪が積もることも多く、車に積もった雪を下ろしたり、凍った窓やドアの氷を溶かす作業は意外と手間がかかります。
カーポートがあれば、屋根の下に車を置けるため、雪や凍結の影響を減らせるといったメリットがあります。毎朝の準備がスムーズになり、冬の生活が少しラクに感じられるかもしれません。雪かきや雪下ろしの手間が減ることで、冬の暮らしが快適になるでしょう。
家の外観デザインを引き立てる
カーポートを設置する際、機能性はもちろん、デザイン性も重要です。最近では、住宅の外観に馴染むシンプルなタイプから、スタイリッシュでおしゃれなカーポートまでさまざまなタイプがあります。
家の雰囲気を損なわず、外観全体を引き立てるアクセントとしても活用できるところがカーポートのメリットです。車を守るだけでなく、住まい全体の見た目も美しく保ちたい方におすすめです。
カーポートに固定資産税はかかる?

結論から言うと、一般的な柱と屋根だけのカーポートであれば、固定資産税はかからないケースがほとんどです。
固定資産税がかかる建物には「屋根があり、三方向以上が壁で囲まれている」「基礎などで地面に固定されている」「居住・作業・貯蔵などに利用できる状態になっている」といった条件があります。そのため、ほとんどのカーポートは対象外です。
三方向にサイドパネルがついたカーポートの場合は、固定資産税の対象になることがあります。その他にも不安なことや疑問がある場合は、ハウスメーカーに確認すると安心です。
意外な落とし穴「建ぺい率」とは?

建ぺい率とは、敷地全体に対して「どのくらい土地を建物で埋めていいか」といったルールです。建ぺい率には上限があり、住宅本体でギリギリまで面積を使っていると、カーポートを建てる余裕がなくなってしまうことも。
「自分の土地なら、どこに何を建てても自由」と思われがちですが、実はカーポートも「建物」としてカウントされる場合があります。
特に2025年4月からは建築基準法が厳しくなり、これまで以上にしっかりとした「確認申請」が必要になるケースが増えます。
「勝手に建てたら違法建築になってしまった」といった事態を避けるためにも、住宅を建てる際にはハウスメーカーと一緒に計画を進めることが大切です。
富山など雪が降る地域でカーポートを設置する際の注意点

カーポートは便利な設備ですが、設置前にいくつか気をつけるポイントがあります。富山など雪が降る地域ならではの注意点を紹介します。
1.雪の重み・風圧に耐えられるか確認
2020年から2021年にかけて富山県を襲った豪雪では、最深積雪が128cmを記録しました。カーポートを選ぶときは「製品が想定している耐雪量」を確認し、冬でも安全に使えるかどうかチェックしましょう。
また、カーポートは建築基準法の考え方に基づいて、屋根に雪が積もった状態でも安全性を保てる構造であることが求められます。富山県は県内全域が多雪区域に指定されており、基準となる垂直積雪量は1.5m(一部地域では雪下ろしを条件に1m)と定められています。
富山でカーポートを設置する際は、一年中快適に過ごせるよう積雪量に対応できるものを選びましょう。
2.家からの動線を考える
せっかくカーポートを作っても、玄関まで行く間に濡れてしまってはもったいありません。 「車から降りて、傘をささずに玄関まで行けるか?」 「雪が積もったときに、車の出し入れがスムーズにできるか?」 といった暮らしの動線も、住宅設計のプロであるハウスメーカーに相談しながら快適な環境を整えましょう。
3.雪の落下位置や排水方向を考える
屋根に積もった雪は、自然に滑り落ちます。カーポートの下や周囲に雪が落ちて邪魔にならない場所か、雨水の排水が家や隣地にかからないかを考えて設置する必要があります。
特に富山のような積雪地域では、落雪で車や人にぶつからないよう配慮することが重要です。
4.設置前に自治体への申請が必要な場合も
雪が降る地域でカーポートを検討する際、耐雪性能に目が向きやすいですが、富山に限らず設置そのものに関わるルールもあわせて確認しておきたいポイントです。
「カーポートはただ車を置くだけなので申請はいらないのでは?」と思う方もいるかもしれません。ですが、2025年4月の建築基準法改正により、これまで申請不要だった小さな建物も、建築確認申請が必要なケースが増えてきています。
カーポートを設置する際に申請が必要である条件は以下の通りです。
- 床面積が10平方メートル以上
- 屋根がついている
- 基礎が地面に固定されている
1台用でも該当する可能性が高く、ほとんどのカーポートは申請が必要です。
申請の手続きは、自分で進める方法もありますが、施工業者によっては任せられるケースもあります。申請を怠ると罰則の対象になる場合もあるため、事前に自治体や施工業者に確認しましょう。
おすすめのカーポート5選
積雪量や風の強さといった、地域ならではの条件を考慮しつつ、デザイン性・使い勝手・耐久性のバランスが優れている、おすすめのカーポートを5つ紹介します。
1.LIXIL カーポートST

「雪と風に強い」を掲げるシリーズで、折板屋根を使った高強度タイプのカーポートです。屋根材と梁・柱が剛性高く設計されており、積雪地域での使用を想定しています。
6000タイプの耐積雪目安は、最大200 cm相当まで対応しているため、富山など雪が多く降る地域に住んでいる方にもおすすめです。
- 3000タイプ(耐積雪100cm相当)
- 4500タイプ(耐積雪150cm相当)
- 6000タイプ(耐積雪200cm相当)
2.YKKAP エフルージュ シリーズ

モダン住宅に似合うフラット&シンプルなデザインで、雪や風にも備えた安心のカーポートです。柱・梁には、積雪地域向けの高強度素材を採用しており、比較的雪が穏やかな雪国向けの耐積雪強度50㎝から、100㎝・150㎝の積雪に耐えるタイプがあります。
屋根材には透明感のあるポリカーボネート板が使われているため、昼間の明るさが確保されています。住宅に近接して設置しても、閉塞感が少ないところもおすすめポイントです。
- 1500タイプ(耐積雪50cm相当)
- 3000タイプ(耐積雪100cm相当)
- 4500タイプ(耐積雪150cm相当)
3.四国化成 スマートポートHG

引用:https://download.shikoku.co.jp/
柱・梁をシンプルにまとめたタイプで、1台収容に適した設計。ポリカーボネート屋根で、雪・風耐性も意識されたモデルです。
雪耐性目安は50 cm・100cm対応のものがあります。 10色以上のカラー展開があるため、性能はもちろん、デザイン性を重視したい方にもおすすめです。
- 耐積雪50cm相当
- 耐積雪100cm相当
4.LIXIL ソルディーポート

引用:https://www.lixil.co.jp/lineup/carspace/soldyport/
建てる場所や、用途に応じてカスタマイズができるシリーズです。車の収納を縦2連にする、柱の場所を変える、屋根の形を土地の形に合わせられるなど、優れた対応力が特徴です。豪雪地域の冬にも対応するラインナップで、安心の強度があります。
- 1500タイプ(耐積雪50cm相当)
- 3000タイプ(耐積雪100cm相当)
- 4500タイプ(耐積雪150cm相当)
5.三協アルミ G1-R

引用:https://alumi.st-grp.co.jp/products/garage/carport/g1r/
耐積雪強度が200cm相当あり、雪の少ない地域から積雪のある地域まで安心して使えるカーポートです。雪だけでなく、強風の場合でも本体の揺れを抑える工夫を施しています。
カラーはグレーやシルバー、ホワイト、ブラックなどシンプルなカラーが揃っており、機能性とデザイン性を両立させたい方におすすめのカーポートです。
- 耐積雪50cm相当
- 耐積雪100cm相当
- 耐積雪150cm相当
- 耐積雪200cm相当
【富山】カーポートをおしゃれに設置しているハウスメーカー事例3選
「とりあえず屋根があればいい」とカーポートを選んでしまうと、実は積雪で倒壊したり、建ぺい率の問題で後から後悔したりすることも。
特に富山のように雪が多く降る地域では、カーポートは単なる外構ではなく、家の一部として考えるのが正解です。しかし、カーポートの設置は「耐雪性」「施工の安心性」はもちろん、「デザイン」にもこだわりたいですよね。
富山の気候を熟知し、住宅とトータルで提案してくれる地元のおすすめハウスメーカーを紹介します。
1.セキホーム

富山市今泉に拠点を置くセキホームは、高気密・高断熱・外断熱など住宅性能にこだわる工務店です。外構・カーポートの施工も住宅設計と同時に進めることで、雨・雪・風を踏まえたプランニングが実現します。
カーポートの事例には、住宅と一体化した駐車空間の設計など「駐車中も外観に違和感を与えず機能的に設置」しているつくりが特徴です。
雪の多い富山で、住宅のデザインや断熱・耐候性能にもこだわりたい方におすすめです。
2.山下ホーム

山下ホームは「無添加素材の家」「高気密・高断熱」が売りの住宅会社です。カーポートや駐車スペースを含む外構設計も得意としています。
カーポートの事例には、「カーポートと外構・住宅の調和」を意識した施工がされています。住宅全体の設計にこだわりがあり、駐車スペース・カーポートも住宅デザインと一体で考えたい方におすすめです。
3.オダケホーム

オダケホームは、スタイリッシュモダンな住まいづくりを特徴としているハウスメーカーです。駐車スペースやカーポートの設計にも「ゆったりした間口」や「外観との一体感」が意識されている事例が多くあります。
カーポートも、住まい全体の”見た目と使いやすさ両方”を求めたい方におすすめです。
富山の気候に合ったカーポートを選ぼう!
今回は、カーポートの特徴やメリット、注意点、おすすめのカーポートについて紹介しました。
富山のように雪や雨が多い地域では、耐雪性能や風への強さを備えたカーポートを選ぶことが重要です。また、車の台数や敷地の広さ、住宅の外観との調和も考慮することで、日常の使い勝手が格段に良くなります。
雪対策や耐久性、デザイン性のバランスを意識しながら、長く快適に使えるカーポートを選びましょう。