犬が散歩を嫌う理由は?見せるサイン・克服のコツを解説

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犬が散歩を嫌う主な理由

犬が散歩を嫌がっている様子

犬が散歩を嫌いな理由は、いくつか考えられます。主な理由を紹介します。

散歩に慣れていない・恐怖心

子犬の時期に十分な社会化ができていないと、散歩を怖がることがあります。犬の社会化期は生後3〜4カ月ごろまでとされており、この時期にさまざまな環境や人、音に慣れることが大切です。

社会化が不十分だと、外の世界が怖く感じてしまい、散歩中に緊張したり固まったりすることがあります。

体調不良

病気やケガ、ストレスなど体調が安定しない場合、犬は散歩よりも安静にしていたい気持ちが強くなります。

ぐったりしていないか、呼びかけに反応するか様子を見ましょう。特に足の痛みは散歩の拒否につながるため注意が必要です。

加齢

高齢になると、体力が落ちて散歩が負担になる犬もいます。歳を重ねると長時間歩くのがつらくなり、家の中で過ごすことを好むようになる犬も少なくありません。

無理に長い散歩を続けると、関節や筋肉を痛める可能性があります。

散歩コースに不満がある

犬にも、好きな散歩コースと嫌いなコースがあります。柑橘系のにおいや化学物質のにおいが強い場所、道幅が狭かったり交通量が多かったりする道は、警戒心の強い犬は嫌がることがあるでしょう。

散歩中に急に立ち止まり拒否する場合は、その道に何か嫌な刺激があるのかもしれません。

外の気温が暑い・寒い

暑さや寒さに弱い犬は、気温が極端に高かったり低かったりすると、散歩を嫌がることがあります。

特に夏の昼間は熱中症の危険もあり、犬にとっては辛い時間帯です。

過去に起きた散歩中のトラウマが残っている

散歩中の騒音や大きな音、他の犬に吠えられた経験があると、その出来事がトラウマになることがあります。特に、社会経験が不十分な子犬はストレスを感じやすいことが少なくありません。

怖い思い出があると、散歩=嫌なことと結びつき、行きたがらなくなります。

散歩する人によって嫌がる

犬が特定の家族や人とだけ散歩を嫌がる場合、その人との関係性が影響していることがあります。

普段お世話をあまりしていなかったり、犬に対しての扱いが雑だったりすると、犬はその人に懐かず散歩を楽しめません。信頼関係を築けていないと、散歩自体がストレスになってしまいます。

犬が散歩に行きたがらないときに見せるサイン

犬が散歩中に家に戻ろうとする様子

犬は散歩に行きたくない時、どのようなサインを見せるのでしょうか。主なサインを紹介します。

散歩に連れて行こうとすると逃げる

飼い主がリードを持つと逃げてしまい、家具の後ろや物陰に隠れることがあります。

抱きかかえようとすると尻尾を下げて怖がったり、場合によっては歯をむき出して威嚇することも少なくありません。

この場合、散歩への恐怖や不安、過去の嫌な体験が原因であることが考えられます。無理に連れて行こうとすると犬のストレスが増してしまうため、注意が必要です。

外に出ると座り込む

リードをつけて外に出ても、歩くのを拒否してその場に座り込んでしまうことがあります。

リードを引っ張ると同時に足を踏ん張って動かないため、飼い主が困ってしまう場面も少なくありません。これは、散歩に対する嫌悪感や不安の表れです。

家に戻ろうとする

散歩中、頻繁に家の方へ体の向きを変える、家が近づくと急に早足になる場合は、犬が散歩を嫌がっているサインです。

安心できる環境に戻りたい気持ちが強く、外で過ごすことにストレスや不快感を感じていることが考えられます。

犬が散歩を嫌うときの対処法

犬がイキイキと散歩をしている様子

犬が散歩に行きたがらない場合は、どのように対処すればいいのでしょうか。散歩嫌いの犬におすすめの対処法について紹介します。

自宅で散歩のシミュレーションをする

子犬で外の環境に慣れていない場合は、まず自宅で散歩の練習をすることがおすすめです。

このとき、散歩のときと同じようにリードやハーネスを装着し、本番に近い状態をつくることがポイント。新しく購入したリードやハーネスはサイズが合わないと嫌がることもあるため、まず自宅で装着感を確認しましょう。

徐々に家の周囲から短時間の散歩を始めて、慣れてきたら車や人通りの少ない静かな場所でチャレンジします。少しずつ人やほかの犬がいる場所へ散歩コースを広げていきましょう。

犬のペースに合わせて、焦らずに慣らすことが大切です。

散歩に行く時間帯やルートを見直す

人や車が多い時間帯は犬が緊張しやすいため、朝早くや夕方の静かな時間の散歩がおすすめです。

工事現場など大きな音がする場所は怖がる犬も多いため、避けて違う道を通りましょう。

散歩の準備は慌てずゆっくりすることを心がけ、飼い主が落ち着いてリードをつけることで犬も安心しやすくなります。

散歩におやつやおもちゃを持っていく

散歩を楽しい時間にするために、散歩に行く際おやつやお気に入りのおもちゃを持って行くこともおすすめです。

散歩中におやつを与えたり、おもちゃで遊んだりすることで、犬は散歩を「楽しいこと」として覚え、外に出ることへの嫌悪感が減っていきます。

特に怖がりな犬には、散歩と楽しいことを結びつけることで少しずつ慣れる効果が期待できるでしょう。

嫌がる場合は無理に連れて行かない

もし犬が強く散歩を嫌がっている場合、無理に外に連れ出すのは避けましょう。無理に引っ張って外に出すことで「外は怖い」「散歩は嫌い」という、散歩への拒否感が強まる可能性があります。

まずは玄関先まで一緒に行き、おやつをあげたりマッサージしたりして安心できる時間を過ごします。慣れてきたら少しずつ敷地の外に誘導し、外の環境にポジティブな印象を持たせましょう。

焦らず、犬のペースに合わせて段階的に進めることが成功の秘訣です。

散歩中は犬とアイコンタクトをとる

散歩中は愛犬と積極的にアイコンタクトをとりましょう。犬は、不安を感じたときや何か伝えたいとき、飼い主に目を向けることがあります。

散歩中に飼い主がスマホや別の方向ばかり見ていると、犬は「かまってもらえない」と感じ、不安が増してしまうかもしれません。犬が何かに怖がり緊張しているときは、優しく声をかけるとともに目を合わせて安心させましょう。

しかし、外の恐怖や興奮により、アイコンタクトを取る余裕がないケースも考えられます。普段から家の中でアイコンタクトの練習をしておくと、外でもコミュニケーションがとりやすくなるでしょう。

犬のペースに合わせて散歩嫌いを克服しよう

犬が散歩を嫌がる理由やサインはさまざまですが、大切なのは犬のペースに合わせて無理なく慣らしていくことです。

焦らずに少しずつ外の環境に慣れさせ、自宅でのシミュレーションや静かな時間帯の散歩、おやつやおもちゃで楽しい体験を増やすことがポイントです。嫌がるときは無理に連れ出さず、安心できる範囲から徐々に距離を広げましょう。

犬の気持ちを尊重しながら、双方にとって散歩が楽しい時間になるようサポートしてあげてください。

散歩嫌いを早く解決したい場合は、しつけ教室にお願いするのもおすすめです。

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トイエバ編集部

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