富山県を流れる川7選

富山県には、山あいを力強く流れ、やがて海へとつながっていく川が多くあります。立山連峰の雪どけ水に育まれた川は、景色の美しさだけでなく、富山の暮らしや自然の豊かさを感じさせてくれる存在です。富山県を流れる代表的な川を紹介します。
1.黒部川

富山を代表する川のひとつが、長さ85kmの「黒部川」。鷲羽岳を源としており、険しい山々の間をぬうように流れています。黒部川の見どころは、山々に囲まれた上流ならではのダイナミックな景色です。
黒部峡谷では、宇奈月駅から欅平駅までを結ぶトロッコ電車に乗りながら、黒部川の流れや切り立った山肌を間近に眺められます。車窓からは、エメラルドグリーンに輝く川面や季節ごとに表情を変える山々が広がり、黒部川ならではの迫力ある風景を楽しめるでしょう。
また、黒部川はサケが遡上する川としても知られています。秋になると、産卵のために海から川へ戻るサケの姿が見られることもあり、豊かな自然のつながりを感じられるのも魅力です。
黒部川周辺の観光スポット「黒部トロッコ」については、こちらで紹介しています👇
2.片貝川(かたかいがわ)

「片貝川」は、毛勝三山の渓流と大雪渓を源にしていて、日本一の急流河川と言われるほどの力強さが魅力の川です。
片貝川は、昔から地域の暮らしとも深く結びついているところも特徴です。水田を潤して水の恵みをもたらすとともに、水力発電にも利用されて地域に親しまれてきました。万葉の歌人・大伴家持が片貝川を歌に残していることからも、昔から人の心をひきつけてきた川といえるでしょう。
片貝山ノ守キャンプ場より上流へ進むと、透明度の高い源流を見られるのも大きな魅力。目の前を流れる水の美しさに、思わず足を止めたくなりそうです。
片貝川が流れる魚津市の観光スポットについては、こちらで紹介しています👇
3.早月川(はやつきがわ)

剱岳を源にして、富山湾へ流れる「早月川」。上市町、滑川市、魚津市を流れ、全国屈指の急流としても知られています。山から海までの距離が近い富山ならではの地形を、そのまま映したような川です。
春から初夏にかけては、河口の海がホタルイカ漁でにぎわいます。川の上流では山の迫力を感じ、下流では富山湾の季節の恵みにもつながっていくところも早月川ならではの特徴といえるでしょう。
昔は「延槻川(はいつきがわ)」と呼ばれ、万葉集では大伴家持の歌にも登場しています。伊折橋からは剱岳、奥大日岳、大日岳の大パノラマが広がり、古くからふるさとの眺めとして親しまれてきました。
早月川周辺の観光スポット「道の駅ウェーブなめりかわ」については、こちらで紹介しています👇
4.常願寺川(じょうがんじがわ)

「常願寺川」は、北ノ俣岳を源に、立山連峰の山あいを流れ、富山市東部を通って日本海へ注ぎます。川のほとりに立つと、清らかな水の向こうに立山連峰がくっきり見える景色に出会えるところも魅力のひとつです。
常願寺川に架かる橋も、川の景色を楽しむポイントです。立山橋からは、川の流れと山並みを一緒に眺められます。富山地方鉄道の鉄橋では、レトロな電車が常願寺川を渡る光景も人気で、写真を撮りたくなる風景に出会えるでしょう。
3,000m級の山々から海までを約56kmで一気に下る流れはとても迫力があり、日本でも屈指の急流としても知られています。明治時代に改修工事へ関わったオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケは「これは川ではない。滝である。」と、その激しさに驚いたという逸話も伝わっています。
流域には、立山カルデラから流れ出たとされる大きな石も残されています。かつて大きな地震や土石流によって、山の上流から下流へ運ばれてきたものとされ、川の力強さを感じられる見どころです。
5.神通川(じんづうがわ)

「神通川」は、岐阜県から富山県へ流れ、古くから地域の暮らしや文化を支えてきた大きな川です。
岐阜県高山市の川上岳を水源とする川は、岐阜県では「宮川」と呼ばれながら北へ流れます。その後、県境で「高原川」と合流し、富山県に入ると「神通川」と名を変えます。神通峡を通り抜け、富山平野を流れて富山湾へ注ぐ様子は、富山の地形の大きさを感じさせてくれます。
長さは120kmあり、流域は富山県と岐阜県にまたがっています。富山市街地や飛騨高山など、歴史や文化のある地域をつないできた川でもあり、昔から人や物の流れを支えてきました。
豊かな水の流れを生かした水力発電地帯としても知られ、景色の美しさだけでなく地域の暮らしを支える存在でもあります。
6.庄川(しょうがわ)

「庄川」は、岐阜県高山市の烏帽子岳と山中峠を水源として北へ流れます。その後、富山県に入ると利賀川や和田川と合流しながら流れ、日本海へ注ぎます。
川の長さは115kmで、神通川に次ぐ富山県内で2番目の長さを持つ川です。川の上流には、世界遺産に登録された白川郷(岐阜県)・五箇山(富山県)の合掌造り集落もあります。
庄川峡では、遊覧船に乗って川の景色を楽しめるのも魅力です。大牧温泉へ向かうコースや、短時間で楽しめる長崎橋周遊コースがあり、船上から季節ごとに表情を変える山あいの風景を眺められます。新緑や紅葉、雪景色の時期など、訪れる季節によって違った庄川の表情に出会えるでしょう。
また、庄川は鮎でも知られています。庄川で育つ鮎は、きれいで冷たい水に育まれ、身が締まり、香りがよいのが特徴です。秋には子持ち鮎になり、川の景色とあわせて旬の味覚を楽しむのもおすすめです。
庄川周辺の観光スポット「庄川峡遊覧船」については、こちらで紹介しています👇
7.小矢部川(おやべがわ)

「小矢部川」の源は富山県と石川県の県境にある大門山で、両県境に沿って北へ進み、砺波平野を通って日本海へ注ぎます。川の名前は、上流にあった「小矢部村」に由来しています。
山地から平野へ勢いよく下る急流が多い富山ですが、小矢部川は富山県内の川の中では比較的勾配がゆるやかなところが特徴です。二上山から眺めると、川がゆるやかに蛇行する姿も見られます。
川沿いには、「メルヘンのまち」として知られる小矢部市らしい建築物や公園も点在しています。散策やサイクリングをしながら、川の景色と街並みを一緒に楽しめる河川環境が整っているところも魅力です。
富山で自然を感じる川スポットへ出かけよう!
今回は、富山を流れる川の魅力について紹介しました。
急流として知られる川や、平野をゆるやかに流れる川、街並みとともに親しまれてきた川など、富山の川にはそれぞれに違った魅力があります。
富山の自然の大きさにふれたい日には、ぜひ川のある風景を目当てに出かけてみてはいかがでしょうか。