【らぁ麺 朝軒】国産天然素材を使った醤油ラーメンが絶品！

もともと製造メーカーで働いていた理系店主は、ラーメンをまるで精密機械を組み立てるようにつくる。経験や感覚を大切にしてつくるのが「ラーメン職人」ならば、朝軒の店主は「ラーメン技術者」だ。厳選した材料や調味料をおいしさのゴールに向かって効率的に手順を踏む。そうして完成されたラーメンからは「緻密さ」が感じられる。

らぁ麺 朝軒の場所

らぁ麺朝軒は富山市の西町交差点から歩いて５～6分、堤町通りから一本南側に入った室町通りにある。駐車場は4台分なので車で来る人は空車かどうか注意が必要。近くのコインパーキングにとめた場合、お店からドリンク無料券がもらえるとのこと。

座席はカウンターとテーブル席をあわせて18席。

らぁ麺 朝軒のメニュー

お店の代表的なラーメンをリクエストすると「初めて来店する人には・・・」とすすめてくれたのが「醤油らぁ麺　白」だ。器の底が見えそうな澄んだ黄金色のスープは白しょうゆベースのカエシが使われている。

綺麗に整えられた麺は低加水のストレート。パツンと弾けながら切れる麺の歯ごたえが特長だ。

昆布とかつお、煮干しで取っただしは香りからも深みが感じられる。もちろん化学調味料は使わずに天然素材のみでつくられる。だしはうまみの最大値が出るように抽出しているので化学調味料に頼らなくても力強さが出るとのこと。 

「うまみの最大値を抽出する」。これが朝軒の特色といえよう。これはだしをとるとき、使う材料によってうま味成分が抽出される温度や時間が違う。朝軒はそれぞれの材料から最大のうまみが出る値を把握してだしをとる。

店主朝野さんはこの手順と工程をすべて数値化して、材料がもつポテンシャルを限界まで引きあげて、同じおいしさのラーメンを作る。この手順と工程を朝野さんは「設計」と表現する。 「食べる人がおいしいと感じるためには、作り手はその根拠を把握してつくるべき」と、おいしい理由をすべて理解して作るのが朝野さんのラーメン作りなのだ。

こちらは「醤油らぁ麺　紫」。3種類の濃い口しょうゆに、2種類のたまりしょうゆがブレンドされていてしょうゆ系が好きな人にはたまらない一杯。ラーメンの薬味は一般的には細く切った長ねぎだが、このラーメンには「きざみタマネギ」が使われる。

これは朝野さんにラーメン作りを教えてくれた師匠のラーメンが玉ねぎを使う「八王子ラーメン」だからだ。細かくみじん切りにされたタマネギがスープとからむと、タマネギの刺激が一気にやわらぎ、逆に甘さが広がる。富山で食べるラーメンではなかなか経験できない味変だ。

店主のこだわり

店主朝野さんはサラリーマンをしていたときから全国さまざまな有名ラーメンを食べ歩き、食べるだけでは物足りず自宅で調理していたほどのラーメン愛好家。お店のInstagramには過去の食べ歩きや独自の試作品がズラリと並ぶ。敬意を込めて朝野さんを「相当なラーメンオタクなのでは」と聞くと、最高の誉め言葉だと喜んでくれた。2022年富山市で間借りしてラーメンの提供を始め、その1年後にいまの場所に店舗を構えた。

朝野さんは「おいしいラーメンとは何か」をいつも考えていて、店が臨時休業のときは大抵県外のラーメンイベントの手伝いに行っている。さらなるおいしいラーメンを求めてインプットの機会を大切にしているのだ。 新しいラーメンの構想が固まると限定ラーメンとしてお店で提供される。

店の看板ラーメンがしょうゆの白と紫になったのは、ある考えがきっかけだった。それは「多くの人に求められるラーメンは、毎日でも食べられるラーメンでなくてはならない」というもの。日本人が毎日食べられるものとして参考にしたのは「うどん」や「そば」だった。

新しい食材や刺激を得られる調味料が多く出回るなか、朝野さんは日本人のDNAに刻み込まれているだろう「しょうゆ」と「だし」のおいしさをシンプルに大切にしている。お店は日曜と月曜が定休日。基本的にはランチ営業のみだが不定期で金曜の夜営業と土曜の朝営業をしている。Instagramでその月の営業スケジュールが確認できる。

超ラーメン愛好家がつくるこだわりの一杯を食べにGO！

ラーメン好きのあなた！いますぐスマホの画面をナビに変えて朝軒ラーメンの「スープが胃袋に馴染む感覚」と「麺のパツンとした歯ごたえ」を味わいにいこうではありませんか！

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