富山のスイカ「入善ジャンボ西瓜」を紹介!暑い夏に食べたくなるスイカは、爽やかな甘さとジューシーな果汁が心も体もうるおしてくれます。
熱中症予防としても注目されているスイカですが、富山には全国のみなさんにぜひ知ってほしい「入善ジャンボ西瓜」という特産品があります。購入できる場所も合わせて紹介しますので、気になった方はぜひ購入してみてください。
富山の入善ジャンボ西瓜とは
引用:https://www.town.nyuzen.toyama.jp/gyosei/soshiki/ganbaru/1/3/4219.html
富山の入善ジャンボ西瓜は、名水のまちとして知られる富山県下新川郡入善町の特産品です。夏を象徴する食べ物としても親しまれているスイカですが、富山でスイカといえば「入善ジャンボ西瓜」です。入善ジャンボ西瓜の一番の特徴は「日本一大きなスイカ」であること。ここでは、大きさ以外にも、入善ジャンボ西瓜の歴史や栽培方法、味などの特徴を紹介します。
入善ジャンボ西瓜の歴史
入善ジャンボ西瓜は100年以上の歴史を持つスイカです。誕生は1887年(明治20年)頃までさかのぼります。荻生村(現黒部市)の篤農家が、国内のほかアメリカからもスイカの種子を取り寄せて試作しました。そのうち「ラットルスネーク」という楕円形のスイカと、「アイスクリーム」という丸形のスイカが、黒部川扇状地の砂質浅耕土地帯に適していたため、付近の農家が西洋スイカの種子をわけてもらい栽培をはじめました。後にそれぞれのスイカは「荻生西瓜」と名付けられ次第に普及していきます。
1909年(明治42年)、皇太子(後の大正天皇)が北陸に訪問された際に荻生西瓜を献上したところ、大変喜ばれました。この出来事をきっかけに、当時の小倉久知事が荻尾西瓜を黒部川の清流にちなんだ「黒部西瓜」に改称します。この頃から楕円形のラットルスネークは入善町付近で、丸形のアイスクリームは現在の黒部市三日市を中心に、大正時代にかけて生産が拡大していきます。
1971年(昭和46年)に「入善町黒部西瓜生産組合」が誕生。1982年(昭和57年)にはスイカの名称が現在の「入善ジャンボ西瓜」に改称され、組合名も「入善町ジャンボ西瓜生産組合」となりました。
2020年(令和2年)現在、作付面積は4.1ha。生産規模は減少傾向ですが、新規生産者の掘り起こしや後継者の育成、栽培技術の向上に日々取り組んでいます。
入善ジャンボ西瓜の特徴・見た目が不思議!
入善ジャンボ西瓜は日本一大きいスイカとお伝えしましたが、見た目にも特徴があります。入善ジャンボ西瓜の平均的な大きさは、長さ約40センチ、直径約30センチで、形は楕円型です。
重量は平均で15kg〜18kg、大きいものだと30kgにもなります。30kgというと、小学4年生の平均体重とほぼ同じくらいの重さですからびっくりですね。形はよくラグビーボールに例えられていて、果皮の色が濃く縞がはっきりとしているのが特徴です。
入善ジャンボ西瓜の栽培方法
引用:https://www.nyuzen-kanko.jp/kau/176/
入善ジャンボスイカは、他のスイカに見られるような接ぎ木栽培(近い分類の植物同士をつないで、1つの植物として育てる方法)ではなく、種から育てた自根で栽培されます。そのため、連作を避けて一度収穫した畑では10年間栽培しません。
また、一つの株に対して実を一つだけ実らせるために余分な芽をこまめにつみます。こうすることで栄養を集中させて、より大きく甘い実になるようにと生産農家の絶えまぬ努力によって入善ジャンボ西瓜は作られています。
入善ジャンボ西瓜の出荷方法が不思議!
引用:https://www.town.nyuzen.toyama.jp/gyosei/soshiki/ganbaru/1/3/4219.html
入善ジャンボ西瓜は、傷が付かないよう保護するために出荷の際は「さん俵」と呼ばれる麦わらの編み物で包みます。上下を大きなわらじで挟みこむようにわら縄でしばりつけて包まれた姿はとてもユニークです。
さん俵は生産農家によって編まれることが多く、作業はスイカの収穫を終えた秋ごろから始まり冬の季節まで続きます。生産農家の愛情に包まれて出荷される入善ジャンボ西瓜は、その風情のある姿から入善町ならではの特産品としてイベントや贈答品でも使われる入善町の夏の風物詩として親しまれています。
入善ジャンボ西瓜の旬とその味わい
入善ジャンボ西瓜は7月下旬から8月上旬頃に旬を迎え収穫されます。通常のスイカと比べるとかなり大きいのですが、味が落ちたりぼやっとすることはありません。果肉は鮮やかな赤色でみずみずしく食感はサクサクと歯切れが良いのが特徴です。
心地の良い甘い香りと上品な甘さが楽しめます。糖度は12.5度〜13度と一般的なスイカの糖度11度~12度を上回っています。
入善ジャンボ西瓜の購入方法
入善ジャンボ西瓜の購入方法について
入善町と朝日町のJAが合併した農協!「JAみな穂直売所」
採れたて野菜でみんなニッコリ!が合言葉のJAみな穂本店・中央支店そばに店をかまえる「あいさい広場」は、JAみな穂管内で収穫された特産品が並ぶ直売所です。
広い店内には、入善ジャンボ西瓜やお米のほか入善町の旬の特産品と素材を活かした加工品などが販売されています。生産者が直接持ち込んでいるので、新鮮で安心な商品をお手ごろな価格で購入できます!
また、黒豆茶ソフトクリームやサツマイモソフトクリームなど、あいさい広場でしか食べられない野菜スイーツも味わえます。お買い物だけでなく、買い物や観光、ちょっとした休憩にもおすすめな直売所です。
場所 | JAみな穂本店(あいさい広場) |
住所 | 富山県下新川郡入善町入膳3489-1 |
アクセス | 【車】 北陸自動車道入善スマートICから約5分 あいの風とやま鉄道入善駅から約5分 |
公式サイト(または公式Instagram) | https://www.ja-minaho.or.jp/ |
問合せ先 | 0765-72-1190 |
営業時間 | 9:00~18:00(冬季期間は17:00まで) |
定休日 | 無休(4~12月) 月1回休み(1~3月) 年末年始12月31日~1月3日休み |
駐車場 | あり(普通車約50台) 観光バス駐車可 |
富山の特産品が揃う!「JAみな穂オンラインショップ」
「入善町まで足を運べない」「お店に行けたとしても大きな入善ジャンボ西瓜を運べるか自信がない」という方もいることでしょう。
そんな時は、JAみな穂オンラインショップをご利用ください。JAみな穂オンラインショップは、富山県東部に位置する入善町と朝日町の特産品を紹介・販売しているJAみな穂の公式オンラインショップです。
スイカは季節もののため、タイミングによっては商品ラインナップに掲載がない場合がありますが、入善ジャンボ西瓜の予約開始は例年、旬を迎える7月となっています。7月頃に公式オンラインショップを覗いてみてください。
公式サイト(または公式Instagram) | https://ja-minaho.shop-pro.jp/ |
問合せ先 | 0765-74-2440 |
数々の賞を受賞した農園のスイカを購入できる!「グリーン森下オンラインショップ」
グリーン森下は、農林水産大臣賞や中日農業賞など、数々の賞を受賞している4代続く歴史ある農家です。主に入善ジャンボ西瓜や富山米コシヒカリを栽培しています。公式オンラインショップのほか、電話やFAXでの注文も可能です。
入善ジャンボ西瓜は、例年7月1日から先行予約がはじまります。価格帯はサイズごとに異なりますが、7,000円~10,000円前後で基本的には送料込みの値段です。(一部地域のみ、330円かかる場合あります。詳しくはお問い合わせください。)
農家直送、しかも数々の賞を受賞している歴史と信頼、実勢のある農家直送というのが嬉しいですね。グリーン森下では直販もやっているので、入善町にお越しの際は立ち寄ってみるのも良いでしょう。公式Instagramでは、入善ジャンボ西瓜やみな穂の桃などの生育の様子も掲載されています。
一緒に成長を見守っているような気持ちになって、手元に届くまでの間、ワクワク感や期待感が上がりそうです。ぜひInstagramも覗いてみてください。
公式サイト(または公式Instagram) | https://www.green-morishita.jp/ |
問合せ先 | TEL 0765-72-1311 FAX 0765-72-1656 |
直売所もあります。
場所 | グリーン森下(直売所) |
住所 | 富山県下新川郡入善町青木2055 |
アクセス | 【車】 北陸自動車道入善スマートICから約5分 あいの風とやま鉄道入善駅から約10分 |
営業時間 | 8:00~17:00 ※なくなり次第終了 |
定休日 | 日曜日 |
駐車場 | あり(15台以上) |
富山名物・入善ジャンボ西瓜で富山の夏を感じよう
富山のスイカ「入善ジャンボ西瓜」を紹介しました。夏は夏休みやお盆など、家族や親戚、友人など、人が集まる機会も多い季節です。大きいだけでなく味も美味しい入善ジャンボ西瓜は、そんな人が多く集まる場面にぴったりですね。
オンラインショップでも購入できるので、ぜひ富山県外にお住いの方も富山の特産品、入善ジャンボ西瓜で夏を感じてみてください。