富山市総曲輪のまちなかに、平日のランチタイム限定でオープンする「FARM226」。
知る人ぞ知るこのお店の魅力は、旬の野菜を使った“シンプルで、ちょっといい”料理の数々。個性的な果物を巧みに取り入れるスイーツも必食です!
「FARM226」の最大の特徴は、当日まで献立が決まっていないこと。さて、そのワケは!?野菜ソムリエのシェフが、その日の素材と向き合い、生み出す絶品メニューを紹介します!
「FARM226(ファームニーニーロク)」とは?

富山市総曲輪。本願寺富山別院の真向かいに店を構えるイタリアンバール「BEONE(ベオーネ)」。この店内で、平日のランチタイムにだけオープンするのが「FARM226(ファームニーニーロク)」です。


知る人ぞ知るお店のため、初めて訪れる人は、一瞬迷うかもしれません。でも“「BEONE」に入る”で、正解です!

提供:FARM226

提供:FARM226
「FARM226」は、「BEONE」のシェフであり、野菜ソムリエでもある深見芳恵さんが、2018年に立ち上げた個人ブランドです。
身近でシンプルな食材を、独自のセンスで華やかな“野菜のごちそう”に仕立てる彼女の料理は、女性客を中心に幅広い層から支持されています。
野菜を知り尽くしたソムリエ仲間からも、彼女のケータリングやお弁当は絶大な人気を誇っているんですよ!

提供:FARM226
実はこの4月、深見さんは約1年間の育休から復帰したばかり。「待ってました!」と彼女のファンが、その味を求めて続々とお店を訪れています。
当日までメニューは未定!それが深見スタイル
①パスタランチ

「FARM226」のパスタランチは、オリーブオイルやトマトソース、ボロネーゼといった煮込み系ソースを使った、全5種類。しかし、詳細なメニューは、当日まで決まっていません。さて、そのワケは?

「この黒キャベツとか、お家で料理するには、ちょっと手を出しにくいでしょ?」
毎朝、素材の仕入れに向かう深見さん。ご近所の「地場もん屋総本店」には必ず足を運びます。積極的に手に取るのは、地元富山の農家さんが育てる、新鮮な野菜たち。
朝に出合った食材を見ながら、自由にメニューを組み立てていく。これが「FARM226」のスタイル。
「今日は暑いから、レモンでサッパリさせよう」と味付けを工夫したり。その日の気温や、棚に並ぶ旬の顔ぶれと向き合いながら、献立を考える。そんな深見さんの姿勢に、まるでお母さんのような温かい愛を感じてしまいます。


だから当日までどんな料理が出てくるかは、お楽しみ。「今日のパスタは何だろう?」と、そのワクワク感を目当てに、お客さんがやって来ます。

この日、私が食べたパスタランチは「真イカと黒キャベツのオリーブオイルソース」。美味しそうな真イカが並んでいたのが、メニューの決め手だったそう。
プリっと柔らかく甘い真イカを、黒キャベツのほんのりとした苦みが引き締めます。歯ざわりのいい少し縮れた葉に、ニンニク香るオイル、オリーブから溶けだしたアンチョビが絶妙に絡まり、もう、たまりません!

自家製のタマネギドレッシングをまとったボリューミーな葉野菜のサラダには、日替わりのお惣菜が2種類つきます。この日は「ビーツのソテー」と「ナスのマリネ」。

実は私、ビーツの香りが少し苦手。でも、このソテーは驚くほどマイルド!
味付けにコリアンダーやドライハーブを使っているそうなのですが、それ以上に“おいしいビーツを作る生産者さんを知っている”という、野菜ソムリエ・深見さんの確かな目利きが光っています。

提供:FARM226
新タマネギの季節に登場する「アマトリチャーナソース」のパスタ。じっくり炒めた新タマネギに、ベーコンとトマトソースを加えて仕上げる、甘さとコクをしっかり味わえる一皿です。

提供:FARM226
コトコト煮込んだボロネーゼと春野菜の相性は最高です。お肉の旨みがしっかり感じられるパスタです。
②「焼き立てキッシュの時間」はじめました

提供:FARM226
深見さんお手製の生地は、サックサク!どこから見ても、食べても、具材がぎっしり。この圧倒的な存在感のキッシュは、まさに「FARM226」の代名詞です。
その“できたて”を味わえる、とってもぜいたくな「焼き立てキッシュの時間」が、彼女の復帰に合わせてスタートしました!

提供:FARM226
週に一度ほど、ランチ開始の直前に焼きあがるキッシュは、限定6つ!「キッシュランチ」で楽しむなら、この焼き立てに、パンとサラダ、さらに5〜6種類ものお惣菜がセットになります。

「春キャベツとサルニッチャ」「ベーコンと3種のキノコ」「蟹とホウレンソウ」等々…
どんなキッシュに出合えるのかも、当日までのお楽しみです。「焼き立てキッシュの時間」の開催日は、Instagramでチェックしてくださいね!
③個性派フルーツが主役!手作りスイーツ
旬のフルーツタルトやパウンドケーキ、プリンにティラミス、そして自家製ジェラート。「FARM226」のスイーツも、全て深見さんの手作りです。
注目すべきは、ここでも妥協のない素材選び。
富山県産のイチゴやブルーベリー、イチジクや和栗など、その時々で最旬の果物が登場します。この日は、和歌山県産のブラッドオレンジとパッションフルーツを使ったティラミスを仕込み中でしたよ。

提供:FARM226
こちらは、せとかや八朔、金柑などの和柑橘をたっぷり使ったタルト。甘みと酸味、そして和柑橘特有のほんのりとした苦み。爽やかなサワークリームとの相性も完璧なスイーツです。

提供:FARM226
和歌山県産の無農薬レモンをぜいたくに使った「ウィークエンドシトロン」。たっぷりとまとわせた、甘じゅっぱいアイシングが、おいしさのポイントです。
これからの季節は、冷たいデザートも見逃せません。ジェラートは、旬の果物にハーブやスパイスを掛け合わせて作る、野菜ソムリエならではの一品が登場予定とのこと。今から楽しみでしかありません!
心も体も喜ぶ「料理の技」を手に
実は、ずっと不思議でした…「BEONE」にある「FARM226」のこと。
「将来、自分の店を持つというのが彼女の着地点なので。今は、ここで深見ファンを増やす。それでいいんじゃないかな」
と「BEONE」オーナーシェフの畑林啓一さん。なんともシビれます!

宮城県出身の深見さんは、大学進学を機に富山で暮らしはじめました。卒業後は出版社の営業職として働いていたという、異色の経歴の持ち主です。
転機が訪れたのは、3.11の東日本大震災。被災地を巡回し、カットで人々を癒す理容師の姿をニュースで目にした時でした。それは、直接、人に喜ばれ、笑顔にする仕事。
「私も“手に職”をつけたい、って思ったんです」

もともと、お菓子づくりも料理も大好き。社会人になってからは、畑を借りて野菜作りをしていたほどの野菜好き。深見さんが食の道へと進み、シェフを目指したのは、自然なことでした。
畑林さんの元で料理の腕を磨きながら5年が過ぎた頃、深見さんは自身のブランド「FARM226」を立ち上げます。
「226」という数字は、当時、彼女が住んでいたお家の番地。“自分が暮らす場所、そこにある富山の食材”が持つエネルギーや価値の大きさを伝えたい!このブランド名には、富山の生産者さんに対する、彼女の深いリスペクトが込められています。
イベントやマルシェで、キッシュやサンドイッチなどの販売からスタートした「FARM226」。店に立ち、お客さんの顔を見て、作りたての料理を提供するスタイルになったのは、3年ほど前から。

お客さんとの距離を縮めるために、やりたいことがまだまだある、と話す深見さん。その瞳は、羨ましいほどキラキラと輝いています。
そんな深見さんが作る、心も体も喜ぶ料理を、みなさんもぜひ味わいにきてくださいね!
| 店名 | FARM226(ファーム ニーニーロク) |
| 住所 | 富山市総曲輪2-6-17 2F(「BEONE」内) |
| 公式Instagram | https://www.instagram.com/farm226/ |
| 営業時間 | 11:30~14:00 |
| 定休日 | 土・日・祝日 |
| 駐車場 | なし |
| 問合せ先 | 050-3575-6375 |
| 予約可否 | 可 ※ケータリングやお弁当の予約も電話にて |
| 決済方法 | 現金、クレジットカード、QRコード |
| 座席数 | カウンター6席、テーブル12席 |