富山で楽しめるアオリイカ釣りとは?

アオリイカは、厚みのある身と甘みが特徴で「イカの王様」とも呼ばれる人気のイカです。
釣る楽しさはもちろん、釣った後に刺身や焼き物などにして味わえるのもアオリイカ釣りならではの魅力。自分で釣り上げた新鮮なアオリイカを食べるところまで楽しめます。

アオリイカを狙う代表的な方法が、「エギ(餌木)」と呼ばれる小魚やエビのような形をした疑似餌を使う「エギング」です。エギを海へ投げ、竿を動かして跳ね上げたり、ゆっくり沈めたりしながらアオリイカを誘います。
エギングは船に乗らなくても、岸から挑戦できるのがうれしいポイント。基本的な釣り方を覚えれば初心者でも挑戦できるので、これから海釣りを始めてみたい方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
富山でアオリイカが釣れる時期

富山でアオリイカを狙うなら、春と秋が主なシーズンです。春は大型のアオリイカ、秋は比較的小さく活発なアオリイカを狙えるなど、それぞれ違った楽しみがあります。
まずは、時期ごとの特徴を見てみましょう。
| 時期 | アオリイカの特徴 | おすすめの狙い方 |
|---|---|---|
| 4月〜5月上旬 | 産卵を意識した大型の親イカが岸近くへやってくる時期 | 大型狙い |
| 5月中旬〜6月 | 春のシーズンが本格化し、大型のアオリイカを狙いやすい | 大型狙い |
| 9月〜10月上旬 | その年に生まれた新子が多く、数釣りを楽しみやすい | 初心者・数釣り |
| 10月中旬〜11月 | 個体数は徐々に減る一方、成長した良型を狙える | サイズ狙い |
※釣れる時期や釣果は、その年の海水温や天候、釣り場などによって異なります。
春のシーズン
富山で春のアオリイカを楽しめる時期は、4〜6月頃です。
春になると、産卵を控えた成長したアオリイカが岸近くへやってくるため、大型を狙えるチャンスが増えます。秋に釣れるものよりサイズが大きく、ずっしりとした引きを味わえるのが春ならではの魅力です。
ただし、春のアオリイカは成長して警戒心も強くなっているため、エギに反応しにくいことがあります。数を釣るというよりも、一杯の大型をじっくり狙うシーズンと考えるとよいでしょう。
難易度はやや高めですが、大型ならではの力強い引きを狙いたい方にとっては、挑戦しがいのあるシーズンです。
秋のシーズン
富山で秋のアオリイカを楽しめる時期は、9〜11月頃です。
9月〜10月上旬頃は、その年に生まれた新子が中心で、個体数が多くエギへの反応も期待しやすい時期です。10月中旬〜11月頃になると徐々に数は減りますが、成長したアオリイカを狙えるようになります。
秋は岸近くのアオリイカを狙いやすく、初めてエギングに挑戦する方にもおすすめです。エギを追いかける姿を見つけたり、竿や糸に伝わる変化を感じたりと、エギングならではの面白さも味わえます。
まずは一杯釣ってみたいという方は、秋のシーズンから挑戦してみましょう。
これだけでOK!最低限揃えるべき道具リスト

アオリイカ釣りにはさまざまな釣具がありますが、初心者の場合は、釣るための基本セットと安全に楽しむための道具を準備するだけで十分楽しめます。
アオリイカ釣りをする際に最低限揃えたい道具を紹介します。
| 道具 | 役割 |
|---|---|
| エギング用の竿 | エギを投げたり動かしたりする |
| リール | 糸を巻き取り、釣れたアオリイカを引き寄せる |
| 糸 | 竿とエギをつなぐ |
| エギ | アオリイカを誘うための疑似餌 |
| スナップ | リーダーとエギの間に取り付けてエギを手軽に交換するために使用する |
| 偏光サングラス | 水面の反射を抑えて水中のエギやアオリイカを見やすくする |
| ライフジャケット | 落水事故に備えるための必須の安全装備 |
| クーラーボックス | 釣ったアオリイカを保冷して持ち帰る |
| 密封袋 | アオリイカが水や氷に直接触れないように入れて保管する |
| 水くみバケツ | 釣り場に付いた墨を海水で洗い流す際などに使用する |
初めて道具を揃える場合は、竿やリールの細かな種類まで覚える必要はありません。釣具店で「アオリイカのエギングを始めたい」と伝えれば、初心者向けの道具を相談しながら選べます。
エギは、色や模様の違うものを2種類以上用意しておくのがおすすめです。アオリイカの反応がないときにエギを交換することで、釣果につながることがあります。
また、釣り場では思わぬ高波や転倒の危険もあるため、ライフジャケットは必ず着用しましょう。
【初心者向け】アオリイカを釣るエギングの基本

エギングは難しそうに見えますが、基本は「エギを投げる・動かす・沈めて待つ・釣れたら巻く」の繰り返しです。
ここでは、初めてアオリイカ釣りに挑戦する方に向けて、エギングの基本的な流れを4つのステップで紹介します。
1.エギを投げて海底まで沈める
まずは後ろや周囲に人がいないことを確認し、エギを沖へ向かって投げます。エギが水面に落ちたら、すぐに竿を動かさず、海底へ着くまで待ちましょう。
糸の動きが止まったり、それまで張っていた糸がふっと緩んだりするのが、糸が海底に着いた目安です。
2.竿を素早く上下してアオリイカを誘う
エギが海底まで沈んだら、竿を素早く上下に動かします。このように竿を動かしてエギを跳ね上げる動作を「しゃくる」といいます。
「しゃくる」ことで、本物の小魚やエビが動いているように見せ、近くにいるアオリイカへアピールします。
何度か繰り返しても反応がない場合は、エギを替えてみるのも方法の一つです。色や大きさの異なるエギを用意しておけば、アオリイカの反応を見ながら試せます。
3.竿を止めてエギを沈めながら待つ
エギをしゃくった後は竿の動きを止め、再び海の中へゆっくり沈めます。エギングでは動かすことに意識が向きがちですが、じつは「待つ時間」も大切です。
偏光サングラスを着用すると水面の反射を抑えられるため、水中の様子を確認しやすくなります。
4.アタリを感じたら竿を立ててリールを巻く
アオリイカがエギをつかんだときに現れる変化を「アタリ」といいます。
「緩んでいた糸が急に張る」「張っていた糸が急に緩む」「竿や手元が急に重く感じる」といった変化がアタリのサインです。
いつもと違う感覚があったら竿を立ててエギの針を掛け、糸が緩まないようにリールを巻きながら岸へ寄せます。
富山でアオリイカを狙えるおすすめ釣りスポット
アオリイカを狙うときは、海藻や岩などの障害物がある場所や、小魚が集まっている場所を探すのがポイントです。
また、釣り場に残ったイカ墨の跡も、周辺でイカが釣れた可能性を知る手がかりになります。初めての場合は、釣り桟橋や駐車場などが整った場所を選ぶと利用しやすいでしょう。
ここからは、初心者でも釣りを楽しめる富山のスポットを2つ紹介します。
石田フィッシャリーナ

黒部市にある「石田フィッシャリーナ」は、沖合約120mまで伸びる釣り桟橋を備えた公共マリーナです。釣り桟橋は無料で利用でき、季節を通して多くの釣り客が訪れています。
管理棟では釣竿のレンタルやエサの販売も行われているため、釣り道具をすべて持っていない初心者でも利用しやすいのが魅力です。
駐車場もあり、富山地方鉄道「石田駅」から徒歩約10分と、車・電車のどちらでもアクセスできます。
釣り桟橋は荒天によって利用状況が変わる場合があるため、出かける前に最新情報を確認しましょう。
| 住所 | 富山県黒部市浜石田地先 |
| 問合せ先 | 0765-52-5777 |
| 営業時間 | 1月4日~12月29日 9:00~17:00 |
| 定休日 | 冬季間(1月と2月)の水曜 |
| 駐車場 | あり (無料、北側25台・南側52台) |
水橋フィッシャリーナ

富山市にある「水橋フィッシャリーナ」は、富山湾に面した海洋レクリエーション施設です。親水防波堤の海側では釣りを楽しむことができ、晴れた日には富山湾越しに立山連峰を望めます。
無料駐車場があるほか、トイレや多目的トイレも整備されています。釣りだけでなく、海辺の景色を楽しみながら過ごせるところも魅力です。
なお、プレジャーボートの係留保管施設内は関係者以外立入禁止です。釣りをする際は、親水防波堤の海側など、利用が認められている場所を確認しましょう。
| 住所 | 富山県富山市水橋辻ヶ堂2679-28 |
| 問合せ先 | 076-482-3939 (受付時間:8:30〜17:30) |
| 営業時間 | 8:30〜17:30 (管理棟) 釣りは24時間可能 |
| 定休日 | 火曜 |
| 駐車場 | あり (無料、158台) |
富山でアオリイカ釣りをするときの注意点

アオリイカ釣りを楽しむためには、釣り方だけでなく、安全対策や釣り場でのルールを知っておくことも大切です。特に初めて海釣りをする方は、出かける前に釣りができる場所や天候を確認し、安全を第一に楽しみましょう。
立入禁止区域や現地の看板を確認する
富山県内には多くの釣りスポットがありますが、海岸や港のどこでも自由に釣りができるわけではありません。立入禁止の防波堤や護岸などもあるため、柵を越えたり、「立入禁止」「釣り禁止」などの看板がある場所へ入ったりしないようにしましょう。
以前は釣りができた場所でも、現在は立ち入りが制限されている場合があります。インターネットで見つけた古い釣果情報だけで判断せず、出かける前に現在の利用状況を調べ、現地では看板や案内に従うことが大切です。
ライフジャケットを着用する
岸から釣りをする場合でも、ライフジャケットを着用しましょう。足場が濡れて滑ったり、突然大きな波が来たりして、誤って海へ転落する可能性があります。
また、当日は釣りに出かける前に天気や波、風の強さも事前に確認してください。波や風が強いなど危険を感じる日は、無理せず釣りを中止することも大切です。
ごみとイカの墨を残さない
釣り場では、使い終わった釣り糸やエギの包装、飲食物のごみなどを放置せず、必ず自分で持ち帰りましょう。
また、釣り上げたアオリイカは墨を吐くことがあります。堤防や釣り場に墨が付いた場合は、そのままにせず、水くみバケツで海水をくみ、乾く前に洗い流します。
釣り場は、ほかの釣り人だけでなく、地域の人や漁業関係者なども利用する場所です。一人ひとりがルールとマナーを守ることが、これからも気持ちよく釣りを楽しめる環境を守ることにつながります。
釣ったアオリイカの締め方・持ち帰り方
釣ったアオリイカは、専用の「イカ締めピック」などを使って締めてから、クーラーボックスで保冷して持ち帰りましょう。
締める際は、アオリイカの胴体と頭の間にイカ締めピックを入れます。処理ができると体の色が白く変わるため、色の変化を目安に確認してください。
締めたアオリイカは、密封袋に入れてからクーラーボックスへ入れます。氷や真水に直接触れないように保管することで、身の状態を保ちながら持ち帰れます。
また、釣り上げた直後のアオリイカは勢いよく墨を吐くことがあるため注意が必要です。衣服や周囲に墨がかからないように扱いましょう。
富山の海でアオリイカ釣りに挑戦しよう!
富山では、春と秋を中心にアオリイカ釣りを楽しめます。大型を狙える春、比較的数を狙いやすく初心者も挑戦しやすい秋と、季節によって違った楽しみがあるのも魅力です。
エギングは慣れるまで難しく感じるかもしれませんが、基本の動きを一つずつ覚えていけば、初心者でも挑戦できます。安全とマナーを守りながら、富山の海でアオリイカ釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
アオリイカ釣りを楽しんだあとは、富山の春の風物詩「ホタルイカ」にも注目してみてはいかがでしょうか。「ホタルイカすくい」に挑戦してみたい方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。