富山でおすすめの和菓子店を8つ紹介します。自家製の餡を使った伝統的な和菓子から、季節限定の和菓子、和菓子屋で提供されている新しい洋菓子など、魅力的なお菓子をたくさん紹介しています。富山で和菓子を食べる際はぜひ参考にしてみてください。
富山でおすすめの和菓子店8選
名物がたくさんある富山では、おいしい和菓子店もたくさんあります。今回は、富山にあるおすすめの和菓子店を厳選して紹介します。富山で和菓子を食べる際は、お店選びの参考にしてみてください。
引網香月堂(ひきあみこうげつどう)
「引網香月堂」は、”和菓子をもっと面白く”をコンセプトに、1919年(大正8年)の創業時から常に新しいアイデアを取り入れ続けています。選りすぐった豆だけを使い、丁寧に練りあげる自家製あんが自慢の和菓子屋で、味はもちろん色や形、口触りなど、五感で楽しめるお菓子を作り上げています。
長年愛され続けている理由は、人気の定番和菓子にもあります。北海道産小豆を柔らかく炊き上げたどら焼き「よりより」は、粒あんの甘さとふわふわ食感の焼き皮が相性抜群。万葉集の歌にちなんで作られた「万葉の梅園」は、自家製の白餡を、餅粉を使った求肥で優しく包んだ高岡生まれの郷土お菓子です。
そのほかにも、自家製ラムレーズンを入れたホワイトチョコクリームをブッセで挟んだ「いみずの」や、”吉事(よいこと)が起きますように”と願いを込めて作られた和のバームクーヘン「よごと」など、お店を代表する銘菓がたくさんあります。
引網香月堂は、季節ごとの限定和菓子も大人気。春には季節菓子No.1の「いちご餅」や「春おはぎ」、夏は寒天に黒蜜を練り込んだ「黒あんみつ」や、天然氷を使って削り方にもこだわった「かき氷」もおすすめ。秋は自家製小豆と富山産の和栗を使った「蒸し羊羹」、冬はサンタやトナカイ、来年の干支をモチーフにした上生菓子など可愛らしい和菓子が毎シーズン多く用意されています。
店名 | 引網香月堂 吉沢本店 |
住所 | 富山県富山市古沢111-3 |
公式サイト | https://www.hikiami.co.jp/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/hikiami_kougetsudo/ |
営業時間 | 9:00〜18:00 |
定休日 | 火曜日(不定休あり) |
問合せ先 | 076-471-8755 |
駐車場 | あり |
光春(こうしゅん)
店主である碓井さんの自宅を改装して作られた「光春」。和を感じるお店は、建物の中に入ると玄関先のショーケースや棚に商品が並べられており、実家を思わせるようなどこか懐かしい空間になっています。
種類豊富な和菓子の中で、お店の定番となっているのが「日花里(ひかり)」と「相生きんとん(じょうよ)」。日花里は、作家である大徳寺昭輝氏より”ひかり”という名前にふさわしい和菓子を依頼されて、完成したお菓子です。自家製あんと滋賀の羽二重生地、富山の延命地蔵尊の名水を使って作られた銘菓で、素朴でやさしい味が特徴。白餡を生地で包んだ日花里(白)と、ごま餡を生地で包んだ日花里(黒)は1日100個限定で販売されています。
「相生きんとん(じょうよ)」は、加賀の丸いもをふんだんに使った一口サイズの和菓子です。お茶会にも多く使われ、光春の和菓子の中でも一番人気を誇っています。口どけがよく、白色と浅紅色をした相生きんとんは、見た目から縁起の良い和菓子です。
光春では、ふんわりとした白色のおもちに、シナモンですずめの顔が描かれた「初恋すずめ」も大人気。中には紅玉りんごとさつまいもの餡が入っており、初恋の甘酸っぱさを表現しています。日本茶はもちろん、コーヒーとの相性も抜群の和菓子です。お店では、きんとんや洋菓子も販売されているため、ぜひ一度足を運んでみてください。
店名 | 光春 |
住所 | 富山県富山市堀川小泉町2-3-2 |
公式サイト | https://www.koushun.jp/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/wagashi_koushun/ |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 水・日・祝日、お盆、年末年始 |
問合せ先 | 076-425-3330 |
駐車場 | あり |
放生若狭屋(ほうじょうわかさや)
“お菓子は笑顔の架け橋”をコンセプトに、人々の笑顔をつなぐお菓子を作り続けている「放生若狭屋」。”お客さんの笑顔を作るためには、スタッフをはじめとして原材料・素材の生産者の方も含めて、全員が笑顔で取り組めるように”という思いを大切にしています。
放生若狭屋の和菓子は、職人の技はもちろん使う素材にもこだわっています。代表的な「かりんとうまんじゅう」に使われている黒糖は、沖縄県波照間産のものだけを使用し、味わい深い饅頭に仕上げています。こめ油を使って絶妙な加減に揚げることで、サクッと食感の饅頭が出来上がるのです。
かりんとうまんじゅうの味は定番のこしあんのほか、宇治抹茶味、期間限定が用意されています。期間限定には、富山産の枝豆やカボチャ、天然塩やブルーベリーなど一度は食べてみたい珍しい味がたくさん出ます。
放生若狭屋では、富山県産米粉を使ったふんわり食感の「富山米のカステラ」も人気の商品です。小麦粉を一切使用していない富山米100%グルテンフリーのため、小麦アレルギーの方でも安心して食べられるのが嬉しいポイント。その他にも、どら焼きやきなこもち、ラスク、かりんとうなど種類豊富なお菓子が揃っています。オンラインストアもあるため、気軽に購入できて贈り物にもぴったりです。
店名 | 放生若狭屋 射水市本店 |
住所 | 射水市善光寺16-5 |
公式サイト | https://houjou-wakasaya.jp/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/wakasaya_imizu/ |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | なし |
問合せ先 | 0766-84-0844 |
駐車場 | あり 15台 |
山岸ちまき本舗
「山岸ちまき本舗」は、朝生菓子、和菓子、洋菓子と様々な種類のお菓子を提供している老舗です。素材の味を生かし、昔ながらの伝統を守りながら心を込めて作られています。
数多くあるお菓子の中でも代表的なのが、ふんわり食感のパイ生地に小豆あんを挟んで焼き上げた「オニバスの華」。全国菓子博覧会で茶道家元賞を受賞した、山岸ちまき本舗自慢の銘菓です。中の小豆あんは甘すぎず上品な深みのある味わいが特徴です。
ほかにも、福岡県産いちごのあまおうを使って作られた「いちご大福」もおすすめ。いちごとのバランスを考えて甘さを調整したこしあんと、もちもちとした牛皮のバランスが絶妙です。冬のみの限定販売ですが、メニューの中で人気No.1を誇っている和菓子です。
口当たりの良い生クリームをふわふわのスポンジ生地で巻いた「ありがとうロール」も、山岸ちまき本舗を代表する人気商品です。添加物は一切使用しておらず、商品名の通り”ありがとう”を伝えたいときにぴったり。お店ではプリンやケーキなどの洋菓子も充実しているため、気分に合わせて和菓子・洋菓子を選べるのも魅力の一つです。
店名 | 山岸ちまき本舗 |
住所 | 富山県氷見市十二町3799-2 |
公式サイト | https://chimaki-hompo.jp/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/chimakihompo/ |
営業時間 | 8:00〜18:00 |
定休日 | なし |
問合せ先 | 0766-72-5032 |
駐車場 | あり |
中尾清月堂
高岡市と富山市に合わせて4店舗を構える「中尾清月堂」。創業から100年以上の今も、昔ながらの基礎と伝統を守り続けています。中でも和菓子の土台となる餡は、”幻の小豆”とも呼ばれる丹波大納言小豆、風味豊かな北海道産の最上級小豆を厳選して使用しています。
商品によって餡の種類を使い分けているのもお店ならではのこだわり。手間ひまをかけることで、中尾清月堂にしか作れない最高の和菓子が出来上がります。一番人気は「どら焼き(清月)」で、小豆あん、白小豆あん、白小豆抹茶あんの3種類があります。創業当初から親しまれ続けている看板商品で、濃厚な甘味の粒あんとふんわり生地のバランスが良く、一度食べるとまた食べたくなる味です。
中尾清月堂では、温めて食べる「ホットドラバター」も大人気。伝統あるどら焼きの中に濃厚なバターが挟んであるレンジ専用のバターどら焼きです。温めると餡はとろとろにバターはジュワッと溶け込み、新感覚の和菓子を楽しめます。ホットドラバターはオリジナル、クリームチーズ、アーモンドチョコ、五郎島金時、カレーがあります。クリームチーズは、2023年11月にジャパンフードセレクション金賞を受賞したこともある商品で、特に女性に人気です。
ほかにも、栗もなかや栗まんじゅう、和風スイートポテト「おいもの時間」、ロールケーキなど、魅力的な和菓子・洋菓子がたくさん揃っています。オンラインショップでも購入できるため、気になる方は是非チェックしてみてください。
店名 | 中尾清月堂 高岡本店 |
住所 | 富山県高岡市宮田町2-1 |
公式サイト | https://nakaoseigetsudou.jp/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/nakaoseigetsudou/ |
営業時間 | 8:00~19:00 |
定休日 | 水曜日 |
問合せ先 | 0766-25-0514 |
駐車場 | あり |
大野屋
「大野屋」は、天保9年(1838年)に始まり現在9代目まで続いている老舗です。万葉の歌人・大伴家持の歌にちなんだ銘菓を中心として、定番の和菓子から季節限定のものまで多く取り揃えられています。
多くある和菓子の中でも「とこなつ」は、厳選された白小豆餡を餅生地で優しく包んだお菓子で、創業当初から愛されています。直径3センチという小ぶりなサイズで、雪に見立てて振り掛けた真っ白な和三盆糖の可愛らしさも人気の理由です。口に入れると和三盆糖がスッと溶けて、風味と香りが口の中に広がります。
希少な極小黒大豆と沖縄県産黒糖蜜を使った餅菓子「越の家歌餅」もお店を代表する銘菓で、大伴家持生誕1300周年と大野屋の180周年を記念して作られました。風味豊かな黒大豆に、黒蜜糖のコクがある甘み、粘りとコシが強い富山県産もち米が相性抜群の和菓子です。
ほかにも人気の「高岡ラムネ」は、経済産業省・地方創生プロジェクト「TheWonder500」にも選ばれた名菓です。富山県産コシヒカリや国産素材を使ったラムネは、職人がひとつひとつ手作業で作っています。高岡御車山祭を表現した、山車の装飾や車輪などの形が並んだりんご味の「御車山」や、福徳を招くとされる宝珠や鯛などの形が並んだ生姜味の「宝尽くし」、日本の四季折々の花の形が並んだいちご味の「花尽くし」など、形や味の種類が豊富です。上品な味わいが魅力の大野屋の和菓子を、是非一度味わってみてください。
店名 | 大野屋 高岡木舟町本店 |
住所 | 富山県高岡市木舟町12番地 |
公式サイト | http://ohno-ya.jp/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/ohnoya.tokonatsu/ |
営業時間 | 8:30~19:00 |
定休日 | 水曜日(祭日を除く) |
問合せ先 | 0766-25-0215 |
駐車場 | あり 4台 |
鈴木亭
慶応2年(1866年)に創業された「鈴木亭」は、6代にわたって昔ながらの伝統を受け継いでいるお店です。鈴木亭を代表する和菓子は、どこから切っても木目が現れる「杢目羊羹(もくめようかん)」。「皆が目を見張るような羊羹を作りたい」と、立山杉の美しい木目模様に着目して、羊羹に表現したのが始まりとされています。”年輪を刻む”という縁起の良さから、慶事など幅広いシーンで提供されています。木目は小豆の紅色と白隠元豆の白色で表現されており、甘さ控えめであっさりとしている味わいが特徴です。
独自の製法で一般的な羊羹よりも柔らかく、口当たりなめらかに仕上げています。杢目羊羹には、技法はそのままに黒砂糖餡と白隠元餡を使った「黒杢目羊羹”大黒柱”」もあります。黒糖の甘さがしっかりと感じられて味わい深い羊羹は、いつも”大黒柱”のように支えてくれている方への贈り物としても、喜ばれることでしょう。
また鈴木亭では、お祝いや内祝いなど、贈り物向けのものが充実しているのも特徴です。生栗餡と小豆餡が練り込まれた、もっちりふっくらの紅白饅頭「薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)」や、控えめの甘さにふっくら生地の「どら焼き」などの和菓子のほか、北海道十勝産の大納言を使用した「赤飯」もあります。公式サイトからの購入も可能です。
店名 | 鈴木亭 |
住所 | 富山県富山市西町6-3 |
公式サイト | https://www.suzukitei.com/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/suzukitei_1866/ |
営業時間 | 8:00〜17:00 |
定休日 | 水曜日 |
問合せ先 | 076-421-4972 |
駐車場 | なし |
竹林堂本舗
「竹林堂本舗」は、1773年創業の老舗和菓子店です。機械の老朽化やコロナウイルスにより2022年4月より休業していました。しかし、「甘酒まんじゅうの味を途絶えさせてはいけない」と地元企業や世界的パティシエ辻口博啓さんの協力があり、2024年2月に待望の再オープン。現在は、昔ながらの伝統を守りつつ、新たに和と洋を融合させたメニューも取り入れています。
富山が誇る銘菓とも言える「甘酒まんじゅう」は、自家製の甘酒で作られ、甘酒の香りと酸味が特徴です。中には、北海道産の上質な小豆で作ったこし餡がたっぷり。毎年6月1日に富山市の日枝神社で行われる山王まつりでは、無病息災や五穀豊穣、家内安全、商売繁盛などの願いを込めて食べる「朔日饅頭(ついたちまんじゅう)」として販売されています。現在は事前予約販売ですが、以前は約1,000人が並ぶこともあった人気ぶりです。
富山の人気観光地である立山連峰をイメージした「立山グランベルク」もおすすめです。酒粕を用いた発酵生地のクッキーに、チーズの風味を加えたホワイトチョコクリームをかけ、カラフルなドライフルーツをトッピング。雪が積もった立山連峰と紅葉の色彩、両方が見事に表現されています。クリームにコク、ドライフルーツは甘酸っぱく、クッキーは優しい甘さでバランスが絶妙です。
また「善次郎」は、竹林堂の想いを受け継ぎつつ、辻口さんがプロデュースした新ブランドです。250年の歴史がある甘酒まんじゅうを、辻口さんがアレンジした「善次郎まんじゅう」は、一度は食べたい一品。伝統は継承しつつ現代的なアレンジを加えることで、懐かしさの中に新しさを楽しめる魅力的な銘菓です。甘酒まんじゅうや善次郎まんじゅう、フィナンシェはオンラインストアでも購入できます。昔ながらの竹林堂本舗と、世界的パティシエ辻口さんの和と洋の融合を堪能してみてください。
店名 | 竹林堂本舗 |
住所 | 富山県富山市中央通り1丁目5-2(中央通りアーケード内) |
公式サイト | https://chikurindohonpo.com/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/chikurindohonpo/?hl=ja |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 火・水(祝日の場合は営業)、1月1日、その他臨時休業あり |
問合せ先 | 076-423-8424 |
駐車場 | なし |
富山で上品な和菓子を味わおう
今回は、富山でおすすめの絶品和菓子店8つを紹介しました。お店ならではの人気銘菓は、どれも魅力的なものばかりです。富山には、こだわりの餡を使った昔ながらの和菓子から、パティシエが手掛ける新しい和菓子までさまざまな和菓子があります。今回紹介した中で、気になるお店は見つかりましたか?富山で和菓子を食べる際は、ぜひ参考にしてみてください。